井上和はなぜ乃木坂46の“外への顔”となったのか 声優、大河出演、モデル……多面的な活躍で掴んだ飛躍の理由

 井上和が、乃木坂46の中心メンバーとしてだけでなく、ラジオ、モデル、声優などさまざまな活動で、グループの外でも存在感を強めている。

 井上は2022年2月に乃木坂46へ加入した5期生メンバー。2023年にリリースされた33rdシングル『おひとりさま天国』で表題曲初センターに抜擢され、36thシングル『チートデイ』でも再び表題曲のセンターを務めた。現在は『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のパーソナリティ、ファッション誌『non-no』(集英社)の専属モデルとして活動し、1st写真集『モノローグ』(講談社)も発売。さらに映画『トイ・ストーリー5』では日本版声優を務めるなど、その活躍はアイドルの枠に収まらないものとなっている。

 7月31日から8月2日にかけて開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL 2026 supported by にしたんクリニック』では、三代目チェアマンとしてグランドオープニングとグランドフィナーレに出演する。国内最大級のアイドルフェスで中心的な役割を任されることも、井上が存在感を高めている表れだろう。ラジオ、モデル、声優と活動の場を広げる中で、井上はどのようにして乃木坂46の新たな“外への顔”となっているのか。近年の活躍から、その理由を紐解いていきたい。

センターの輝き、ラジオで放つ飾らない魅力

 井上の強みは、楽曲や仕事に合わせて見せ方を変えながらも、どの場でも“自分らしい存在感”を残せることだ。表題曲のセンターに立つ姿には、華やかさと力強さがある。「おひとりさま天国」では、ひとりの時間を楽しむ楽曲の明るさを堂々と表現し、「チートデイ」では夏曲らしい開放感を軽やかに届けた。端正なビジュアルはもちろん、ライブでの安定感のある歌声や、思わず目で追いたくなる表情も印象に残る。楽曲ごとに異なる世界観を自分のものにし、ステージの中心に立つ意味をしっかりと示せるメンバーなのだ。

乃木坂46『チートデイ』

 一方で、『乃木坂46のオールナイトニッポン』では、ステージ上だけでは見えにくい井上の素顔が垣間見える。毎週2時間の生放送では、好きなものについて夢中で語ったり、身近な出来事を飾らない言葉で話したりと、凛としたステージでの姿とは異なる親しみやすさを感じさせる。

 6月3日の放送では、スタジオを飛び出し、都内某所からニッポン放送まで約2時間にわたって歩きながら番組を進行。ゲーム『ピクミン』やブルーベリーといった、目に入ったものや思いついたことを次々と話題にしながら、深夜の街を歩く井上の日常的な姿を届けた。また、全国ツアー大阪公演でユニット曲「Kissのタイミング」を「キスのシルエット」と言い間違えたことも、後日の放送で包み隠さず告白。失敗を笑いに変えながら話を広げていく姿からは、井上の飾らない人柄が伝わってきた。

 リスナーから届いたメールに向き合い、何気ない出来事から会話を膨らませていくことも、井上の持ち味だ。毎週の放送を通してリスナーとの距離を縮めると同時に、乃木坂46をあまり知らない人にも、自身の声や言葉からグループへ興味を持ってもらうきっかけを作ってきた。『乃木坂46のオールナイトニッポン』は、井上自身の魅力と乃木坂46を、より広い層へ届ける場になっている。

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