国民の孫・小山雄大「じゃがいものように誰からも愛される存在に」 『レコ大』新人賞受賞で見せた涙の理由は母への想い

 昨年12月に放送された『第66回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系/以下、『レコ大』)で新人賞を受賞した演歌歌手の小山雄大が、新曲「じゃがいもの花」のレコーディング風景を公開し、『レコ大』出演時のエピソードや2025年の展望を語った。

 小山雄大は、北海道札幌市の出身。幼い頃から民謡の大会で優勝するなどで頭角を現し、2016年に作曲家・弦哲也に師事。同年『NHKのど自慢』(NHK総合)チャンピオン大会で氷川きよしの「獅子」を歌いグランドチャンピオンに輝き、昨年4月にシングル『道南恋しや』で歌手デビューを果たした。この日は3月5日に発売される新曲「じゃがいもの花」にちなんだ“じゃがいもカラー”のブラウン調のセットアップで登壇。会見冒頭は同曲の作曲を手がけた弦哲也、作詞を務めたさわだすずこも同席し、「じゃがいもの花」が生まれた経緯や楽曲に込められた思いを語った。

さわだすずこ/小山雄大/弦哲也

 「雄大が私の元にきたのは、彼がまだ12歳のときでした」と、感慨深げに話した弦。「北海道のじゃがいもみたいな男の子だったので、スタッフから親しみを込めて“じゃがいもちゃん”や“じゃがちゃん”と呼ばれていました。作詞家のさわださんから『じゃがいもの花』という歌詞が上がってきたときには、驚きつつも嬉しかった覚えがあります」。さわだも、「彼の2曲目として何を書こうか考えたとき、彼の故郷である北海道に関係するもので、弦先生が(小山が“じゃがいもちゃん”と呼ばれていると)教えてくださったこともあったので、『じゃがいもの花』にしました」「テーマは“母”。お母さんのこと、恩返しなど、いろいろ考えながら書きました」とコメントしながら、感極まる場面も。ふたりは「歌手として、人間として、大きくなっていってほしい」とエールを送った。

 生まれ故郷である北海道への望郷の思いを歌に託しているところは、デビュー曲「道南恋しや」と同様だ。「道南恋しや」では〈じっちゃ〉と出てくるのに対し、“母”をテーマにした「じゃがいもの花」には、〈母ちゃん〉という言葉が出てくる。母親に女手一つで育てられた小山は、この〈母ちゃん〉が出てくる3番の歌詞が、特にお気に入りだと話す。

「この歌詞のように、晴れ姿をたくさん見せたいです。弦先生やさわだ先生をはじめ、関わってくださる皆さんや応援してくださる皆さんに、恩返しができるように頑張っていきたいです。じゃがいもは国民食とも呼べる、国民誰からも愛されている食べ物。僕自身もじゃがいものように誰からも愛される存在になっていきたいです」

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