BE:FIRSTのライブの真髄を“振り幅”から紐解く 「BE:FIRST ALL DAY」「夢中」で輝くスキル

 かねてより、BE:FIRST の最大の魅力はライブにあると感じている。というのもステージで展開されるパフォーマンスの圧倒的な精度の高さ、そして瞬時にその場を掌握する力があるからだ。しかも、彼らにはどんなジャンルでも“BE:FIRSTの曲“として成立させられるスキルもある。オフィシャルYouTubeチャンネルで立て続けに公開されたライブ映像を見ると、それが伝わるはずだ。

着実に進化を続けるBE:FIRSTの多彩なパフォーマンス

 そもそも、BE:FIRSTの“色”といえば、どんなものを想像するだろうか。J-POPを軸にしつつ、HIPHOPやR&Bの要素を融合したサウンドといった表現がひとつ当てはまるだろう。そこにスキルフルなダンスを組み合わせることで、彼らのパフォーマンスは完成される。3月30日にオフィシャルYouTubeチャンネルで公開された『D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama 2026』での「BE:FIRST ALL DAY」パフォーマンスは、その最たる例だ。

 HIPHOPサウンドで構成された同曲を、6人は楽曲の世界観をたっぷり反映させた歌で表現。歌唱パートは洗練された歌声で歌詞を紡ぎ、ラップパートは鋭く、個性のあるフロウがそれぞれのキャラクターを際立たせている。アグレッシブなダンスにはアドリブを取り入れた部分もあり、パフォーマーとしての柔軟性の高さも垣間見える。個人的にグッときたのは、〈太陽と共に登る/TOKYO〉と歌った後、RYUHEIが歌唱のない一瞬でマイクから顔を外し、天を見上げて2拍音を取る場面だ。自分だけが歌うパートで、あえてマイクを離す動きにテクニックと自信が凝縮されている。ほかにも、ノリを前面に出すパートやラフに踊るパートもあり、ダンスの“抜き”が全体のパフォーマンスに余裕と奥行きをもたらしている。

BE:FIRST / BE:FIRST ALL DAY -from D.U.N.K. Showcase in K-Arena Yokohama 2026-

 しかし、迫力で圧倒されるようなライブパフォーマンス一辺倒ではないのが、BE:FIRSTというグループの凄みだ。昨今では、踊らないパフォーマンスで魅せるのも特徴的。たとえば、8thシングルの表題曲「空」。『第92回 NHK全国学校音楽コンクール』中学校の部の課題曲として書き下ろされた同曲は、悩み多き若者たちの背中を押す内容になっている。そのメッセージを届けるためなのか、歌詞をはっきりと届けることに徹しているような印象を受ける。

 3月29日に公開された『MTV Unplugged: BE:FIRST』でのパフォーマンス映像もまた然り。この映像は、BE:FIRSTが歌声だけでも人々の心を動かせることを、改めて証明するものとなっているのではないだろうか。アコースティックライブらしく、椅子に腰をかけて歌う6人。声だけでもグルーヴが伝わり、ラストに声を重ね合わせていくパートでは、メンバーの絆まで伝わってくる。武器をひとつ封じたとしても、BE:FIRSTのライブパフォーマンスは輝きを失わないのである。

BE:FIRST / 夢中 -Live from MTV Unplugged: BE:FIRST-

 こうしてふたつの映像を振り返ると、その振り幅こそがBE:FIRSTのライブの核心であることがわかる。デビュー当初からライブ力の高さが話題になっていたが、今もなお着実に進化し続けていることは間違いない。5月に控える初のスタジアムライブ『BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the “BE:ST”』では、その幅がどう広がっていくのだろうか。

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