Snow Man「SERIOUS」はなぜ癖になる? 映像で見せる真骨頂、“奇妙なポップス”を成立させるメンバーの実力
7月23日、Snow Manが12thシングル『SERIOUS』をリリースした。表題曲の「SERIOUS」は、渡辺翔太が主演を務める映画『事故物件ゾク 恐い間取り』の主題歌。映画とリンクするような不気味な音や叫び声が曲中に散りばめられているなどの仕掛けが施されたダークな雰囲気を持つ楽曲だが、“ミステリアスな楽曲”というだけではないのが同曲の魅力だ。
サウンドはグルーヴィーなベースとスタイリッシュなトラックで構成されているR&Bダンスナンバーで、聴けば聴くほど癖になる。かつ、王道J-POPの曲構成で耳馴染みもいい。これらの要素が巧みに組み合わさっているSnow Manらしい楽曲である。
そんな同曲のMVは、6月12日にSnow Manの公式YouTubeチャンネルにて公開。「ホラーをポップに表現した世界観の中、謎めいた洋館を舞台に9人それぞれが奇妙な世界を展開」(※1)という内容で、目黒蓮が洋館の外壁をはしごで登るシーンから始まり、暗闇の中で何者かが行なっている人形劇を見ているラウール、幽霊がいる洋館の廊下を走り抜ける岩本照など、メンバー一人ひとりに見せ場が用意されている。かと思えば、9人全員でクールなダンスを披露しているシーンも。Snow Manの魅力がたっぷり味わえるMVとなっている。そして、モンスターや幽霊も出てくるのだが、デフォルメされていてかわいらしい。加えて、細かなモチーフがふんだんに使われていたり、ストーリー性があったりと、考察のしがいがある作品だ。
さらに、7月7日には「SERIOUS」のDance Practice動画も公開された。コレオグラファーは「EMPIRE」の振り付けも担当しているKensho Murakami(kEnkEn)。アイソレーションを多用し、楽曲の世界観に合った不思議な動きが多々見られる振り付けで、途中にはマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるムーブも。「Thriller」インスパイアといったところだろうか。それらを踊りこなすSnow Manのダンススキルの高さも再確認できる。
『SERIOUS』のリリースに向けて、Snow Manは音楽番組にも積極的に出演してきた。同曲をテレビ初披露したのは、7月5日放送の『THE MUSIC DAY 2025』(日本テレビ系)。同番組では、『放送局占拠』(日本テレビ系)主題歌の「W」も披露していた。また、7月19日放送の『with MUSIC』(日本テレビ系)でも「SERIOUS」とともに「D.D.」、「Crazy F-R-E-S-H Beat」で構成されたデビュー5周年スペシャルメドレーをパフォーマンス。同日放送の『音楽の日 2025』(TBS系)でも、“ココロSPメドレー”と題して「D.D.」、「HELLO HELLO」、「ナミダの海を越えて行け」、「Dangerholic」、「ブラザービート」の5曲メドレーで番組を盛り上げていた。今年はデビュー5周年イヤーということもあり、最新曲だけでなく過去曲も積極的に届けているSnow Man。あらためて聴いてみると、どの曲も色褪せることなく、彼ら自身も大切にしていることが伝わってきたのではないだろうか。
デビューから5年、今なお勢いを増し続けるSnow Man。12thシングル『SERIOUS』で、またひとつ新たな記録を樹立するのだろうか。楽曲とともにチェックしていきたい。