BE:FIRST RYUHEI、しなやかさと重厚感を自在に行き来するダンス 『音楽の日』ダンス企画前に振り返る進化の過程

 7月18日放送の『音楽の日2026』(TBS系)で、恒例のダンス企画「DREAM ダンス」が行われる。今年のテーマは「限界をこえる」。毎年、各事務所の精鋭メンバーや事務所の垣根をこえたスペシャルチームによるパフォーマンスが大きな話題を呼んでおり、今年BE:FIRSTからはSOTA、SHUNTO、RYUHEIがBMSG選抜メンバーとして出演。卓越したダンススキルを持つ3人だが、今回はその中でもRYUHEIに注目したい。RYUHEIといえば、デビュー当初から長い手足を活かしたしなやかなダンスが魅力だった。しかし、近年は身体つきの変化とともに表現の幅がさらに広がり、楽曲ごとに異なる魅力を見せている。

K-POPカバー、「Rondo」、「東京フラッシュ」のダンスに見るRYUHEIの進化

 まず、BE:FIRST公式TikTokに2022年10月に投稿されたBLACKPINK「Pink Venom」のカバーダンスを見てみたい。当時15歳だったRYUHEIは、まだ線が細く、重力を感じさせないような軽やかさが印象的だ。空間に線を描くように腕を動かし、首の角度や腰の使い方も実に滑らかで、ガールズグループ特有の柔らかな振り付けを自然と自分のものとしていた。また、2023年3月公開のKep1er「WA DA DA」のカバーでも同様に、ジェンダーレスな美しさが際立っている。力強さを前面に押し出すのではなく、身体の曲線や流れで魅せるRYUHEIならではのダンスと言えるだろう。

 一方、今年5月に公開されたBE:FIRSTの「Rondo」Dance Practice動画では、その印象が大きく変わる。デビュー当初と比べると身体に厚みが増し、以前よりも重心の低いダンスが映えるようになった。下半身でしっかりと重心を支え、細かなステップでも足裏で床をとらえながら踊ることで、上半身を大きく動かしても軸がブレない。ヒットにも十分な重さが生まれ、楽曲が持つダークで力強い世界観を見事に表現している。とはいえ、以前のしなやかさが失われたわけではない。強さ一辺倒ではなく、流れるような動きと重厚感が同居していることこそ、現在のRYUHEIの魅力ではないだろうか。

BE:FIRST / Rondo -Dance Practice-

 しなやかさと重量感、その両方の魅力が最も自然な形で融合しているのが、2024年8月にYouTubeで公開されたコンテンツ「BF LAB」の初回、Vaundyの「東京フラッシュ」だ。デビュー当初を思わせる滑らかな腕の動きや柔らかなラインを見せながら、一つひとつの動きには適度な重さと止めがあり、重心移動も驚くほどスムーズ。しなやかさと重量感を自在に行き来する姿は、積み重ねてきた努力と年月を感じさせる。さらに印象的なのが、表現力だ。同動画では、ダンスそのものが楽曲の一部になっているように感じられる。ただ踊っているのではなく、音の質感や余韻までをも身体で描いているような表現は、RYUHEIならでは。楽曲に自分自身の感性を溶け込ませることで、唯一無二の世界観を生み出していると言えそうだ。

RYUHEI (BE:FIRST) / 東京フラッシュ -Cover- [BF LAB #1]

 美しさと迫力の両方を自在に使い分けられるのが現在のRYUHEIだ。2025年の「DREAM ダンス」ではAwich「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」でBMSG選抜チームならではの熱いダンスを披露したが、今年は「限界をこえる」というテーマのもと、Awich「Frontiers」に合わせてどんなダンスを見せてくれるのか。RYUHEIの進化したダンスとともに注目したい。

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