LANAこそ2026年を象徴するエンターテイナーである 時代と世代を超える“ストリートプリンセス”の矜持

LANAが持つ“等身大が規格外”というポテンシャル

 ライブ後半では、令和8年熊本地震について言及。「何のためにお金を稼いでるんだろう? っていろいろ考えることがあって。自分がこんな大きなステージに立てて、みんなが来てくれて、お金が発生して。今回のツアーで入ってくるお金の一部を、熊本の人たちに届けたいなと思ったんです」と話し、会場からは大きな拍手が送られた。

 ここで披露されたのは、「翼の折れたエンジェル」のカバー。40年以上前のヒット曲に新たな命と意味を吹き込み、令和のシビアな現実を生きる人々に手渡す。このシーンから伝わってきたのは、時代や世代を超えたLANAのスケール感。まさかこの曲が2026年にこんなにも強く響くなんて、誰が想像できただろうか?

 なぜLANAはマイクを握り続けるのかーーその答えをダイレクトに刻み込んだ「Like a Flower」の後は、新曲「Truth in the dark」(ドラマ『一次元の挿し木』主題歌/読売テレビ・日本テレビ系)。ドラマティックな旋律、人生を賭けて必死に答えを求める人の姿が共鳴するこの曲をダイナミックに響かせるLANAの姿もまた、この日のライブの大きなハイライトだった。

 暗い過去を乗り越え、光のある場所へと進んでいくプロセスそのものを音楽として結晶化させた「明るい部屋」(LEX & LANA)、〈こんな日は肩を並べて/似たもの同士 おんなじ景色へ〉というラインが会場の風景と重なった「こんな日は」(LANA and Elle Teresa)によってライブ本編は終了。

 “LANAが空港の保安検査を通過する”という演出、「戻らせたってことはいっぱい歌ってくれるってこと?!」という煽りから始まったアンコールの1曲目は彼女のブレイクのきっかけとなった「TURN IT UP (feat. Candee & ZOT on the WAVE)」、「付き合ってても別れても、傷ついててもハッピーでも、今日を迎えられたから、it's okay?」というMCからはじまった「it’s okay」では、ラスサビを観客がアカペラで大合唱。「来年も再来年もいっぱい楽しいことしようね。LANAが大好きで、みんなも大好きな曲を歌うね。OK?」という言葉から「L7 Blues」。バウンシーなビート、ブルースの本質を射抜くような歌が広がるなか、ライブはエンディングを迎えた。

 “等身大が規格外”と称すべきパフォーマンスを繰り広げたLANA。アーティストとしての破格のポテンシャル、オーディエンスとの強くて深いつながりを含め、彼女のスケールはここから我々の想像を超えて拡大していくはずだ。

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