CUTIE STREET 全員インタビュー 後編:急激なブレイク、かかる重圧も「楽しみながら乗り越えていきたい」 高い目標へと全力で
「かわいいだけじゃだめですか?」でデビュー直後から大ブレイクを果たし、怒涛の日々を過ごしてきたKAWAII LAB.所属の8人組アイドルグループ CUTIE STREET。2024年8月のデビューステージから、まもなく1年という節目を迎える。
そこでリアルサウンドでは、彼女たちがどんな人生を歩み、CUTIE STREETとしてデビューし、どんな気持ちで1年間を過ごしてきたのか、その現在地を記録するために連続インタビューを企画。ここまではソロインタビューで人生を振り返ってもらったが、最後はメンバー全員でのインタビューを前後編の大ボリュームでお届けする。
後編となる本稿では、2025年に達成を目指す大きな夢を掲げ、さらなる飛躍を目指す彼女たちの現在地に迫る。7月23日発売の2ndシングル『キューにストップできません!/ ちきゅーめいくあっぷ計画』への意気込み、SNSや自己プロデュースへの姿勢、そして初の全国ホールツアーにかける熱い思いまで、8人の“今”が詰まったインタビューになっているはずだ。(川崎龍也)
見えてきたCUTIE STREETの個性や強み
――デビュー時と比べて、「変わったな」とか「成長したな」と感じるメンバーはいますか?
桜庭遥花(以下、桜庭):もう全員だと思います(笑)。本当に環境がガラッと変わって、それぞれがその変化に合わせて進化している感じがします。最初の頃は戸惑いもあったけど、今はみんな頼もしいです。
板倉可奈(以下、板倉):自分たちではあまり気づけてないかもしれないけど、親とかスタッフさんとか、外から見てる人には「すごく変わったね」って言われます。たぶん、みんなが同じペースで変わっているからこそ、本人たちにとっては自然に感じているのかも。
古澤里紗(以下、古澤):でも、幕張(『KAWAII LAB. SESSION Vol.13・Vol.14 in 幕張』)のときは特に「変わったね!」って実感がありました。スタッフさんにめっちゃ褒められたし、「パフォーマンスのレベルが上がってる」って言われたのが嬉しかったです。
川本笑瑠(以下、川本):その時はスケジュール的にもレッスン時間が少なくて、むしろ全員忙しくてバタバタしてた。でも、その分気持ちが揃っていたんだと思います。
佐野愛花(以下、佐野):振りを合わせるレッスンって、実はあんまりしてないんですよね。だけど、振り入れの段階からもう「なんとなく合ってる」みたいな(笑)。
――そのなんとなくでも揃ってしまうって、きっとお互いに感覚を理解し合えているからなんでしょうね。
川本:「揃えよう!」って気負わなくても、なんか揃っちゃうんです。それって、みんながお互いをちゃんと見ているからなんだと思います。
板倉:もちろん、自主練とかはそれぞれがやってるけど、「振り合わせのための時間」はなくても、自然とまとまっていくんです。それって、信頼がないとできないことだなって感じます。
佐野:あと個人的に思うのは、“自分の見せ方”がみんな上手になってきてること。立ち位置に関係なく、ちゃんと自分の色が出てるよね。
梅田みゆ(以下、梅田):そうだね。だから今の私たちって、“ダンスは揃ってるけど個性はバラバラ”っていう、いい意味でのバランスが取れてるなって思います。
――活動を続ける中で「きゅーすとらしさ」にも変化はありましたか?
真鍋凪咲(以下、真鍋):“どんな方向にだって進める”今の状態が自分たちの強みだと思います。型にハマりきっていないから、やりたいことがあればすぐに挑戦できる。最初は不安もあったけど、今はその自由さがグループの伸びしろになっています。
梅田:最初に型を決めなかったことで、1人ひとりがやりたいことに挑戦できて、個性がどんどん見えてきたと感じます。「この子はこういう一面がある」「この曲はこの子が映える」とか、ステージや曲ごとに自分たちの新しい一面を発見するのが楽しいです。
川本:デビュー当時は「個性がない」「歌声が似てる」って言われることもあって。自分では意識していなかったけど、「8人の声が似ているから個性を出そう」と言われることもありました。でも、活動を重ねていくうちに自然と個性が出てきて、今はもうそういうことは言われなくなったんです。
古澤:最初は歌い慣れていなくて、先生の真似になっちゃったりしていたんです。でもライブやレッスンでだんだんと自分の声を出せるようになってきて、今は個性も自信もついてきました。
川本:活動していく過程で、“きゅーすとっぽい”とか“この子っぽい”というイメージが自然と世間にできてきて、それが自分たちの中でも個性として確立されていった感覚はあるよね。メンバーカラーが決まったことも大きかったです。個性って焦って作るものじゃなくて、“やっていくうちに見つけるもの”なんだなと思いました。
桜庭:最初はコンセプトも決まっていなくて、「どうなるんだろう?」という不安がありました。でも活動を重ねるうちに、「これがきゅーすとらしいね」って言われるようになって、自分たちでもそう思えるようになっていきました。そうやって自然体でいられたことが、今の“自由さ”や“らしさ”につながっている気がします。