Snow Man、なぜ“初”の記録を更新し続ける? 4作連続ミリオン、令和の音楽シーンで示す異例の成果
Snow Manがまた新たな記録を樹立した。11月5日リリースの5thアルバム『音故知新』が11月11日発表の「オリコン週間アルバムランキング」で初週売上103.1万枚を記録し3rdアルバム『i DO ME』、4thアルバム『RAYS』、ベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』に続き、4作連続で初週ミリオンを達成したのだ。しかも、これは令和初の記録とのこと。さらに、1stアルバム『Snow Mania S1』から6作連続累積ミリオンを達成したのは、史上初という快挙である(オリコン調べ/※1)。
『音故知新』はB'z、GLAYに続く史上3組目の4作連続初週ミリオンに
4作連続初週ミリオンを達成したのは、B'z、GLAYに続く史上3組目で、2000年12月11日付けのGLAY『DRIVE -GLAY complete BEST-』以来、24年11カ月ぶりのことだ。ちなみに、7月23日にリリースした12thシングル『SERIOUS』も、ミリオン達成まであと一歩。ストリーミングサービスで音楽を聴くことが主流となった現代において、複数形態でのリリースという要因があったにせよ、この記録は異例とも言える成果だ。なぜSnow Manは、こうした記録を樹立できるのだろうか。
1つ目の理由として、さまざまなジャンルの楽曲が多くの人に刺さったという点が挙げられるだろう。『音故知新』は、「もしSnow Manが歌ったら」というテーマのもと、多種多様なジャンルの音楽をSnow Man流に表現した楽曲を収録したというコンセプトの作品(※2)。実際、王道J-POP、ダンスナンバー、歌謡曲、バラード……と幅広いジャンルの楽曲が収められている。アルバムに先駆けて初のデジタルシングルとしてリリースされた「カリスマックス」ひとつとってもそうだ。パラパラをベースにするという、想像の斜め上を行く楽曲テイストと、黒スーツとサングラスというビジュアルが印象的で、まさに“Snow Manの新しい一面”が見えた楽曲だった。「カリスマックス」という布石があった上で、『音故知新』を「多種多様なジャンルの音楽をSnow Man流に表現した楽曲を収録」と説明されたら気にならないはずがない。
そして2つ目の理由として、新曲が多数収録されているという点も大きい。2025年、Snow Manの作品リリースを振り返ると、ベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』、12thシングル『SERIOUS』、デジタルシングル『カリスマックス』の3作品のみ。うち1作がベストアルバムであることを考えると、自ずと『音故知新』には新曲が多く収録されると予想したファンも多かったのでは。実際にクレジットにはm-floの☆Taku Takahashi、ケツメイシのRYOJI、ゴスペラーズの北山陽一と酒井雄二と村上てつや、DECO*27など、豪華な面々が名を連ねている。