秦 基博×JO1 河野純喜・豆原一成・與那城奨 特別対談 “ラップ封印”の新曲「ひらく」が引き出した新たな一面
「PLANJ」での挑戦が広げるJO1の表現
――冒頭でもお話があった通り、JO1はダンスやラップのイメージが強いと思いますが、「ひらく」はバラードソングになっています。こういった“直球のJO1”ではないという意味では、YouTubeコンテンツ「PLANJ」の影響もあるように感じます。
與那城:僕たちは11人組のグループなので、どうしても普段の楽曲では歌うパートや曲のジャンルが限られてきます。そこで自分たちの色を出して「本当に何でもいいからやってみよう」というところから始まったプロジェクトが、「PLANJ」です。とにかくいろいろなことに挑戦していい企画なので、最初は他のアーティストさんの楽曲をカバーすることが多かったのですが、そこからだんだん自分たちのクリエイティブなことをやろうということで、オリジナルの楽曲を出したり、JO1のグループ楽曲ではやらないような曲をやろうっていうのがもともとの始まりでしたね。そこからメンバーの表現する能力や歌い方が広がった気がします。
――これまでたくさんの楽曲が発表されてきましたが、特にお気に入りの曲はありますか?
與那城:まめ(豆原)の「ママへ」っていう曲があるんですけど、これはぜひ秦さん聴いていただきたい曲で!
秦:お! 聴いてみます。
與那城:お願いします! これはまめがお母さんに送った曲で、ソロライブでも披露した曲だったんですけど、その前に僕は楽曲を聴かせてもらっていて、あまりにも良すぎて、音源データを先にもらって何度も聴いていました。まめのお母さんへの等身大の感謝がダイレクトに伝わってくる曲で、本当にまめさえよければ僕が歌いたいくらい。
豆原:お母さんへの曲は、いつかアーティストになれた時に歌ってみたいなって思っていて、そのタイミングでこういう企画があったから、歌詞を自分で書いてみて、母の日に自分のお母さんと全国のお母さんへのプレゼントとしてリリースしました。
與那城:本当に良い曲なんですよ。(秦さんにも)歌ってほしい。
河野:おこがましいな!
秦:(笑)。
――(笑)豆原さんは印象的なものはありますか?
豆原:どれも個性がバラバラなんですけど、よく2人(河野と與那城)は一緒に歌うことも多くて。普段のJO1はアップテンポだったりとか、テンポの速い曲が多い中でも、2人はバラードだったりスローテンポの曲も歌えるので、そこを強みで出した時の表現力はやっぱりすごいなあと思います。
河野:「PLANJ」はJO1の色になったなと思います。JO1の曲だけでは消化しきれないことややりたいことを全部をやれる場所なので、ありがたいなと思います。僕は(木全)翔也の「fix」っていう曲を聴いた時に「翔也、こういう曲を歌うんだ」っていう発見もありました。僕もあれ、カバーしたいな。
“めちゃくちゃ緊張した”レコーディング秘話
――「PLANJ」で見つけたような新しい一面は、この「ひらく」でも発揮されているように感じます。完成した曲を聴いて、「この歌声意外だな」と思ったメンバーはいますか?
河野:まめ(豆原)です。「上手い」という言葉では簡単に言えないような良さがあると思います。歌い出しと歌い終わりという大切な部分をまめが消化してくれたことで、良い形になったと思います。ナイス。
豆原:ナイス(笑)。でも、その部分は本当に緊張しました。どうやって歌うかも迷いましたし。
――レコーディングには秦さんも立ち合ったんですよね?
秦:はい。時間の都合上、豆原さんと河野さんだけになってしまいましたが、立ち会わせていただきました。
――2人の様子はどうでしたか?
秦:なるべく普段のレコーディングに近い形でと思っていたので、隅っこで静かにしてました。
――アドバイスなどは送りましたか?
秦:ちょっとだけ。作者としての感覚があるので、「このパートはこんな雰囲気で……」というような、自分の中にあるイメージをお伝えしたりしました。
――そんな秦さんが見守るレコーディングになりましたが……。
豆原:(小声で)めちゃくちゃ緊張しました。
秦:すみません(笑)。
豆原:でも、アドバイスをたくさんいただけて、良い形になったと思います!
河野:僕は最初から、かなり気合いが入っていました。秦さんにレコーディングを見ていただくこともなかなかないですし。だから、(最初は)ガー!って行こうとしたんですけど、曲と合わないなと感じて。自分的には全力で魂込めて歌っているんだけど、なんだかハマらないなというのが続いていました。でも、レコーディングが進んでいくうちに曲に合った温度感で歌えるようになってきて、そこで秦さんが「それいいね」と言ってくださって。そう言っていただいてから、少し前のパートをもう一度録るとバチっと決まった感覚があったんです。だから、いてくださって本当に良かったです。
秦 基博の“夢”は「大人の趣味」?
――今回の映画は“夢”が大きなテーマになっていると思います。皆さんは夢を叶えて現在の活動をしていると思うのですが、夢を叶えるためにやっていることはありますか?
河野:僕は大学4回生の時にオーディションを受けたんですけど、朝活を毎日していました。毎朝7時にInstagramのストーリーズを投稿するという、“アサカトゥーン”として。
豆原:アサカトゥーン?
河野:そう、アサカトゥーン。毎日やっていったらどんどん人生が動いていったんですよ。アサカトゥーンは何をやってもいいんです。オーディションは番組が進むにつれて人数がどんどん減っていくんですね。だから、自分が今どこにいるのかを表にまとめて、上に行くために何が必要なのかを書いて、それを朝実践するっていうことをやっていました。それを続けたら、今ここに。
與那城:効果すごい。
――それでは、これから叶えたい夢を教えてください。
與那城:サーフィンです。僕は沖縄出身なんですけど、サーフィンの一つできないとちょっと恥ずかしいなって思って。できたらかっこいいじゃないですか。だからサーフィンをできるようになりたいです。
豆原:僕は英語です。今年3、4回アメリカに行く機会があって、2人(河野と與那城)は結構英語が喋れるので引っ張ってくれているんですけど、僕、勉強が嫌いなんですよね……。10分も集中できないんですけど、やっぱり英語って大事だなと思って。毎朝10分だけ(勉強を)やろうと、嫌いにならない程度で進めているので、それを何とか継続させて、好きになっていけたらなと思います。
河野:僕は部屋をきれいにしたいです。それはもう、めちゃくちゃきれいに(笑)。断捨離をして、スッキリきれいな部屋を作りたいです。
秦:僕は大人の趣味を見つけたいです。
河野・豆原・與那城:おお!
秦:中身が中2から変わってないので(笑)、例えばゴルフをやってみたりとか。周りの人も結構やってるから、僕もやってみてもいいのかな、と。でも、デビューしてちょっとぐらいの時に、「ゴルフを始めたら曲が書けなくなる」っていう話を聞いて(笑)。
與那城:じゃあ絶対ゴルフ辞めてください!
秦:(笑)。だから、他にもいろいろなことに挑戦したいですね。
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JO1『ひらく』配信中
秦 基博『Stellar Days』配信中
(TBS系TVアニメ『太陽よりも眩しい星』オープニングテーマ)