INIリレーインタビュー Vol.3:尾崎匠海 4年間があったから書けた歌詞――俳優活動やソロステージから得たものとは?
尾崎匠海、俳優活動がINIに与えるものは?
――活動が5年目に向かう中で、最近では各メンバーが個々で俳優やバラエティ出演、ソロ楽曲のリリースなど、多彩な活動を行って活躍されています。個人の活動は、グループにどんな影響を与えていると思いますか?
尾崎:僕はありがたいことに、2024年に『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ/フジテレビ系)と『ライオンの隠れ家』(TBS系)に出演させていただいて、どちらの作品もいろいろな方に愛してもらったんです。これまで俳優としても活動を積み上げてきて、人との出会いを大切にしてきたからこそ巡り合えた2つの作品のおかげで、たくさんの方に‟尾崎匠海”の存在を知ってもらうことができました。僕を知ったことでINIを調べてファンになった方もいらっしゃると思うので、俳優業をやっていて良かったなと思います。
――個人での活動がグループを知ってもらうきっかけになっているのですね。
尾崎:街で「『ライオン』の人!」みたいに声をかけられる機会もすごく増えていて。でも、「『ライオン』に出ていた人」で知ってもらえていれば、それをきっかけにINIを調べてもらえると思うので、本当に個々の活動が‟ちりつも”だなと思います。一つひとつの出会いへの感謝を忘れずに、これからも仕事をしていきたいです。
――他のメンバーに個人でやってみてほしい活動は、何かありますか?
尾崎:西(洸人)くんと(池﨑)理人、たじ(田島将吾)くんの“ドス鯉”(ドス鯉倶楽部/『PRODUCE101 JAPAN SEASON2』内ポジションバトルでのユニット名)でアンダーグラウンドなカルチャーというか、HIPHOPのちょっと深い部分に挑戦してみてほしいなと思います。3人がそういうジャンルを追求していったらかっこよさそうだし、ライブでのパフォーマンスもいろいろと変わるだろうし、INIのラップ担当がどこまで通用するのか見てみたいなと個人的に思っています。
ソロステージで感じた自身の成長と課題
――今年の『LAPOSTA 2025』で行ったソロステージで、特に心に残っている思い出を教えてください。
尾崎:僕は自分や自分の好きなものをMINIのみんなに見せて、知ってもらいたかったので、“CAFE”をテーマにステージを作りました。ソロステージをやると決まった時には「ファンの人たちが集まる会を作る」というコンセプトがあったので、ライブ感を強めにせずに、(全体の)バランスを見て構成を企画したんです。カラオケのリクエスト企画をやってみたりとか、自分のオリジナル曲を歌ってみたりとか、最後に僕から想いを伝える場面があったりとか、バラエティに溢れたステージになりました。自分で作詞作曲したオリジナル曲が配信されたのも初めてだったので、自分が伝えたいことや思っていることを発信できたのと、難しさも改めて感じた、とても成長できる場所でした。こういう機会を与えてもらったことに、すごく感謝しています。
ただ、もしも次にソロステージをやることがあれば、今度はバチバチにライブを意識したステージを作ってみたいなという想いが個人的にはあります。次はパフォーマンスと歌、MCだけのライブにしたいですね。
――「難しさ」はどのようなところに感じたのでしょう?
尾崎:普段は11人で補い合って、助け合っている部分がたくさんあるんだなと感じたんです。ひとりではあんなにかっこいいラップはできないし、11人で踊っている時のような迫力のあるダンスもできない。ステージのすべてを自分ひとりのパワーでやってみたからこそ、自分の良いところと課題点が見えてきたので、ソロステージを経て成長していく部分もかなりあったと思います。