パク・ジュニョン「文化交流の架け橋になりたい」 大ヒット曲のカバーで目指す“日本と韓国を繋ぐ”という夢

パク・ジュニョンが繋ぐ韓国と日本

“女性の視点”に挑戦した作詞曲「甘い嘘」

パク・ジュニョン

――今回のシングルのAタイプに収録される「甘い嘘」もすてきな曲ですね。歌謡曲の魅力をリスナーに感じていただけると思います。

ジュニョン:ありがとうございます。ちなみに今回のカップリングの2曲は、「チャオガ」を作曲したパク・ヒョンジンさんの息子さんたちが作曲に参加してくださっています。

――パク・ジョンウクさんとパク・グユンさんですね。

ジュニョン:そうです。おふたりは韓国でドラマのOST(オリジナルサウンドトラック)をよく手掛けていらっしゃるんです。「甘い嘘」はメロディがすごく良かったので、「歌詞を書いてみていいですか?」とお願いをしました。切なくて悲しいメロディだったので、詩も切ないものになっています。

――女性が主人公で、社会的には許されない恋をしていますよね?

ジュニョン:はい。最初は片思いだったんですけど、彼の甘い嘘で恋に落ちてしまったんですよね。いけないとわかっていながらも、恋に溺れてしまった女性の心を歌っています。

――悪い男ですね。

ジュニョン:悪いですね。歌詞を書いていたときに観ていた韓国ドラマを参考にしました。韓国ドラマって、ドロドロで泥沼になるジャンルもあるんです。そういうストーリーは、大体、男が悪い(笑)。

――なるほど(笑)。

ジュニョン:「悪い男だ」と悪口を言いながらも、ずっと観ちゃうんです(笑)。次にどうなるのかが気になるので。

――そういう設定、キャラクター像、物語を想像しながら作詞していったんですね。

ジュニョン:はい。“甘い嘘”という言葉も、思いついたときに「インパクトがあるかもしれない」と思いました。“甘い”と“嘘”は、逆のイメージのある言葉ですから、「どういう嘘なんだろう?」と興味を持っていただけるのかなと。

パク・ジュニョン

――歌い出しの〈冷めた紅茶 口つけず〉も、想像がふくらみます。

ジュニョン:ありがとうございます。韓国語で詩を書いたことがあったので、もともと作詞にすごく興味があるんです。だから毎回のレコーディングで作詞家の先生がいらっしゃるときに、いろいろ質問をしちゃうんですよね。「どういう風に書いたんですか? これはどういう意味なんですか?」とか。一昨年にリリースした「寒流」の詩を書いてくださった先生は、「詩を書くだけじゃなくて、歌うときの発音も考えて書いています」とおっしゃっていました。その先生は僕が今までに出した曲を全部聴いてくださっていて、苦手な発音、響きがいい発音とかを全部わかってくださっていて、それを参考にしながら詩を書いてくださったそうです。

――とても丁寧に作ってくださっているんですね。

ジュニョン:そうなんです。「作詞ってすごく難しい作業なんだなあ」と思いました。レコーディングの前に練習しながら歌う難しさを感じる曲もあれば、すんなりと歌える曲もあるんですけど、作詞をするときのその違いだというのも気づきました。だから「甘い嘘」の詩を書くときも、そこを考えました。自分が得意な発音とかは自分自身がいちばんわかっていますからね。

――メロディを聴いて思い浮かぶ言葉とかもあったんじゃないですか?

ジュニョン:そうですね。この曲の最初の部分は、朝起きて紅茶を飲みながら彼を想い、許されない恋であることとあらためて向き合うんです。そういう場面がメロディを聴きながら思い浮かびました。

――〈薄紅の朝の光〉〈白い月〉とか、印象的な表現です。

ジュニョン:〈白い月〉は、昼間の空の月のことなんです。月は本来、夜の空にあるのに、昼間の空に浮かんでいることによって、この女性の許されない恋を表してみました。

――女性の視点で描いていますが、このアプローチにした理由は?

ジュニョン:韓国は男性が女性の気持ち、女性が男性の気持ちを歌うという文化がないんです。だから女性の気持ちを表現した曲を歌うとき、苦労することが昔はあったんですけど、歌うだけじゃなくて、自分でも書いてみたくなったんです。女性が主人公の曲を歌うとき、昔はその女性になりきろうとしていたんですけど、今は第三者として歌うようになっています。でも、歌詞を書くときは女性になりきらないといけなかったんですよね。そういうのも面白い発見でした。

「相手のことを気遣うのがすてき」――韓国語と日本語の表現の違い

パク・ジュニョン

――ジュニョンさんは歌うのはもちろん、言葉で表現するのも好きですよね?

ジュニョン:好きです。日本語の勉強をしながら「面白いなあ」と思うこともよくあるんです。勉強しながら気づいた面白さとかも、いつか詩にしてみたいです。

――面白いと思った日本語ならではの表現は、たとえばどのようなものがありますか?

ジュニョン:韓国はわりとストレートな表現が多いんです。それに対して日本語はオブラートに包む表現が多いと感じます。韓国では、ストレートなことを言われて傷ついたことがいっぱいあるんです(笑)。でも、日本ではそういうこともきれいな言葉で伝えて相手のことを気遣うのがすてきだなと思っています。

――遠回しに表現することによってきちんと伝わらなかったり、きれいな表現をするからこそものすごく皮肉が込められたりすることもあるんですよ。

ジュニョン:僕も日本に来たばかりのときは、怒られているのに怒られていると感じないことがありました(笑)。でも、そういうのも面白いです。言葉を覚えるのは楽しいです。

――言葉に関することは、子どもの頃から好きだったんですか?

ジュニョン:好きでした。国語の勉強も好きで、詩を書いたりもしていましたね。

――日本語を覚えるために日本のアニメも観ていたんですよね。

ジュニョン:はい。言葉を覚えるためには興味を持っているもの、楽しいことに触れるのがいいと思いまして。小学生の頃から日本の漫画も読んでいました。小学生のときに読んでいたのは、韓国語に翻訳された漫画、たとえば『ドラゴンボール』『スラムダンク』とかでしたけど。最近も劇場でアニメを観ました。『チェンソーマン レゼ篇』『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』とか。あと、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』も最近観ましたよ。

――アニメはストーリーを楽しめる表現ですけど、曲のなかにも物語が広がっていますよね。「四月の約束」も、主人公の体験した出来事や悲しみがとても伝わってきます。

ジュニョン:この曲もパク・ジョンウクさんとパク・グユンさんが参加してくださっているので、ドラマのOSTのような雰囲気とメロディだと思います。

――この主人公は、恋人に先立たれてしまったんですね。

ジュニョン:はい。毎年4月になったらその丘を登って、亡くした恋人のことを想うんです。この歌詞を読んだとき、泣きそうでした。この曲が合うストーリーのドラマ、ありそうですよね。ぜひ使っていただきたいです(笑)。

――桜が咲く丘ですから、日本のドラマにも合うのかもしれないです。

ジュニョン:日本の青春映画のような雰囲気もありますよね。この歌はとてもストーリーに入り込めるので、主人公になりきって歌っています。聴いてくださったみなさんは、「懐かしい雰囲気を感じます」とおっしゃっています。僕のファンのみなさんは人生の先輩方も多いので、昔のことを思い出したりしていらっしゃるんだと思います。僕はこういうじっくりと聴いていただけるバラードから、一緒に踊れる曲まで歌っていますので、コンサートではそのメリハリも楽しんでいただけています。

――コンサートやインストアイベントを、たくさんやっていらっしゃいますよね。

ジュニョン:まだ行ったことがない場所がいっぱいあるので、今回の新曲でもっともっとたくさんの場所に行きたいです。去年は、日韓国交正常化60周年だったので、日本の歌手と韓国の歌手が共演する機会がいろいろありましたし、今年もZEROさんとかと共演させていただく『夢グループ応援 韓流コンサート』が予定されているんです。これからも、もっともっといろいろな場所で歌っていきたいです。

■リリース情報
『チャオガ~愛しい人よ~』
発売中

購入URL:
【Aタイプ】 https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICM-31193/
【Bタイプ】 https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICM-31194/
配信URL:https://king-records.lnk.to/BXcaZAkT

<収録曲>
『チャオガ~愛しい人よ~』【Aタイプ】
1. チャオガ~愛しい人よ~
作詞:チェ・ドンイル、 ハン・アルム/作曲:パク・ヒョンジン/編曲:杉山ユカリ
2. 四月の約束
作詞:紙中礼子/作曲:パク・ジョンウク、パク・グユン、キム・ジュニル、クォン・スンヒョク/編曲:パク・ジョンウク、クォン・スンヒョク、杉山ユカリ
3. チャオガ~愛しい人よ~(オリジナルカラオケ)
4. チャオガ~愛しい人よ~(一般用カラオケ半音下げ)
5. 四月の約束(オリジナルカラオケ)
6. 四月の約束(一般用カラオケ半音下げ)

『チャオガ~愛しい人よ~』【Bタイプ】
1. チャオガ~愛しい人よ~
2. 甘い嘘
作詞:パク・ジュニョン/作曲:パク・ジョンウク、パク・グユン、キム・ジュニル、クォン・スンヒョク/編曲:杉山ユカリ
3. チャオガ~愛しい人よ~(オリジナルカラオケ)
4. チャオガ~愛しい人よ~(一般用カラオケ半音下げ)
5. 甘い嘘(オリジナルカラオケ)
6. 甘い嘘(一般用カラオケ半音下げ)

■公演情報
『JUNY TOWN 2026』
・2026年5月28日(木)札幌
STAGE & BAR ZEUS SAPPORO(札幌市中央区南6条西4丁目2-4 6F)
・2026年6月7日(日)福岡
AIWA HALL(福岡市東区4丁目8-15 グローバルクリエイターアカデミー1F)
・2026年7月2日(木)名古屋
SPADE BOX(名古屋市中区新栄2丁目1-9 雲竜フレックスビル西館B1)
・2026年7月16日(木)東京
K-Stage O!(東京都新宿区大久保1丁目8-4 K-SQUAREビル 3F)

各公演:¥7,700(税込)
ライブ/ツーショット撮影会/私物サイン会

『夢楽咲コンサート2026』
2026年6月22日(月)
きゅりあん品川区総合区民会館(品川区東大井5丁目18-1)

『ハートフルショー』
2026年8月10日(月)
KKRホテル東京(千代田区大手町1丁目4-1)

※各イベントの詳細、チケットのお求め先はパク・ジュニョン公式SNSで随時お知らせします。

パク・ジュニョン オフィシャルサイト:https://park124.com/
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/go-go-juny/
X(旧Twitter):https://x.com/parkjunyoung12
Instagram:https://www.instagram.com/parkjunyoung124/
YouTube:https://www.youtube.com/c/sunnyjuny

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