急速に存在感を増すOddRe:とは何者? 人を惹きつける魅力の源泉、多くの“君”へと届く新曲「睡る君」に迫る

OddRe:、新曲「睡る君」に至るまでの軌跡

 結成から2年も経たないバンドが、今、加速度的に注目を集め続けている。2024年6月に結成、今年2月にIRORI Recordsからメジャーデビューを果たしたばかりの3人組、OddRe:(オドレ)である。メジャーデビュー以前から『SUMMER SONIC』をはじめとするフェスやイベントにも出演を果たすなど、業界内外から熱視線が注がれ続けているこのバンドは、ジャンルを飛び越え、時代と共振し、最終的にはそうしたあれこれをぶっちぎってあなたの耳とハートに深く深く突き刺さる。そんなOddRe:とは何者なのか、その歩みと音楽的魅力に迫ってみたい。

新進気鋭の3人組、OddRe:の正体 結成からブレイクに至るまで

 OddRe:は、これまでも数々の有名アーティストを輩出してきた「音楽塾ヴォイス」で出会い、結成されたバンドである。メンバーはボーカルのAirA、ベースのユウキ サダ、ギターを弾くとともに、トラックメーカーとしてバンドのサウンドの根幹を支えるSOI ANFIVERの3人。ふとしたきっかけで出会い、意気投合したサダとSOIがバンドを組むことを決め、そこにボーカリストとしてAirAが加入する形で彼らの歴史はスタートした。結成からおよそ1年を経た2025年6月18日に1stシングル「FEVER TIME」をリリース。同月にTOKIO TOKYOで行ったライブが、彼らにとって初めてのステージとなった。その「FEVER TIME」はいきなりSpotifyの国内バイラルチャートで12位にランクイン。アーリーアダプターを中心に、その名はじわじわと認知を広げていった。

OddRe: - FEVER TIME

 その後、8月には「ai my me」、10月には「CRASH OUT!!!」と楽曲を続々配信、11月には初めてのEPとなる『THE GOLDEN PROTOTYPE.』をリリースする。それと並行して前述の通り『SUMMER SONIC 2025』や『FM802 presents MINAMI WHEEL 2025』『FM802 RADIO CRAZY 2025』など、さまざまなイベントにも出演、各地で入場規制を引き起こすように。今年2月、渋谷WWW Xで初めてのワンマンライブを行うころには、彼らはネクストブレイク候補としてさまざまなメディアでフックアップされるまでになっていた。

 OddRe:の音楽の魅力を一言で語るのは難しい。音楽的な意味でバンドの中心となっているのはSOIのトラックメイキングだが、そこにサダのどっしりとしたベース、そして唯一の10代メンバーであるAirAの、繊細さと豪胆さを併せ持った大迫力のボーカルが重なったときに、このバンドにしか生み出せない化学反応が起きる。その化学反応によって、そこに宿るエネルギーは何倍にも膨れ上がるのだ。これまでリリースしてきた楽曲たちを聴いても、ファンキーなダンスミュージックから、フォーキーなアコースティック調の曲、パワフルに突き抜けるロックチューンまで驚くほどにバラエティ豊かな楽曲をこの3人がフルパワーでぶっ放す、その瞬間の楽曲の枠を大きくはみ出すようなダイナミズムこそが、このバンドの音楽に聴き逃せない何かを与えていることに気づくはずだ。そういえば、このバンド名には、当然日本語の「踊れ」という意味も込められているが、それと同時にはみ出し者(odd)からの返信(re:)という意味も重ねられているらしい。その通り、スキルや知識を超えたところにある、あふれんばかりの個性とエモーションが、彼らの音楽にオーディエンスを巻き込む引力をもたらしているのだ。

ライブで発揮するOddRe:の本領

 そんなOddRe:の魅力が爆発するのがライブである。バンドのYouTubeチャンネルにはWWW Xでのワンマンライブのパフォーマンス映像がアップされているのでぜひチェックしてほしい。そのうちのひとつ、ライブのオープニングを飾った「東京ゴッドストリートボーイズ」の映像を観るだけでも、このバンドのライブにおける熱さとヤバさがはっきりと伝わるはずだ。熱狂を渦巻くフロアを前に、ステージに姿を現した3人が極太のグルーヴを鳴らし始め、その中でAirAが一瞬でそこにいる全員の目と耳を惹きつけるような力強い歌声を響かせる。1曲目とは思えない堂々たる立ち居振る舞いでオーディエンスをぐんぐん巻き込んでいくフロントパーソンとしての存在感がとても印象的だ。

OddRe: - 東京ゴッドストリートボーイズ [Live at WWW X]

 もちろん、ステージを引っ張っているのは彼女だけではない。ギターを弾きながらフロアを煽るSOIも、全身を使いながらベースを弾くサダも、いきなり感情を高ぶらせ、そこに集まった人々と全身全霊でコミュニケーションを取ろうとしているのがわかる。曲が進むごとに会場は一体になり、とても濃い空間がそこに生まれていく。音源そのままのようなサウンドの再現力や正確さにも、もちろん注目だが。あの映像を見て、筆者の胸に残ったのは何よりもこのバンドが聴き手と、ハート・トゥ・ハートの結びつきを強く求めているのだということだった。OddRe:が体現する“踊る”とは、単にアッパーなビートやサウンドでダンスさせるというだけの意味ではない。その音とそこに乗せた思いで目の前のオーディエンスの心を揺らし震わせる。それこそがこのバンドの本領なのだと思う。

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