『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』mmk×⌘ハイノミ 特別対談 “ワタワタ感”を音で描いた「アイズ」制作秘話

『となう目』mmk×⌘ハイノミ 特別対談 

創作への姿勢、言語への深いアンテナが生み出す言葉遊びの魅力

――この機会に、⌘ハイノミさんからmmkさんへ作品についてお聞きしたいことなどあればぜひ、と思ったのですがいかがですか?

⌘ハイノミ:一番聞きたいのはやっぱり原作の展開なんですけど、聞いちゃうと逆に楽しめなくなっちゃいますよね(笑)。最近だと新キャラ……こころちゃんのお兄さんも新しく登場したじゃないですか。かなり癖が強そうというか(笑)。これからどうなっていくんだろう、というのがめちゃくちゃ気になりますね。その代わりではないんですが、この作品はもともとどんな発想から生まれたんですか?

mmk:私はもともと、男女ともに肉体美みたいな部分を同じ物量で描けたらいいのに、と思っていて。少年誌だと結構、女性の割合を多めに要求されることも多いんです。でも、私が「こういうものが描きたい」と思って描いたものを、サンデーの編集さんが「このままでいいよ」って伸び伸びと描かせてくださったのがこの『となう目』だったんです。男女どちらも魅力的な作品を、という思いで描き始めたのが最初のきっかけでした。

⌘ハイノミ:1話はどれぐらいの期間で普段描き終えてらっしゃるんですか?

mmk:『となう目』は1話8ページと結構短めな漫画なので、だいたい2~3日ぐらいですね。背景だったりアシスタントさんにお任せする部分はもう少し時間をかけて描いていただいたりするので、合計だと3~4日ぐらいでしょうか。

⌘ハイノミ:そんなに早いんですね。

『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』(C) mmk/小学館
(C) mmk/小学館
『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』(C) mmk/小学館
(C) mmk/小学館

――mmkさんは他の作品も描かれながら『となう目』を週刊連載していますもんね。単行本の巻末コメントで〆切たちと戯れながら……(笑)。

mmk:(笑)。

⌘ハイノミ:すごいスピード感……。週刊連載しつつ、同時並行で他の作品も描かれているのはちょっと想像できない世界ですね。すごすぎる。

mmk:それもあって毎回100%で頑張ろうとすると、いっぱいいっぱいになってしまうので。いい意味であまり100点を目指しすぎないようにというか、あまり気負いすぎないように、という気持ちはあるかもしれません。ちょっと上手くいかなかったな、って日ももちろんありますが、それはまた別の機会に100出せばいいか、みたいな心持ちで描き続けてますね。

――筆の早さという点で、お二人にはかなり近しい部分がある気もしています。mmkさんからもこの機会に、⌘ハイノミさんへ聞きたいことなどあればぜひ。

mmk:今回対談させていただくにあたって、失礼がないように⌘ハイノミさんのことを知っておかねば、と思ってSNSをたくさん拝見させていただいたんです。⌘ハイノミさん、定期的に言葉への疑問みたいな呟きを投稿されてますよね。「ガキンチョのンチョって何?」みたいな。

⌘ハイノミさん:めっちゃよく見てくださってますね(笑)。

mmk:音楽は漫画と比べても、すごく短い時間の中でひとつの物語を表現しなきゃいけないので、使う言葉の制約がだいぶあるというか、選択肢がどうしても狭まるじゃないですか。そんな背景もあって、やっぱり常に言葉へのアンテナをめっちゃ張ってはる方なんやな、って思ったんですよ。こういう言葉への疑問や引っかかった部分から、歌詞のアイデアや言葉遊びが生まれていったりするんですか?

⌘ハイノミ:いやあ、すごい……めちゃくちゃ芯をついた言葉をくださって本当にありがとうございます。まさにそうかもしれないです。言葉遊びというか、言葉自体が好きなんですよね。最近は『広辞林』をペラペラめくって遊んだりしてるので。そういうことを考えるのが結構好きなんです。

mmk:今回の「アイズ」も、曲名や歌詞の中でいろんなミーニングがかかってるじゃないですか。

⌘ハイノミ:漫画のタイトルにも“目”が入ってるので、その辺はやっぱり使いたいなと思って。Eyes、合図、愛s、とかいいんじゃないか……みたいな感じだった気がしますね、確か。

mmk:これ、私の解釈が合ってるかわからなくてお聞きしたかったんですが……Cメロの〈映る アイ〉って自分の“I”の意味もかかってますよね?

⌘ハイノミ:ああ、よくお気付きで。その通りです。そこも確かトリプルミーニングぐらいのフックがあったはずですね。

mmk:やっぱり! ありがとうございます。こういうお話が直接聞けると嬉しいですね(笑)。

――ちなみになんですが、⌘ハイノミさんが歌詞を作る際の言葉選び、という側面で普段から気を遣っていることなどはありますか?

⌘ハイノミ:なんだろう……楽曲のサビだけ聴いても、ある程度完結しているような詞を書くこととか。サウンドがなくても歌詞だけで作品として成立する曲を作れるように、とか。それぐらいの意識で歌詞に重きを置いてる気はしますね。あとはどんな方向の矢印でもいいんですけど、何かしら曲を聴いてくれた人の心が動いたらいいな、と思いながら作詞しています。

――ありがとうございます。ここならではのお話もたくさん聞けて、非常に充実した対談になりました。最後にお二方から、読者さんやリスナーさんへのメッセージをいただけたらと思います。

mmk:ぜひ今回の楽曲を聴きながら、引き続き漫画も楽しんでいただければ。「アイズ」知ってるよ、聴いたよ、という方はぜひ、“『となう目』古参ファン”を名乗っていただきたいですね(笑)。

⌘ハイノミ:今回作った「アイズ」が、これからも作品の解釈や想像の余地を広げる一助になればすごく嬉しいなと思います。漫画と楽曲、どちらも引き続きよろしくお願いいたします。

※1:https://x.com/mmkmanga/status/2059836170834788534
※2:https://x.com/mmkmanga/status/2060318689971536051

また、『日曜日のメゾンデ』は『#ギャルとギャルの百合』を原作とした新曲をリリース予定。こちらも続報を楽しみにしていてほしい。

『#ギャルとギャルの百合』

■リリース情報
「アイズ」
原作『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』((C) mmk/小学館)
2026年5月27日 (水)配信リリース

「アイズ」JK
「アイズ」JK

作詞・作曲:⌘ハイノミ/歌唱:礼衣
配信リンク:https://orcd.co/nichimezo_eyes

・「薔薇ノ香」
原作『界変の魔法使い』((C)田辺イエロウ/小学館)
2026年8月26日(水)配信リリース

「薔薇ノ香」JK
「薔薇ノ香」JK

作詞・作曲:SAKURAmoti/歌唱:礼衣
配信リンク:https://orcd.co/the-scent-of-roses

・「タイトル未定」
原作『#ギャルとギャルの百合』

■原作情報
mmk『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』
『サンデーうぇぶり』(小学館)にて連載中

『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』1巻
『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』1巻

第1話試し読み:https://www.sunday-webry.com/episode/2550689798706032865
週刊少年サンデー:https://websunday.net/
サンデーうぇぶり:https://www.sunday-webry.com/

田辺イエロウ『界変の魔法使い』
「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載中
第1話 試し読み:https://www.sunday-webry.com/episode/2550912964589053352
週刊少年サンデー:https://websunday.net/
サンデーうぇぶり:https://www.sunday-webry.com/

最新6巻発売中!
https://www.shogakukan.co.jp/books/09854697

■関連リンク
<日曜日のメゾンデ>
Official HP:https://www.maisondes-6half.com/
YouTube Channel:https://www.youtube.com/@MAISONdes_6half
X(日曜日のメゾンデ):https://x.com/NICHIMEZO
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