平野紫耀が纏う“希望のオーラ”とは何なのか? 「ランドリン」新CM出演で見せた演技に滲むもの
平野紫耀がネイチャーラボ「ランドリン」のイメージキャラクターに就任。彼が出演する新CM「希望の気配がする。」篇が、本日8月1日より全国で放送開始となる。
本CMの舞台は、静かなコインランドリーだ。衣服を洗濯機に入れた平野は、続いてコインを投入しようとするが、手からコインが滑り落ちてしまう。床に落ちたコインが音を立てて回転すると、次の瞬間、彼の身体がふわりと宙に浮く。洗濯機からは蝶がひらひらと飛んでいき、追った先には光に照らされた草原が広がっている。花々が咲き誇る、美しい光景だ。やがてコインが回転を止めると草原も消え、気づけば洗濯も終わっている。洗濯機から取り出した衣類の香りを嗅いだ平野は、満ち足りた様子でコインランドリーから出ていく――。そんな、少し不思議な世界観のCMである。
平野といえば、5月に『ムヒシリーズ』の新CMが公開されたことも記憶に新しい。「液体ムヒ」のCMでは、少年と和やかに会話を繰り広げながら夏の一コマを描き、「ムヒアルファEX」では自身のナレーションにあわせて森のなかを駆け抜ける勇ましい姿を見せていた。
一方で、今回の「ランドリン」のCMにはセリフがない。それゆえ、平野が表情や仕草のみで感情の変化を表現しているのが印象的だ。
冒頭の洗濯物を放り込む時は無造作に、あくまで“日常”の一部であることが表されているようである。中盤の軽やかに舞い上がるシーンは、未来への希望や心の解放の象徴なのだという。蝶を目で追う無垢な表情から伝わってくるのは、不思議なことに遭遇した際の驚きと、どこかワクワクするような心情だ。洗濯が終わって我に返ったのち、洗濯物を手にして少し微笑むような様子からも、前向きな感情が読み取れる。「希望の気配がする。」というCMのコピーを、平野は言葉を使わずに体現しているのだ。
映像では洗濯を例にして、日常に非日常が溶け込む瞬間が描かれている。込められているのは、“香り”がいつもの日常を少しだけ特別なものにしてくれるというメッセージだろう。もう少し広く言えば、何でもない日常も自分次第で豊かになるという意味かもしれない。
CMのインタビューで、平野は「『希望の気配がする』という言葉には、ランドリンが“自分で選ぶ”という想いを大切にしていることが表れているように思います」(※1)と答えている。そこから思い出すのは、以前、彼が自身のInstagramに送られた「絶対に安全な道と自分の本当にやりたい道 どっちに進む?」というファンからの質問に、「自分のやりたい道」「安全な道なんてスーパーつまらないでしょ」と回答していたことだ。
平野もまた、“自分で選ぶ”ことを大切にしてきた人だろう。自分の心に正直に、楽しい予感がするほうへ行く。そこには、見ている人も楽しんでもらえるような遊び心を交えながら――。今までも、何か新しいことを届けてくれそうな、まさに希望を感じさせる姿を見せてきた平野だからこそ、「希望の気配がする。」というポジティブなコピーが説得力を増して伝わってくるように思う。
忙しい日々のなかで見落としがちな、ちょっとしたときめき。それを意識することが、“希望の気配”を感じるということなのではないだろうか。
自分の心が自然と上向きになる物事を選んでいけば、何気ない日常も特別なものになる。平野の姿を見ていると、そんな気がしてくるのだ。
※1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000560.000017718.html