J-POPの“再定義”、大きな世界で鳴るべき音楽の誕生 シーンの新星・redrawが「Karma」で描き切った人間の姿

redraw、J-POPの“再定義”と新曲「Karma」

人間は“脈絡”の動物……ドラマ『マイ・フィクション』のテーマから生まれた「Karma」

Karma / redraw : OFFICIAL MV【ドラマ「マイ・フィクション」オープニング曲】

――そんななか、今回「Karma」がドラマのオープニングテーマになりました。よりメジャーなフィールドにredrawの音楽を押し上げていくチャンスだと思いますけど、ドラマのストーリーを踏まえて作っていくというのは、これまでの作り方とは違いましたよね。

dro:すごく楽しかったです。私が作ったストーリーじゃなく、ほかの方が作ったストーリーで作れることも新しかったし。でも、ドラマの脚本を読みながら自分だけのストーリーも作ってみたんです。曲のイメージとしては“青色”で、シネマティックとオーケストラとロックというのを目指して作りました。ほかの方の視線で見ることも楽しいなと思いましたね。

Rui:お話をいただいて、「すごく光栄だな」という実感から始まりました。でも、私がすることはいつもとそんなに変わらないというか。ドラマのあらすじもありましたし、droさんが別で作ってくれた小説もありましたし。「メジャーっぽく歌わなきゃ」ということも特にはなくて、いつも通りではありましたね。

――ドラマのストーリーからはどんなインスピレーションを受けたんですか?

dro:人間というものは“脈絡”の動物なんだなと考えさせられました。脈絡があって、「なんで嬉しいのか」とか「なんでこれが嫌いなのか」「なんで怒っているのか」とかが違う意味になるじゃないですか。脈絡を作ることが人間の記憶につながっていく。でも、そこにあるカルマというものは、人の悪意を見ていない。その人がどんなに善意を持っていたとしても、悪は悪。どんなに「仕方なかった」と思っても、カルマはそれを考えてくれないんですよね。そういうイメージを持って作りました。

――なるほど。さっきRuiさんが「哲学的」と言ってた意味がわかった気がします。

Rui:深いですよね。

――ドラマのストーリーだけじゃなくて、その奥底にある心情も掘り下げながら楽曲にしていったということですね。

dro:そうですね。自分だけの作品じゃないので、ドラマのテーマをより大きくしていく努力をしました。だからヴァース1、ヴァース2、ブリッジと、全部違う人の視点になっています。

――サウンド的にもいろいろな要素があって、感情が複雑に入り混じっている感じがありますよね。

dro:台本を読みながら、そのキャラがどんな気持ちを持っているのかをイメージしました。だから、メロディも変わっていくし、それをちゃんと伝えるためのアレンジもちょっと違うふうに作ってみたりして。

――なるほど。Ruiさんはそうやってできた曲を受け取って、どんなふうに噛み砕きながら歌っていきましたか?

Rui:droさんのイメージのなかで“青色”というのがあったので、水とかの表現も多くて、私はそこからインスピレーションを強く受けました。それを表現したいと思っていたんですけど……レコーディング当日にちょっと扁桃腺が腫れてしまって、コンディション最悪の状態でレコーディングを迎えることになってしまったんです。水っぽく歌ってるつもりが、やっぱり苦しくて全然歌えなくて。「全然ダメだ」って思ったんですけど、droさんは「いや、苦しさが出ていていいよ」と言ってくれて。だから、あの日限定の歌ではあるんですけど、それがうまくマッチしたできあがりになりましたね。苦しさが表現できました。本当に苦しくて痛かった……(笑)。

dro:私も空港からそのままスタジオにきてみたらRuiさんの声が出ていなくて心配はしたんですけど、ちょっと歌うのを聴いて「この苦しさ、いいな」と。

Rui:本当の苦しさが表現できたんじゃないかなっていう。その日だけ体調悪かったんで、運命かもしれないなって、いい意味で思いますね。

――でも、「Karma」に限らずredrawの曲を聴いていてすごく思うのは、droさんがプロデュースしてRuiさんが歌っているっていう形ではなく、Ruiさんという歌い手のパーソナリティだとかエモーションだとかがちゃんと歌に宿っているということで。「Karma」はそれがより出てるような感じがする。

Rui:そうですね。droさんは結構任せてくれるんです。「頑張って!」とは言ってくれるけど、全体的に任せてくれる。

dro:信念として、ボーカリストはボーカロイドじゃないと思っているので。人の表現も大切にしなきゃと思っているし、それがあってredrawらしさが出るんじゃないかと思います。

――Ruiさんは自分の歌がドラマで流れるというのはどうですか?

Rui:夢みたいな話ですね。本当に、自分とは別世界みたいに思っていたので、そこに自分が参加できるっていうのは――音楽をやめなくてよかったなって思います。あの時やめてなくてよかったなって思うと同時に、やっぱりこれからだなっていうのもありますね。

dro:本当にこれからだなと思います。もっと努力していろんな人に届けられるように音楽を作りたいし、作り手としていろんな人に影響を与えたい。音楽を作りたい、絵を描きたいと思っている学生にこういうストーリーを見せて、みんなにやりたいことをやってほしいなと思っています。

――redrawとして、今後に向けてはどんなビジョンを持っていますか?

dro:ネットだけじゃないということをみんなに見せてあげたいです。自分はネット上でずっと活動してきたけれど、私の楽器のプレイのスキルやRuiさんのボーカルのスキル、全部をライブで見てもすごいと思うので、ネットだけのバンドじゃないということを証明したいですね。

Rui:日本だけで収まりたくないなっていう気持ちがあります。せっかく「地球の反対側」というコンセプトがあるし、言語を超えて私たちを聴いてもらっている人たちもいますし。いろんな国の人と交流できたらいいなと思っています。

■リリース情報
Digital Single『Karma』
配信中

配信URL:https://ssm.lnk.to/karma

X:https://x.com/redraw_official
Instagram:https://www.instagram.com/redraw_official_/
YouTube:https://www.youtube.com/@redraw.official

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