アマピアノは日本でどのように波及している? 全国に拡がるパーティー『AMAPINIGHT』とSpotifyコラボの一夜を振り返る
拡大するアマピアノのサウンド〜EDIT文化
現在では南アフリカのみならず世界各国の音楽クリエイターが、アマピアノの要素を取り入れたオリジナルのエディット(リミックス)をsoundcloudやbandcampで公開する。それらの中には本国の方式に則ったものから、ヒップホップやR&Bのヒット曲をネタ使いした自由なモノまでさまざま。特に後者のようなスタイルは普段アマピアノに聴き馴染みのないリスナーにも取っ付きやすく、各国のクラブでもこぞってDJたちがプレイ中だ。
この『AMAPINIGHT』でもTAKENOKO、SAMO、YUUGOHのレジデントDJがアマピアノをベースにしながらバイリファンキ〜UKガラージ〜日本語ネタやレゲエネタなどを織り交ぜて多彩に展開。この心地よい脱線も『AMAPINIGHT』の魅力の一つで、「アマピアノで一晩過ごすには自信がない……」という人も思わず楽しめてしまう仕掛けが満載だった。
現在進行形のアマピアノ、そしてそれらを受けて拡がる最先端のダンスミュージックの可能性。それらを全身で体感できる『AMAPINIGHT』には、踊ることから始まるクラブカルチャーの原点と未来が詰まっていた。これからも、彼女たちが引っ張るムーブメントから目が離せない。