音楽IPプロジェクト『デートウォーズ』新曲「天才☆しすたーず」配信 本多友紀による“電波ソング”に

 タイムレス音楽IPプロジェクト『デートウォーズ(DATE WARS)』から、新曲「天才☆しすたーず」が8月13日に配信リリース。あわせて、同楽曲のMVも公開された。

DATE WARS 00年代時空旅楽団「天才☆しすたーず」ミュージックビデオ

 今作の歌唱を担当するのは、DATE WARS 00年代時空旅楽団の田中一子(CV:花井美春)、田中二子(CV:瀬戸桃子)、田中三子(CV:羊宮妃那)の3人。作詞/作曲/編曲は、アイドルソングやアニメソング、声優IPなど数多くの作品を手がけてきた本多友紀が担当した。今回本多が挑んだテーマは、2000年代のアニメやゲームカルチャーとともに存在感を放った“電波ソング”だ。

 「天才☆しすたーず」は、キュートなボーカル、高速感のある電子サウンド、次々と飛び出すセリフや合いの手など、“00年代電波ソング”のエッセンスを現代のサウンドとして再構築した楽曲に。個性の異なる田中3姉妹のキャラクターと声優陣の表現力を、本多ならではのアニメ/声優楽曲の文脈を踏まえたサウンドへ落とし込んでいる。

 音楽プロデューサーのみのは「00年代に一世を風靡した電波ソング」をテーマに設定した経緯を明かし、「あえて言うなら『unapologetic(臆面もなく)』なくらいアニメ感をむき出しにしている、その感覚」を全力でやりきりたかったとし、そのために本多を起用したことを説明している。

 一方、本多は「デートウォーズの世界観を初めて頂いたときにかなりぶっ飛んだ内容で、みのくんからオーダー頂いたテーマ『00年代の電波ソング』との相性もばっちりで楽しく制作することができました」とコメント。「一子、二子、三子のキャラクターがしっかり立っていたのでセリフパートなどもハチャメチャでサイキョーです」と続けた。

百瀬 祐一郎(原作・総合プロデュース) コメント

「天才☆しすたーず」。

いいタイトルだ。実に人聞きがいい。
タイトルだけ聞けば、頭脳明晰な三姉妹が難事件を鮮やかに解決し、最後は夕陽を背負って微笑む歌だと思うだろう。

ところが実物はどうだ。

長女の一子は授業中に堂々と眠り、起こされたら「何が問題なのか、問題点から分からない」と言い放つ。二子は「だるい」「楽して稼ぎたい」と口では腐りながら、やらない方が後で面倒だから結局誰より働く。三子は夢より安定を愛し、幸福が来る前に事故と破産と最悪の老後を計算している。教科書的な天才は一人もいない。だが、この三人を一緒にすると、地獄から生還することにかけては妙に頭が回る。

天才ってのは、試験で百点を取る奴のことじゃない。
一人がアクセルを踏み、一人が地図を読み、一人が「その先は崖だ」と叫ぶ。その三人を同じ車へ放り込んでも、どういうわけか目的地へ着いてしまう。そういう連中を言うんだ。

そして、この曲の母親にあたるのが、二〇〇〇年代の電波ソングだ。

あの時代、音楽業界の表玄関では、偉い評論家たちが腕を組んで「本物の音楽とは何か」を語っていた。だが秋葉原の裏口では、美少女PCゲーム、路上ライブ、萌え文化の熱気を燃料にして、もっと速く、もっと甘く、もっと頭のおかしい歌が育っていた。UNDER17は二〇〇二年から二〇〇四年の短い活動期間でその潮流を押し広げ、桃井はるこ本人も「一度聴いたら歌えること」や、秋葉原の雑踏に埋もれない異様な引力を重視していたと振り返っている。

その後、MOSAIC.WAVは二〇〇三年に最初の楽曲をネット公開し、二〇〇六年にはアニメ主題歌へ進出。二〇〇七年にはゲーム主題歌が動画サイトで大ブレイクした。つまり電波ソングは、業界人に招待状をもらって表舞台へ出たんじゃない。パソコンの回線を伝って窓から侵入し、気づいた時には茶の間で踊っていた。実に礼儀正しい強盗だ。

キュートな声。やたらと元気なシンセ。隙あらば割り込んでくる合いの手と台詞。そして、意味を理解する前に口が覚えてしまう反復。MOSAIC.WAV自身も、その音楽をサブカルチャー題材の“AKIBA-POP”と掲げ、「電波ソング」と呼ばれる中毒性や、曲中の多彩な合いの手を特徴としてきた。

『天才☆しすたーず』は、その血統から生まれた正当な私生児だ。

見た目は砂糖菓子。
中身はスタンガン。
可愛い声で歌い、派手な電子音で逃げ道を塞ぎ、合いの手でリスナーの理性を袋小路へ追い込む。

一子の根拠なき自信。
二子の愛想の悪い合理性。
三子の縁起でもない危機管理。

この三つを高速で混ぜると、姉妹の歌というより、小さな犯罪組織のテーマソングになる。ボスは不在。全員が勝手に動く。作戦会議はすぐ脱線する。それでも最後には三人とも同じサビを歌っている。家族ってのは、たぶんそういう一番解散しにくいユニットだ。

最初に聴いた奴は笑う。
Aメロで「なんだこの曲」と油断する。
Bメロで、無意識にリズムを取る。
二度目のサビでは、もう一緒に歌うというか、叫んでいる。

そこで犯行成立だ。

被害者はリスナー。
凶器は可愛さ。
共犯者は三姉妹。
逃走車は、二〇〇〇年代。

こんな馬鹿馬鹿しくて、騒がしくて、そのくせ耳へ侵入する手順だけは異様に計算された曲は、まともな時代には作れない。

だから、二〇〇〇年代なんだ。

おかえり、電波ソング。
ずいぶん久しぶりじゃねえか。

今度は、とんでもなく面倒な三姉妹を乗せてきやがった。

みの(音楽プロデューサー) コメント

(C)UUUM

本作はアイドルソングやアニメソング、声優IPの作曲をこれまで数多く手がけてきた本多友紀さんに依頼しました。各時代のスペシャリストに楽曲を託してきたこのプロジェクトで、ストレートなアニメ系サウンドに正面から向き合うのは、実は今回が初めてのことでした。

今回テーマとして設定したのは、00年代に一世を風靡した電波ソング。ジャンルを定義するのは簡単ではないのですが、あえて言うなら「unapologetic(臆面もなく)」なくらいアニメ感をむき出しにしている、その感覚です。それを今、全力でやりきりたかった。そのためにうってつけの存在が本多さんでした。

ほとばしる電波エネルギーを、ぜひ感じ取ってください!

本多友紀(作詞・作曲・編曲) コメント

00年代時空旅楽団「天才☆しすたーず」を担当した本多です‼️
デートウォーズの世界観を初めて頂いたときにかなりぶっ飛んだ内容で、みのくんからオーダー頂いたテーマ「00年代の電波ソング」との相性もばっちりで楽しく制作することができました‼️
一子、二子、三子のキャラクターがしっかり立っていたのでセリフパートなどもハチャメチャでサイキョーです‼️

「天才☆しすたーず」

■リリース情報
DATE WARS 00年代時空旅楽団「天才☆しすたーず」
配信日:8月13日
歌唱:DATE WARS 00年代時空旅楽団
田中一子(CV:花井美春)
田中二子(CV:瀬戸桃子)
田中三子(CV:羊宮妃那)
作詞・作曲・編曲:本多友紀
音楽プロデュース:みの
配信リンク:https://lnk.to/saZMNAKi
ミュージックビデオ:https://youtu.be/Q9ExSYEBiDA

■プロジェクト情報
「デートウォーズ(DATE WARS)」
原作・総合プロデュース:百瀬祐一郎
キャラクターデザイン:鳴子ハナハル
音楽プロデューサー:みの
参加声優(五十音順):乾夏寧、琴宮歩夢、近藤玲奈、瀬戸桃子、武田雛歩、橘めい、田中杏里、田中貴子、永瀬アンナ、夏目ここな、花井美春、春川芽生、水希凜、羊宮妃那

■関連リンク
オフィシャルサイト:https://datewars-prisoner.jp
YouTube:@DATEWARS_pj(https://www.youtube.com/@DATEWARS_pj)
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