ExWHYZは最後の瞬間まで未来を歌う 変化し続けてきた集大成、ラストアルバム『zION』に込めた“明日への願い”

「『00:00』をかけるのって宝箱を開けるのと同じ」(yu-ki)
――レコーディングしていく中で「最後だな」みたいな気持ちはありました?
yu-ki:それはあまりないかも。
mayu:うん、そんなになかったかな。
maho:でも「00:00」とかはさすがに……曲に乗せられた感じはしましたけど。
――でも「00:00」はお別れ感のある曲ではあるけど、はしゃいでるというか、湿っぽくはないですよね。
maho:はい。なんか、また会いそうな感じ。絶対の別れではないみたいな。その感じがいいですね。

――「これが終わりですよ」って言い切るような曲って、実はこのアルバムには1曲もなくて。そういう匂いはそこはかとなくあるけれど、でも「また会えるよね」っていう感覚のほうが強いというか。そういう曲が集まりましたよね。それぞれお気に入りを挙げるとしたらどれになりますか。
maho:マジで選べないんです。
yu-ki:私は「00:00」!
mayu:私はmahoちゃん作詞の曲「FADED」がお気に入りです。
maho:わー、選べないなあ。
mikina:曲として好きなのは「WHERE」ですね。何回も聴いちゃう。けど「GIVE YOU MY WORD」も――。
maho:あ、「GIVE YOU MY WORD」! じゃあ私が「GIVE YOU MY WORD」担になります!
mikina:マジで「GIVE YOU MY WORD」は素晴らしい。

――全員バラバラなのがいいですね。それだけいろいろな色と感情が込められているし、言い換えるといろいろな可能性を詰め込んだアルバムにもなっているということだと思うんです。yu-kiさんは「00:00」のどんなところが好きですか。
yu-ki:メンバーの顔が思い浮かぶところ。私の中では大きい宝箱があって、それをパカって開けたら、このわちゃわちゃしているメンバーがそのままそこにいるイメージ。だから、この曲をかけるのって宝箱を開けるのと同じというか、思い出すスイッチになるなって。ライブを一緒にするメンバーも好きだけど、ライブ以外でふざけ合ってるメンバーの関係性も私は好きだったので、そういう等身大な感じが出ていて、その温度をいつでも思い出せるのが嬉しいなって。だから好きです。
――MVもまさにそんな感じですもんね。雨に降られて、コンビニの前でずぶ濡れになりながらはしゃいでるっていう。
yu-ki:大人になって、あんなにずぶ濡れではしゃぐと思ってなかった(笑)。
mikina:あのあと、みんなで大風邪ひいてね(笑)。
「叶わなかったことも事実だけど、ちゃんと“あった”し、持っててもいい」(maho)
――mahoさんは「GIVE YOU MY WORD」でしたね。
maho:現時点での〈明日〉もそうだし、(ラストライブ翌日の)9月1日以降の〈明日〉もそうですけど、私たち自身の明日も、そしてどんな人の明日もすごく応援してくれる気がして、それが響くんです。大切な人を思い浮かべた時にも、こんなふうに灯火みたいに優しく灯してくれるような明日が、その人に存在しているといいなって思う。だから、ExWHYZの自分がっていうよりは、本当に1人の人として「ありがとう」って思います。それがラストアルバムの最後の曲になったっていうのもすごくいいなって。無理矢理じゃなく、ただ“そこにある”みたいな感じが好きです。
――mayuさんは、mahoさんが歌詞を書いた「FADED」を挙げました。この曲、maho作詞史上で最高傑作だと思います。
mayu:私もこの曲すごく大好きで。久保田(真悟/Jazzin'park)さんの曲もすごく好きだし、mahoちゃんの歌詞もすごく好き。たぶん、mahoちゃんが「自分が思ってること」っていうスタンスで書いてくれたんだと思うけど、私はこの曲に励まされました。欲しがらないほうが傷つかないし、手に入らなかった時に悲しくないじゃないですか。別に欲しくなかったからって思えるから……。私はそういう癖で生きてきたんです。「どうせ私にはできない」とか「どうせ私にはふさわしくない」とか、そういうふうに気をそらして、ショックを受けないようにして。でも、本当は欲しかったとか、そういう気持ちが確かにあったことが歌詞の中に記録されているところに「そうだったよね」ってすごく思います。情けない部分や未熟な部分が自分の中にあるけど、それを悔やんでばかりじゃなくて、ちゃんと未来に期待して、願っていいんだって思える。だから好きです。
――今の話も、さっきのyu-kiさんのMCが刺さったっていう話もそうだけど、mayuさんのバリアがどんどん剥がれていってる感じがしますね。
mayu:そう、バリアがすごくあったんです。だけど、なくなっちゃった(笑)。だからマジで食らってます。

――mahoさんはこの曲の歌詞、どういう気持ちで書いたんですか。
maho:書いたままなんですけど、「欲しいものは全部欲しくていいじゃん」みたいな。何か限りがあるっていうことが決まった上でってなった時に、もちろん、そうなったからこそ諦めることとかも出てくるんだけど、それでも「欲しい」と思っちゃう気持ちにまで目を瞑らなくてもいいよねって。夢見てたことや思い描いてたことが叶わなかったことも事実だけど、それ含めて、ちゃんと“あった”し、持っててもいい。だから隠さず言いたくなっちゃったんだと思います。「まだ欲しい」って。みんながこういうムードになったらいいんじゃないのかなとも思います。「みんなでやれば怖くない」がこういういい方向に出たらいいよねっていう、なんか、夢見がちなことを書きました。



















