奥田民生、中森明菜、吉田美和、氷川きよし、香取慎吾......“巳年アーティスト”のベテラン勢、近年の挑戦
2025年に、奥田民生、中森明菜、吉田美和(DREAMS COME TRUE)、氷川きよし、香取慎吾といったベテランアーティストたちが年男/年女として節目の年を迎える。本稿では、そんな“巳年生まれ”のアーティストたちの最新の動向に触れながら、現在も存命であれば還暦を迎えていた尾崎豊についても、その軌跡を振り返りたい。
まず紹介するのは、奥田民生。ユニコーンのフロントマンとして、そしてソロアーティストとして、日本の音楽シーンに多大な影響を与えてきた彼が2025年に還暦を迎える。2024年はソロ活動30周年を迎え、東京・両国国技館で記念ライブを開催したほか、10年ぶりとなる新刊『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』(ダイヤモンド社)を出版。人生のさまざまな場面について奥田が等身大で語る内容は、現代を生きる多くの人々の共感を呼んだ。また2023年には、1998年にリリースされた代表曲「さすらい」がTikTokを中心にオリエンタルな振り付けとともに広まったことで新たな世代にも浸透し、再び注目された。今年還暦を迎える奥田だが、その旺盛なクリエイティビティに衰えは見られない。
中森明菜もまた、2025年に60歳を迎える。昭和の歌姫として数々のヒット曲を世に送り出してきた彼女は近年活動をセーブしていたが、2024年にはセルフカバーJAZZバージョンをリリースし、さらに年末にはその第6弾となる「Fin-JAZZ-」を発表。また、同年夏にはファンクラブ限定イベントも開催し、約6年半ぶりとなる生歌唱で観客を魅了した。今年は大分県で開催される音楽フェス『ジゴロック2025 ~大分”地獄極楽”ROCK FESTIVAL~ supported by ニカソー』に出演予定で、久しぶりの大きなステージに期待が高まっている。中森の唯一無二の歌声と表現力が多くの人々を魅了する日が楽しみだ。
DREAMS COME TRUEの吉田美和も、2025年で還暦を迎える。昨年デビュー35周年を記念した数々のイベントを成功させたDREAMS COME TRUE。特に『池田ワイン城 50周年感謝祭 × DREAMS COME TRUE 35周年「ドリカムとドリカムの日」』の開催は、吉田の故郷である北海道池田町への感謝の思いから実現したもので、多くのファンと地元住民を魅了した。映画主題歌「Kaiju」も発表し、まさに音楽活動においても充実した1年に。今年は年を跨いで3月まで続く35周年記念ライブツアー『DREAMS COME TRUE 35th Anniversary ウラワン 2024/2025 supported by U-NEXT』をまわりながら、『大阪·関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025』のために書き下ろした新曲「ここからだ!」をリリース予定。新たなファン層へのアプローチにも期待したい。