King Gnu、ONE OK ROCKらへの憧憬 Dragon Pony、韓国バンドシーンの新星が日本に届ける音楽
「意見を交換しながら発展させていく」ーー4人の意見を尊重する曲作りのプロセス
ーーデビューにあたっては、事務所の代表からすごく難しいミッションを課されて、それをクリアしたという話も聞きました。
ガンフン:あれは怖かったです(笑)。
ーーどういうふうにそれを4人で乗り越えましたか。
ガンフン:当時、街を歩き回りながらチラシを配ったりして、公演のプロモーションをするところから始めました。500人の観客を集めなければならないというミッションがあったので、チラシを配ったり、バスキングをしたりしながら、できるだけ多くの人に僕たちを知ってもらおうと努力しました。
ーーデビューもしていないのに500人のお客さんを集めるって、すごく難しいことだと思います。それを4人で協力して努力して達成したという経験は、今活動していく中でどういうふうに生きていますか。
ガンフン:当時は本当に難しそうだと思っていたんですけど、努力することで観客の方が来てくださるんだということがわかったので、これから自分たちが知らない場所に足を踏み出すときにも自信を持てるようになったんじゃないかと思います。
ーー今回の日本デビューもまさに新たな挑戦ですもんね。
セヒョク:そうですね。
ーー今活動していて、どういう瞬間にいちばん「バンドをやっててよかったな」と感じますか?
ガンフン:さっきも話しましたが、お互いがお互いの演奏に引き込まれるとき、それがいちばんゾクゾクします。
ソンヒョン:あとはライブをしているときに、やっていてよかったと思います。
ーーテギュさんはどうですか。
テギュ:僕も子どものときからバンドを夢見ていた人間として、バンドとして公演をして、4人で同じ気持ちで演奏してライブをしている瞬間に幸せやある種の満足感を感じますね。それを感じるときにはやっぱりバンドをやっててよかったなと思います。
ーーテギュさんは昔からバンドをやりたかったということですけど、そもそもはなぜバンドに憧れたんですか?
テギュ:韓国のアーティストでユン・ドヒョンさん(韓国の人気ロックバンド「YB」のフロントマン)という方がいるんですが、小学生のときにそのユン・ドヒョンさんを見て、彼の音楽のメッセージとかがすごくよくて、あの人のようになりたいと思ったのが最初です。メッセージやエネルギーが、それまでに聴いてきた音楽の中でもいちばん好きだったんですよね。
ーーなるほど。セヒョクさんはどんなときに「バンドをやっていてよかった」と思いますか?
セヒョク:僕たちの音楽を聴いたり僕たちのライブを観たりして「力をもらった」とか「こういうことを乗り越えることができた」という話をしてくださるときにはとてもやりがいを感じて、これからももっとそういう音楽を作り続けたいという気持ちになりますね。
ーーお話を伺っていると、音楽のスタイルとかジャンルとかじゃなくて、気持ちの部分だったり、エネルギーの部分だったりをすごく大事にされているバンドなんだなと感じますね。そのベースにあるのは4人の絆だと思うんですが、それをより強めていくために普段から意識していることはありますか?
ソンヒョン:まず、それぞれが言いたいことや意見があるときには、すべて話し合うようにしています。そのうえで、全部やってみてよりいいものを決めようという感じで、一緒に息を合わせながら仕事をしています。お互いが話すときにはお互いの意見を尊重するようにしているので、それもうまく作用していると思いますね。
ーー本当に大きなチームプレイというか、チームで動いているという感じなんですね。それは音楽を作る上でもそうですか。
ガンフン:曲作り自体は4人でやっているんですけど、フィードバックを求めたり、聴かせてどう思うか聞いたりということは多いですね。
ーーDragon Ponyは全員でソングライティングをやっているということなんですけど、実際にはどういうふうに作ることが多いんですか?
ソンヒョン:いろいろなやり方で作った曲があります。以前はパソコンが1台しかなかったので、みんなでそのパソコン1台に集まって、一緒に作業して曲を作ったりしていました。でも最近はパソコンがそれぞれ1台ずつあるので、各自デモを作るところから始めて、みんなで意見を交換しながら発展させていくことが多いです。でも今回の日本デビューEPはちょっと特別で。日本のことについては僕たちもわからないことが多いので、日本のプロデューサーの方々と一緒にソングキャンプで曲を作りました。ほかのプロデューサーの方と一緒に作業したのは今回が初めてだったんですが、そういう形で生まれた曲もあります。