Travis Japan 中村海人・松田元太、俳優業での活躍も広げるマルチな才能 誕生日を機に考える多彩さ
一方、この一年でさらに知名度を上げたのが松田だ。『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)への出演がブレイクのきっかけとなり、その後バラエティ番組へ引っ張りだこに。しかし、松田のタレントとしての人気を大きく押し上げたのは、バラエティ番組とは違う一面を見せた演技面での活躍も挙げられる。
バラエティでブレイクを遂げつつあった2024年4月期、松田はドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)にKing & Prince 永瀬廉が演じる小島透の親友役として出演。バラエティで見せる姿とはギャップのある大人っぽい雰囲気をまとう役を演じてみせ、話題を呼んだ。実際、これをきっかけに松田に興味を持ったファンも多いようだ。思えば、松田の誕生日翌日である4月20日にスタートしたこのドラマは、松田が大活躍した25歳の始まりにふさわしい仕事となったように感じる。
2024年7月からは、ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)にも出演。松田が敬愛しているHey! Say! JUMPの山田涼介との共演も話題となった。そして、25歳の松田にとって最も大きな仕事の1つとなったのは、なんといってもディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』の日本版で、主役のムファサの弟・タカの声を務めたことだろう。ムファサの声優を勤めたの尾上右近とのコンビで幾度となくメディアに出演し、劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を披露する姿は、Travis Japanや松田のファンにとどまらず、多くの人の注目を集めた。
そしてこの4月、26歳となる松田も俳優での活躍が目覚ましい。4月8日から放送が始まった地上波かつゴールデンタイムのドラマ単独初主演となる『人事の人見』(フジテレビ系)も注目を集めている。松田の主演を想定して書かれた、いわゆる当て書きの脚本である本作は、第1話のTVer見逃し配信も再生200万回を達成し、上々の滑り出しとなった(※1)。また、5月には映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』で、たべっ子どうぶつたちのリーダー・らいおんくんの声優を務めるなど、勢いは止まらない。
デビュー以降、バラエティでの活躍が印象深い松田だが、25歳の飛躍を支えたのは、バラエティ番組での“おバカキャラ”にとどまらない、演技や歌、そしてTravis Japanでのダンスといった、全方位的な能力の高さと言えるだろう。26歳となる松田が、その確かな能力と愛されるキャラクターで、さらに広い範囲で活躍することが期待される。
グループとしては、現在開催中の全国ツアーが終わった後の7月から、グループにとって2度目となるワールドツアー『Travis Japan World Tour 2025 VIIsual』が予定されている。中村も松田も、ワールドツアーを前に年齢を一つ重ね、まずは日本での活躍で弾みをつけていくところだろう。中村は28歳、松田は26歳、ともに着実に力をつけ、自分自身の意欲も出てくる年齢だと思う。その意欲を個人の活動で見せつつ、グループ活動の原動力にしていくことに期待したい。
※1:https://realsound.jp/movie/2025/04/post-1989938.html