ヤングスキニー「正解、完璧な100点だと思えるライブができた」ーー初武道館公演を終えた4人の本音に迫る

 リアルサウンドでは、10月から1月にかけて「ヤングスキニー Road to 日本武道館」と題した連載企画を通して、かやゆー(Vo/Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)、しおん(Dr)のソロインタビューを実施。2月17日に開催された、ヤングスキニーにとって初の日本武道館単独公演『いつか僕は誰もが羨むバンドになってやる日本武道館』に懸ける想いを聞いてきた。

 そして今回、日本武道館から約1カ月が経ったタイミングで、メンバー全員インタビューを行い、バンドにとって偉大な通過点となったあの一夜について振り返ってもらった。深い自信、揺るぎない確信を得た今の彼らの輝きを存分に感じ取ってもらえるインタビューになったと思う。武道館公演のライブレポートと合わせて、ぜひ楽しんでほしい。(松本侃士)

ヤングスキニーはライブを観た誰もが"惚れる"バンドであるーー初の日本武道館に刻んだ嘘のないロック

2月17日、ヤングスキニーにとって初の日本武道館単独公演『いつか僕は誰もが羨むバンドになってやる日本武道館』が開催された。本稿で…

8000人のファンと作り上げた絶景、武道館で回収されたこれまでの物語

ーーソロインタビューの第1弾として、最初にかやゆーさんにインタビューをしたのは、たしか9月頃。季節としては、まだ夏でしたよね。

かやゆー:そうですね。あの時は、まだセトリも決まってないし、特に自分の中でどうっていう気持ちがそんなになかったんですよ。でも、あのインタビューの後ぐらいからだんだんと「ちょっと楽しみかも」っていう気持ちが出てきて。セトリが決まったり、レーザーとかファイアーボールとか、普段のライブハウスではできない演出もできるなって考えていたら興奮してたり。武道館の直前は、一番最初のインタビューの時よりも、楽しみな気持ちが高まってました。あとはやっぱり、武道館になるとかわいいゲストが来たりする。そういうのも新しいし、ちょっとワクワクしましたね。

ーーソロインタビューの時は、「武道館でやったからって地下アイドルが来るわけでもない」(※1)とおっしゃっていましたが。

かやゆー:なんだかんだ、ヤングスキニーの曲を投稿で使ってくれたり、MVに出てくれたりしたインフルエンサーやアイドルの人たちが来ることになって。そういう人たちって、全員が元から“ヤングスキニーのファン”ってわけじゃないじゃないですか。そういうライトな人たちも来るところに興奮を覚えました。フェスみたいな感じで(笑)。それこそ、それはお客さんも一緒で、昔から好きでいてくれる人ばかりじゃなく、最近知って興味を持って「武道館やるから行ってみよう」っていう感じのお客さんもいっぱいいたからこそ、新鮮な気持ちはありました。

かやゆー(Vo/Gt)
ゴンザレス(Gt)

ーー実際、武道館のステージに立ってみて、どのようなことを感じましたか?

ゴンザレス:武道館っていう会場の価値というより、どちらかと言えば、僕らのために8,000人のファンが、その時間、その場所に集まってくれることの価値の方が大きいと考えていて。実際にその光景を目の当たりにして、みんなで音楽を楽しめて、やっぱり、それが一番価値があるのかなって思いましたね。

しおん:めっちゃいい景色だったなと思います。それこそ武道館は意外と客席との距離が近いから、“観てくれてる感”がすごく伝わってくる。一番いいキャパシティだと思いましたね。

りょうと:最近も武道館の映像を観返したぐらいよかったな、と思ってて。「三茶物語」をセンターステージで披露した時に、8,000人みんなで同時に歌うっていうのは最高の瞬間でした。

りょうと(Ba)
しおん(Dr)

ーー中盤にセンターステージでアコースティックコーナーをやるというのは、前々から決まっていたんですか?

かやゆー:しおんがセトリを決める中で、ぽっと「センターステージで」っていうのが出てきて。僕自身、武道館では弾き語りを1曲やりたかったんで、「めっちゃいいじゃん」ってなって。

ーー今、セットリストのお話が少し出ましたが、武道館のセットリストの大枠を決める上で、しおんさんはどのようなことを意識していましたか?

しおん:ヤングスキニーの楽曲にはバラードがたくさんありますけど、武道館のライブの一番おいしいところは「stay with me」までとっておく、みたいなことを考えていた記憶があります。バラードが多いからこそ、その気になれば感傷的になれる瞬間をたくさん作れると思うんですけど、ただ、最終的に本編が終わった時に、みんなが「『stay with me』がよかった」と思ってくれたら最高だなって思って。

ヤングスキニー - stay with me (Live at 日本武道館 2026.02.17)

ーーそれこそ、本編の終盤に「stay with me」が始まった時、とても大きな歓声が起きていました。武道館の直前のタイミングでリリースされた最新アルバムの曲ということもあり、ファンの皆さんの期待も高かったと思います。

しおん:今までかやゆー君が歌ってきたものが、全部回収できる曲だと思ってて。ライブ全体を通して、いろんな感情やストーリーが曲ごとに綴られていく中で、最後にこの曲で締まる。その上で、じゃあ次はどうするのかっていうのが、本編ラストの「憂鬱とバイト」と、アンコールの「らしく」「誰かを救ってやる暇などないけど」の3曲に入ってる、っていう感じで解釈していた気がします。

ーー先ほど、かやゆーさんが弾き語りをしたいと考えていたとおっしゃっていましたが、中盤のハイライトを挙げると、かやゆーさんがセンターステージで弾き語りで披露した「雪月花」も素晴らしかったです。

かやゆー:弾き語りでやるんだったら、「雪月花」が一番武道館で映えるかな、と。最近世間的にも「雪月花」が聴かれてるから、逆にバンドでやったほうがいいかなとかも思ったんですけど。でも、あえて「雪月花」を弾き語りでやったら、それはそれでお客さんも嬉しいかなと思って選びました。

ヤングスキニー - 雪月花 (Live at 日本武道館 2026.02.17)

ーー実際に、8,000人の視線を一身に受けながら弾き語りをしていた時は、どのようなことを感じていましたか?

かやゆー:セトリの半分ぐらいまできてたので緊張もまったくしてなかったし、「気持ちいい〜」としか思わなかったですね。あとは、一番最後の「誰かを救ってやる暇などないけど」は、自分からやりたいって言ったんです。

ーーアンコールの2曲目、つまり、今回の武道館公演の一番最後に歌う「誰かを救ってやる暇などないけど」は、ヤングスキニーにとって、どのような意味合いがあったのでしょうか?

かやゆー:自分たちはこれからも何も変わらないだろうなとか、それこそ僕の音楽の作り方は変わらないだろうなっていう……意思表明とか言うとちょっとかしこまっててダサいですけど。でも、そういうものが根にあったから、自分で最後にやりたいっていうのがスッと出てきたのかなと思いますね。

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