高校軽音部での結成から名門レーベルへ OwLが語るメロディックパンクの魅力、最新EPで証明するバンドの地力
2人体制での再出発、音楽があるからこそ生まれた絆
――現在、OwLは2人体制で新しく動き出したばかりです。今の心境は?
KABUTO:「やったるぞ」っていう気持ちしかないですね。実は、最初は「もう無理かも」って思ってたんですよ。OwLは高校卒業したときにも一度解散しようとしてたことがあって。
リコ:「もう私、裏方やりたい」みたいな。私は、自分は舞台に立つタイプじゃないと思ってたし、MV監督になりたくて専門学校にも行ったんですよ。
KABUTO:でも、「『ロッキン』に出られたら続けよう」って話してたのに、『ロッキン』にも出られたのに辞めたいって言われて、「おい、話違うだろ」って。それで無理やり続けさせたんですよ。「いいからやろう、もったいない」みたいな。でも今回は、俺が「無理かも」ってなっちゃって。
リコ:かなり食らってた。
KABUTO:で、今回はリコちゃんが「やるしかないよ!」って言ってくれて。前回俺がリコちゃんを引き留めたことでバンドを続けてもらったし、「じゃあ、今度は俺がやるしかない」って。
リコ:マジでやるしかない。EP、カッコいいし。
KABUTO:バンド辞めてもほかに何やっていいかわかんないし。
リコ:わかんないよね。だったら、今やれることをやりたい。今回のリリース、めっちゃ楽しみだったし。4月にレコーディングしたときに「8月リリースで」って言われて、「早く出したい!」って思ってたから、ライブも止めずにやろうと踏ん張りました。
――今後、しばらくライブはサポートメンバーを迎える形で?
リコ:そうですね。
KABUTO:マジでいろんな人に支えてもらってますね。
リコ:周りの先輩にも言われました。2人体制でやることを決めたのは、2、3週間で10本ぐらいライブが入ってるタイミングだったんです。そこで、「これだけ仲間が駆けつけて力を貸してもらえることなんてなかなかないよ」って。
KABUTO:しかも、自分ら的にはいつも以上にカマさんといけんライブで。『八食』(『八食サマーフリーライブ2026』)とか『サニサー』(『Dizzy Sunfist pre. “SUNNY CIRCUS 2026”』)とか『京都大作戦2026 前夜祭』とか。 そこで新曲をバチコンかましてやるしかねえっていうときだったから、なおさら「うわーっ!」ってなったけど。
――それだけ助けられたからには、止まるわけにはいかないですね。では、今後はサポートメンバーを迎えてツアーをやりながら新しいメンバーを探す、という活動になっていくんですね。
リコ:うん、ちゃんと決めたいですね。
KABUTO:やっぱ、3人でやりたいもんな。
――とはいえ、この2人の絆も相当強固だと思うんですよ。もうダメかもしれないというところまで追い詰められたことが何度もあったのに、なぜここまで続けられているんだと思いますか。
KABUTO:OwLの音楽が好きだから。それだけだと思いますね。
リコ:そうね、バンドが好き。
KABUTO:マジでそれ以外ない。だって、バンドを組んだときはリコちゃんとは全然友達じゃなかったですし。なんなら高校のときにした会話なんか一個も覚えてない。大会の決勝に出られることになったときにハイタッチしたことだけは覚えてますけど、それ以外はずっと、リコちゃんの元カレの話とかしかしてない。
リコ:恋愛の話と友達の話(笑)。
KABUTO:そうそう。だから、友達って感覚はあんまりなかったんですけど、高校卒業してコロナ禍になって。で、レーベルからリリースをしてもらえるってなったときに、やっぱコミュニケーションって大事だなって思ったんですよね。ライブでも、仲が悪かったら絶対グルーヴ感なんか出らんと思うし。
リコ:人のライブ観ててもわかるしね。
KABUTO:だから、OwLの音楽があるなら友情も芽生えさせようっていう。なんか逆なんですけど、友情があって音楽があるんじゃなくて、音楽があるから友情が生まれた感じなんですよね。
――でも、バンドがきっかけで2人の友情が始まったとはいえ、同じ学び舎で同じ空気を吸っていたことって結構大きいんじゃないかと思うんですよね。
KABUTO:友人っていうよりも、家族みたいな感覚に近いですね。CAFFEINE BOMBもそうですけど、「みんな、ファミリー」みたいな。いろんなことをみんなと共有して、みんなで笑って、みんなで悲しむことが大事なんだと思います。
リコ:感情の共有、めっちゃやってる気がする。しょうもないことでも何でも言い合う。そうすることで、すっごい真面目な音楽の話とかバンドに対する想いも話しやすくなるんですよ。カブくん(KABUTO)はそれがすっごい上手いです。寄り添ってくれる。
KABUTO:だって、リコちゃんから話してくれないですもん。
リコ:そう、私、自分の感情を言葉にして伝えるのがめっちゃ苦手で。だから、「最近どうなの?」ってカブくんから聞いてくれるのは助かります。そういうのが信頼面にめっちゃ大きくつながってるんですよね。
――いろんなバンドにインタビューしますけど、取材中にメンバー間のクロストークがこんなに起こることはあまりないですよ。2人のこういう空気感は結構特殊だと思います。
リコ:それは嬉しいですね。
――しかも、ドラマーでこんなに喋る人ってあまりいないですよ。
リコ:そうなんですよね。周りでもあんまいない(笑)。
KABUTO:じゃあ、令和のHATANOさん(HAWAIIAN6のDr.)を目指して……。
――あはは!
リコ:本当に、誰かとMCの話になるとき、「じゃあ、カブが喋ればいいじゃん。HATANOさんいるし」ってめっちゃ言われるよね。
KABUTO:HATANOさんは“HATANO”っていうブランドがあるけど、ボーカルが喋れるのにドラマーまで喋るのって、「ちょっとお前、黙っとけ」って俺は思っちゃうんだよね。リコちゃんの言葉が一番強いからリコちゃんに喋ってほしい。でも、MCがちょっと苦手らしいんですよ。
リコ:そうなんですよね。
――じゃあ、2人で喋ればいいんじゃないですか? 交代交代とか。
KABUTO:まあ、次のツアーでそういう時間があってもいいかもしれないですね。
リコ:ね、いろんな試みをね。
KABUTO:あんま考え過ぎないでやってみましょうね。
リコ:そうですね(笑)。
■リリース情報
EP『Pellet』
2026年8月12日(水)リリース
各配信サイト:https://orcd.co/hallo_sg
購入はこちら:https://squidarmy.com/?pid=192520853
1. Hallo
2. SHADOW
3. F×L×G
4. Voyage
5. Memorycall
■ライブ情報
『OwL Tour 2026~2027"Pellet』
2026年
9月11日(金) 新宿ACB
9月19日(土) 京都GATTACA
9月20日(日) 大阪BRONZE
9月22日(祝火) 熊本Django
9月23日(祝水) 福岡Queblick
9月25日(金) 水戸LIGHT HOUSE
9月27日(日) 静岡UMBER
10月9日(金) 仙台enn 3rd
10月11日(日) 旭川CASINO DRIVE
10月12日(祝月) 札幌CLUB COUNTER ACTION
10月17日(土) 宇都宮HEAVEN ‘s ROCK 2/3 VJ-4
11月14日(土) 広島ALMIGHTY
11月15日(日) 松山Double-u studio
11月21日(土) 八戸FOR ME
11月22日(日) 酒田HOPE
11月23日(祝月) 新潟GOLDEN PIGS
11月28日(土) 横浜F.A.D
12月11日(金) 神戸太陽と虎
12月13日(日) 名古屋R.A.D
2027年
1月24日(日) 新代田FEVER"
■関連リンク
OwL
公式サイト:https://owl-band.com/
公式X:https://x.com/fukurouband