「サマーヌード」「イケナイ太陽」「熱帯夜」……“平成”夏ソングなぜリバイバルヒット?
今春に約1年間限定の活動再開を発表したRIP SLYMEの「熱帯夜」も、リバイバルヒットの兆しを見せている。楽曲のヒットの要因として“UGC”(ユーザー生成コンテンツ)というキーワードを昨今よく耳にするが、2014年に一般の高校生によって作られた「熱帯夜」のパロディ動画が時を超えて再び話題に。「RIP SLYME 熱帯夜 高校生」と名付けられた動画は男子高校生4人が校舎内で「熱帯夜」のMVを再現するという内容だが、今年8月15日に「RIP SLYME 熱帯夜 社会人」というタイトルで当時のメンバーが再集結したリメイク動画が公開された。それから1週間後の8月22日にRIP SLYMEが「THE FIRST TAKE」に登場し、「熱帯夜」をパフォーマンス。様々な偶然も重なり、多くの人が「熱帯夜」に触れるきっかけが生まれていた。
また音楽ユニット・HALCALIが2003年にリリースした「おつかれSUMMER」も、リバイバルヒットを記録。TikTokでの総再生回数は16億回を超え、日本やアメリカ含む35カ国のSpotifyチャート「バイラルトップ50」にランクインした。
2000年代のファッションや音楽が“Y2K”として流行しているが、今回挙げた「サマーヌード」や「おつかれSUMMER」、「イケナイ太陽」「熱帯夜」のカルチャー横断型のヒットはまた異なる文脈によるものだろう。“平成”という時代ならではのユーモアと明るさを受け取って、まだまだ酷暑が続くこの夏を軽やかに過ごしたい。
※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly/20250710