山内惠介、貴重なステージ衣装や写真で辿るデビュー25周年の軌跡 椎名林檎とのコラボに意欲も

 山内惠介のデビュー25周年を記念した『デビュー25周年特別企画展 山内惠介 2001-2025』が、彼のデビュー日である4月18日に東京・有楽町マルイにて開幕した。初日のオープン前にはメディア向けの取材会が開かれ、山内本人が登壇。展示品にまつわる思い出や、デビューからの25年間について思いを語った。

 この企画展では、山内が10年連続で出場中の『NHK紅白歌合戦』で実際に着用したステージ衣装10着をはじめ、写真パネル40点、歴代のグッズ70点、『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の受賞盾など、彼の25年間を凝縮したさまざまな展示品が集結。さらに、山内本人がナレーションを務める音声ガイドも利用可能だ。彼らしいユーモアを交えて語られる補足情報や裏話などをたっぷりと楽しむことができる。

 本来であれば5年前の20周年のタイミングで開催するはずだった本企画展だが、コロナ禍の影響で白紙となってしまい、このたび5年越しでの開催が実現。山内は「このために頑張ってきた5年間だったな」と感無量の表情を浮かべる。「おかげさまで『紅白』にも10回出させてもらって、衣装も10着ある。5年前だったら5着しかなかった(笑)」と笑わせ、「そういう意味でも見応えのあるものになった。20周年ではまだ早かったんだな、と運命めいたものを感じています」と感慨深げ。

 特に注目してほしい展示品は「新しいですけど、去年の『レコ大』優秀作品賞の盾」とキッパリ。デビューからの25年間で最も嬉しかった出来事が『第66回 輝く!日本レコード大賞』優秀作品賞を「紅の蝶」で受賞したことだという山内は、「24年かかりましたんでね。嬉しかったから、これはぜひ皆さんに目の当たりにしてもらいたいなと思います」と顔をほころばせた。

 最も思い入れのある『紅白』衣装は、その「紅の蝶」歌唱時のものだそう。「『紅白』らしい衣装だし、和のテイストを打ち出せたので気に入っています」と明かし、「(ファンが)こんなに間近で衣装をご覧になることはないと思うんです。ビーズの一つひとつも手仕事で、山内惠介を輝かせるためにやってくださっていることが伝わったらいいなと。これだけの人たちの支えやサポートがあるから輝けるんだということを感じてもらいたいです」と来場者への思いを伝えた。

 その『紅白』でよく顔を合わせるという高校の先輩・椎名林檎についても言及した山内。「去年はやたら会う機会があったんですよ。会うたびに話しかけてくださるので、思わず『曲書いていただけますか?』と言っちゃったんですね(笑)。そしたら『わかった』って。どうなるかわからないけど、いつか叶ったらいいな」と期待に胸を膨らませる。彼のベースにあるのはもちろん演歌だが、「演歌で築いてきたボーカルをいろんな楽曲で試してみたい。演歌というのはすごいんだ、いろんな歌唱法があるんだということを伝えられたら」と飽くなき向上心を口にした。

 最後には、今年秋に東京国際フォーラム ホールAで開催されるコンサートへの意気込みも。「5000人のホールを満杯にしたい。ぜひ有楽町へ遊びに来てください」と呼びかけ、本企画展の会場も同じ有楽町であることから「この街が僕にとっての聖地になれば」と言葉に熱を込める。「ここは歌の街なんでね。『有楽町で逢いましょう』(フランク永井)とか『銀座の恋の物語』(石原裕次郎・牧村旬子)などもありますし、『紅白』も行われた場所なんで、盛り上げたいなと思います」と意欲を燃やした。

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