Hey! Say! JUMP、結成19周年に寄せて 変わりながら守り続ける信念、進化を止めない“アイドル”の姿

変化を受け入れながら広げるアイドルの可能性

 そして、どの時代でも愛され続ける楽曲たちで織りなすコンサートも魅力のひとつだろう。Hey! Say! JUMPのコンサートは、先述のとおり巨大なセットや特効、煌びやかな照明が見事に組み合わされた大規模なエンターテインメントだ。前回のドームツアーでは、古代図書館をモチーフにしたセットや、教会のようなセットにオーケストラを配置して生み出した神聖な空間が話題となった。

 公式YouTubeチャンネルで公開されているドキュメンタリー映像の一部によると、このツアーは「オーケストラを入れてみよう」という案からアルバムコンセプトが進んでいったとのこと(※2)。楽曲制作の時点でコンサートに焦点を合わせていることから、彼らがどれだけコンサートに重きを置いているかが読み取れる。テーマパークのパレードのようなフロートや、細部まで作り込まれたセット、花道にまで張り巡らされた電飾など、コンサートを構成する一つひとつの要素が細胞のように緻密に動き、期待を裏切らないステージを創り出しているのだ。

【冒頭3分 限定公開!】Documentary of LIVE TOUR S say

 このような圧巻のエンターテインメントは、付け焼き刃でできるようなものではなく、長年の経験とノウハウがあるからこそ生み出せるものだろう。長く続いてきた歴史と、新たな技術や挑戦を総動員し、グループとしてできること、ひいては“アイドルにできること”そのものを拡大し、更新しているように見える。こうしてオフラインでの完成されたエンターテインメントでファンを虜にしつつ、テレビや配信では、広大なステージでは見えにくいメンバー同士の関係性や素の表情を届けていく。そのギャップも、長く愛され続ける理由のひとつかもしれない。

Hey! Say! JUMP - DEAR MY LOVER [S say Official Live Video]

 もちろん、長い年月の中で変わらざるを得ないこともあっただろう。けれど、変わらないことだけが正解とは限らない。変化を受け入れながら、それでも歩みを止めずにHey! Say! JUMPを続けていくこと信念、勇気を持つことの大切さを彼らは教えてくれる。そして、変わらない部分も変わっていく部分も一つひとつ受け止めてきたファンの存在もまた、グループを支えてきたに違いない。

 19年積み重ねてきたからこそできることと、19年経った今だからこそ挑戦できること。その両方を掛け合わせた総合エンターテインメントこそが、Hey! Say! JUMPが現在進行形で提示し続ける生きたアイドルの形なのだろう。

※1:https://www.instagram.com/onenightvoyage/
※2:https://www.youtube.com/watch?v=Otj8eJ1YFrs

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