Snow Manが「THE FIRST TAKE」で開いた扉 DOMOTO、SUPER EIGHT、WEST.、SixTONES……それぞれが見せた“精神”

WEST.「どんなに転んでも大丈夫」――信頼と勢い

 SUPER EIGHTに続くように、2024年4月に登場したのがWEST.だった。撮り直しのきかない「THE FIRST TAKE」が持つ一発勝負の緊張感も、WEST.にかかればまるで雰囲気の違う空間となることに驚かされた。7人は、その一回きりの時間を、まるでスペシャルライブのように届けてくれたのだ。

WEST. - ええじゃないか / THE FIRST TAKE

 「うれしいな」「ニヤニヤすんな」と賑やかに現れた7人の衣装には、ひと目でわかるほど鮮やかにメンバーカラーが取り入れられている。そこには、バラエティと音楽の両方を大切にしてきた先輩、SUPER EIGHTの背中を受け継いでいるような趣もあった。

 濵田崇裕がガチガチに緊張しているふりをし、メンバー全員でイジる。重岡大毅が語りかけるアドリブを披露し、「歌えや!」とツッコまれる。そんなやりとりも、いつものWEST.の風景だ。何が起きても、この7人なら観ている者を楽しませられる。そう信じられる余裕と自信は、一人ひとりの機転だけではなく、互いへの深い信頼から生まれているのだろう。

 「ええじゃないか」のサウンドが響き渡れば、真っ白なスタジオは一瞬にしてWEST.のお祭り会場になる。さらに驚かされたのが、10thアニバーサリーシングルとしてリリースされた「ハート」だ。7人で歌うのはこれが初めてだという状況に、「めっちゃ『THE FIRST TAKE』やん」と笑い合う。

WEST. - ハート / THE FIRST TAKE

 緊張も不安もなくすのではない。すべてを抱えたまま、楽しむ力に変えてしまう。その勢いがWEST.にはある。それは、きっと7人がこれまでにいくつもの壁を乗り越えてきたからだ。思うように進めない時も、どんなに歯がゆい状況に陥っても、夢を諦めず走り続けてきた。その疾走感が「ハート」という曲に乗り、聴く人の心へ風を吹き込んでくる。

 魂を揺さぶるとは、歌唱技術だけで起こるものではないのかもしれない。歌う人が生きてきた時間、見てきた風景、駆け抜けてきた景色が、一気に聴き手の胸へ流れ込んでくる。そんなエネルギーがあってこそ、歌はただの音楽ではなくなる。

 歌い終えたあと、「ええ歌やな」と言い合う7人を観ていると、こちらまで仲間のひとりになったような気持ちにさせられる。どんなに転んでも、この7人となら大丈夫。そう思わせてくれる信頼と生命力が、WEST.の歌にはある。その先に広がっているのが、彼らの持つ平和な景色なのだ。

DOMOTO、時を重ねたふたりだけが生み出せる奇跡のハーモニー

 2025年12月、大きな反響を呼んだのがDOMOTOの出演だった。

 堂本剛の「いいですか?」に、堂本光一が「はい」と返す。聞こえるか聞こえないかほど静かで短いやりとりのあと、ふたりは淡々とパフォーマンスへ入っていく。横に並ぶことが、まるで呼吸をするように自然に見える。それなのに、ただ並んでいるだけで特別な時間が始まったとわかる。そんな不思議な感覚に陥った。

DOMOTO - 愛のかたまり / THE FIRST TAKE

 それは歌声にも、同じことが言える。光一と剛は、それぞれ唯一無二の歌い方を持つ。長い時間をかけて熟成されたふたつの個性は、決して似ているわけではない。それでもハーモニーを奏で、ユニゾンになると、まるでひとりが歌っているかのようにぴたりと重なるのだ。それぞれの声が、当たり前のようにあるべき場所へ収まっていく。その奇跡のような響きに、ただ圧倒される。

 セレクトされた「愛のかたまり」は、ふたりが2001年にリリースした楽曲だ。およそ25年も前に生み出された合作曲。その事実をあらためて思うと、衝撃はさらに大きくなる。当時22歳だったふたりが、ここまで洗練された楽曲を作り上げたという才能の豊かさに加えて、さまざまな転換期を経て、今なお新しい響きをまとっている。そんな普遍的な楽曲を作り上げるスーパーデュオは、今後二度と現れないのではないか。そんなドラマチックな思いに打ちのめされるような5分間だった。

 ちなみに、剛はラジオ『DOMOTOのどんなもんヤ!』(文化放送)で、「収録の前日にSixTONESのジェシーという方と、Snow Manの舘様(宮舘涼太)という方の『愛のかたまり』を聴きました」と明かしていた。自分たちが若き日に作った曲が、時を超え、後輩たちにも歌い継がれている。そのことに不思議な感情を抱いているのは、剛も同じなのだという。

 環境が変わり、その都度さまざまな課題を前にしても、それを新たな音楽の可能性へと変えていく。そんなふたりだからこそ、音と歌だけが残る「THE FIRST TAKE」でも、また新しい景色を見せてくれたのだ。その日が再びやってくることを、楽しみに待ちたい。

※1:https://charts.youtube.com/charts/TrendingVideos/jp
※2:https://www.thefirsttimes.jp/news/0000852420/

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