玉置浩二&ASKA、福山雅治&稲葉浩志、GLAY&小田和正、EXILE&松本孝弘......長年の歩みと深いリスペクトが交差する共演

憧れの共演と異ジャンルの融合 GLAY×小田和正、EXILE×松本孝弘

 ほかにもリスペクトに満ちたコラボレーションがある。GLAYと小田和正の「悲願」がその好例だ。2025年にリリースされたGLAYのデビュー30周年を記念したベストアルバム『DRIVE 2010~2026 -GLAY complete BEST』に収録されたこの曲は、TERU(Vo)が以前から尊敬していたボーカリストである小田との共演を実現したもの。タイトルそのものが示すように、GLAYにとって長年の夢が形になったコラボレーションだ。

 キャリアも音楽性もまったく異なると言っても過言ではないGLAYと小田。そこには不可思議な神秘性が宿っている。TAKUROの紡ぐどこかオリエンタルなメロディとTERUの伸びやかな歌声に小田の澄んだ声が加わることで、死生観を描いた歌詞の豊潤さがより広がっている。ここでTERUが小田に寄せた歌唱としていない点も印象的だ。TERUが培ってきたロックボーカリストとしての気迫を存分に発揮し、幾重にも重ねられた小田の歌声との対比を織り成している。

GLAY feat.小田和正 / 悲願

 一方、EXILEと松本孝弘による「24karats GOLD LEGACY feat. 松本孝弘」は、さらに異なるタイプの融合だ。EXILEが長年築いてきたストリートカルチャーを背景とする「24karats」シリーズに、B'zのギタリストとして世界的にも評価される松本が参加。公式には、従来の「24karats」の世界観と松本の存在感、そしてEXILEのエネルギーが融合した作品と紹介されている(※1)。

 イントロから松本のシグネチャーたる唸りを上げるギターサウンドが響き、普段のEXILEとは異なるモードを見事に印象づけている。このコラボレーションにおいては歌声同士ではなく、「ダンス&ボーカルグループ」と「ロックギタリスト」という異なる文化圏が交差している点でユニークなタッグと言えるだろう。シリーズによって展開される「24karats」という楽曲の一つだからこそ、その歴史に新たな文脈を付与する意義深いコラボレーションとなったのだ。

EXILE / 24karats GOLD LEGACY feat. 松本孝弘 (Music Video)

 これらに共通するのは、長年育んできた音楽性の違いを共鳴として提示している点だ。若い世代のアーティストが発展途上のアイデンティティを交差させ合う共演も刺激的だが、キャリアアーティストが築き上げてきた確固たる作風を響かせ合うコラボレーションも面白い。それぞれの歩みを確かめ合いながら、しかし決してなれ合いにはならないプロフェッショナル同士の協働。こうしたコラボレーションでしか生まれ得ない楽曲に、これからも注目したい。

※1:https://exile.exfamily.jp/s/ldh01/news/detail/11162

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