SHiZUKUが切り開く人生の第二章 多彩な経歴、音楽への愛情、デビュー曲「秘密のヴィンテージ」を語り尽くす

SHiZUKUが切り開く人生の第二章

「子どもの頃は山口百恵さんになりたかった」

SHiZUKU

――SHiZUKUは“ワインと音楽のマリアージュ”をコンセプトにしています。歌謡曲がベースになるということですが、これまでどういうジャンルの音楽を聴いてきたのか、ご自身が歌謡曲に目覚めたきっかけなど教えてください。

古川:歌謡曲という意味では、幼少期に祖父が連れて行ってくれたスナックが原点です。祖父が好きだったのが、いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」や高峰三枝子さんの「湖畔の宿」などで、今も印象に残っています。でも音楽は全般的に好きで、B'zさんや地元・岡山出身の藤井 風さんも好きでよく聴いています。

真田:僕も祖母や母の影響が大きいです。祖母はがっつり演歌が好きで、天童よしみさん、美川憲一さん、北島三郎さんなどがテレビに出ていたら一緒に観て、歌ったりして。母は松任谷由実さんやテレサ・テンさんが好きで、車でよくかかってました。昭和の曲の歌詞が強くてメッセージ性のあるところが僕は好きなんです。最近の音楽はリズム重視という印象で、もちろんいい曲もあるけど、僕は言葉にパンチ力がある方がやっぱり好きだなって思います。

――ちなみに筋トレのときはどういう曲を?

真田:ヒップホップです!

松田:歌謡曲じゃないんかい(笑)!

真田:たまに演歌を流しながらやるときもあるけど、歌っちゃって筋トレに集中できなくなるんですよ(笑)。でも演歌ってテンションがアガりますよね。ガツンとくるので、ある意味でロックだなって感じがします。

門脇 リースリング 卓史

――石田さんは、V6がお好きだったと。

石田:はい。歌謡曲という部分に立ち返ると、特に好きなのは山口百恵さんで、いつ聴いても名曲は名曲だなと思いますね。母親の影響で昭和の時代のドラマもよく観るのですが、特に森田健作さんのドラマは好きでよく観ていました。

――森田さんだとドラマ『おれは男だ!』(日本テレビ系)とか?

石田:そうそう! 全部観ました! それも母の影響です。

松田:僕は、物心ついて最初に聴いた音楽の記憶がMaroon 5のアルバム『Songs About Jane』(2002年)です。

――いきなり洋楽ってオシャレですね!

松田:でも流行のJ-POPや歌謡曲を全く通らず育ったので、学校の友だちとカラオケに行っても知っている曲が全くなくてすごく困りました。そのあと、J-POPも聴くようになったのですが、鈴木雅之さんなどR&B色の強い音楽が好きでした。最近いいなと思ったのは、大貫妙子さんや吉田美奈子さん。今リバイバルしていますけど、ポップスにAORやR&B、ソウルがミックスされた楽曲が好きですね。

――門脇さんは?

門脇:僕も母親の影響で、子どもの頃は山口百恵さんになりたかったです。

石田:なりたかったんだ(笑)!

門脇:「絶体絶命」や「乙女座 宮」を、こたつをステージにして歌っていました。

松田:かわいい!

門脇:自分で初めてお金を出して買ったCDは劇団四季のミュージカル『美女と野獣』で、以降はディズニーやミュージカルの音楽一色です。劇団四季にいたときの先生がすすめてくれて聴いた越路吹雪さんは衝撃でした。1曲にひとつの演劇を観るようなドラマ性が詰まっていて、歌の力のすごさを実感させられます。今でもステージに立つ前に聴きますし、人生の大事なタイミングには必ず越路吹雪さんを聴いて力をもらっています。

松田 シャルドネ 創太郎

――それぞれにいろんなルーツがあって面白いです。その違いがSHiZUKUのなかで個性となって、個々に異なる輝きを放っているというわけですね。デビュー曲「秘密のヴィンテージ」は、どんな楽曲になっていますか。

松田:昔懐かしいビートやメロディラインを踏襲しつつ、サウンド面では90年代や浅めの昭和サウンドを取り入れた楽曲になっています。

石田:すごく耳に残る曲だと思ったのが第一印象です。とにかくキャッチーで、とても覚えやすいのがポイントです。

松田:聴いたら一瞬で入ってきて、3回くらい聴いたらもう口ずさめるくらいのキャッチーさが、この楽曲の最大の武器です。皆さんもTikTokなどSNSなどで、どんどんマネして歌ってほしいと思います。

古川:ショートバージョンを聴いた身内や友達からは、「耳に残るよね」とか「つい口ずさんじゃうよね」といった感想をもらいました。そういう惹きつける力を、この曲は秘めているんだなと思うし、フルバージョンを公開したあとの反響も楽しみです(取材は5月下旬)。

真田:「秘密のヴィンテージ」という曲名もすごく印象的で、歌詞のキャッチーさもすごく魅力的に感じました。

門脇:ワインはラベルのヴィンテージ(収穫年)を見て、熟成された年月を楽しむという側面もあります。それを、年齢を重ねるごとに深みが増していく人生に重ねて表現していて。お客さんが僕たちを知ってくださった日はそれぞれ違っていて、それはつまり記念日です。それをワインのヴィンテージになぞらえながら、「ここからともに熟成していこうね」というメッセージを込めています。お客さんそれぞれに異なるヴィンテージがあるという意味でも、デビュー曲としても、とても素敵なタイトルだなと思いました。

石田 ピノ 知之

松田:歌詞には、ワインに繫がるワードがたくさん散りばめられていて、Dメロに出てくる〈マルゴー〉もそのひとつです。マルゴーは、フランス・ボルドー地方にある、世界的にも知られるワイン産地の名前です。

石田:そのマルゴーには、有名な「シャトー・マルゴー」もありますよね。フランス・ボルドー地方のワイナリーには格付けがあり、そのなかでも「シャトー・マルゴー」は、最高位である第1級に格付けされているワイナリーのひとつです。第1級のワインは1本数十万円するものもあるほど品質の高さが認められているので、僕も歌詞を読んだときに「あのマルゴーか!?」と思いました。

松田:マルゴーという地名が持つ“上質さ”や“特別さ”を楽曲の世界観に重ねながら、「特別なあなたに捧げる」というニュアンスを込めて歌っています。

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