超特急、『AwA AwA』でチャート大躍進 新規を取り込みつつ既存ファンも逃さないスタイル

 超特急が11月6日に21stシングル『AwA AwA』を発売し、Billboard JAPANの週間シングル・セールス・チャート「Top Singles Sales」で首位を獲得した。初週売上枚数は前シングル『宇宙ドライブ』の42,491枚から驚異的に伸び、185,442枚を記録。2017年発売の『My Buddy』で記録した自身の初週最多売上枚数である90,172枚を大幅に更新するとともに、このチャートで首位を獲得したのは同じく2017年発売の『超ネバギバDANCE』以来約7年半ぶりとなった。

超特急「AwA AwA」MUSIC VIDEO

 『AwA AwA』は他にも、「Billboard JAPAN Hot 100」「オリコン週間シングルランキング」「オリコン週間合算シングルランキング」でも首位を獲得するなどの記録を残した。各種サブスクリプションでのデジタルキャンペーンや原宿・竹下通りでのポップアップストアの開催など様々な動きを展開し、シングル発売を盛り上げ、楽曲の反響は8号車(超特急ファンの呼称)を超えて広がっている。

 今回の売上の大幅アップは、完全生産限定盤、ユニバーサル ミュージックストア限定盤、メンバーソロ盤など各々特典が付いた様々な形態で発売されたことも影響していると考えられるが、彼らが順調に人気を伸ばしていることの確固たる証明にもなるだろう。今年4月にEP『Just Like 超特急』で改めて自分達らしさを追求した超特急。このEPの発売時期から地上波テレビ番組への出演がさらに増え、その度にSNSを賑わせていたように感じる。カメラ越しのパフォーマンスや対バンイベントなど、8号車ではない観客が多く観る機会においても、一切手を抜かず自分達の虜にさせようという気概が見えるところは彼らの魅力のひとつだろう。

 前作でらしさを追求した後にはどんな新曲を出すのだろうと期待されていた今回の表題曲「AwA AwA」は、曲と振り付けに阿波踊りの要素を融合させた耳に残る一曲。これもまた彼ららしい、良い意味で期待の斜め上を行く唯一無二の楽曲だ。作詞作曲にはDa-iCEの花村想太が参加しており、自身のX(旧Twitter)で「超特急らしい且つ彼らにしか出せない遊び心の中にキャッチーでキレのあるダンスを思い浮かべながら バックという一番後ろの立ち位置からでも存在感を発揮し、対バンやテレビで素通りできない程の歌唱力を2人で作り上げてもらおうと考え製作しました!」(※1)と話す。この言葉の通り、インパクトのあるこの曲が彼らの知名度をさらに上げているように感じる。

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