SUPER EIGHT、新しいスタートと共に伝えるめいっぱいの感謝と愛 横浜アリーナ公演レポート

 この日、最初のMCでは20周年を迎えたことに対して、5人でしみじみ。ふと「(デビューシングル「浪花いろは節」の)限定CDを持っている人はいるんやろうか」と言うと、会場の至る所に歓声を上げる人や、手を振る人の姿が。これを見た村上は「よく耐え忍んで…」と感謝。メンバーも深々とお辞儀をした。

 また、話題は丸山隆平と安田が組んでいたお笑いコンビ“山田”について。横山が「ネタとか、覚えてるの?」と振ると、「覚えているわけないやんか」と予防線を張る安田。一方の丸山は「やることは覚えているけど…」と、まさかのノリノリ。久しぶりに“山田”として「扇風機」というタイトルの漫才を披露。衰え知らずどころか、パワーアップしたとメンバーたちが絶賛するほどの出来で笑いをとっていた。

 ライブの後半戦は、今の5人に相応しい大人な一曲「ハリケーンベイベ」からスタート。ピアノサウンドからスタートする「HAPPY」などを含む5曲をノンストップで披露し、歌声で会場を魅了。5人は一旦、舞台袖へとはけていった。

 白いシャツの衣装に身を包んだメンバーが不思議な空間を歩き、手に持った鍵で扉を開けると、そこには広大な宇宙のような世界が広がっているという内容の映像が終わると、雰囲気は一変。赤い光と炎に包まれたステージには、再びバンドスタイルの5人が。まっすぐな恋心を歌った「ブリュレ」で盛り上げ。「ゴリゴリ」では、会場に手拍子をするように煽る村上。それに応えるように、会場はペンライトを大きく振ったり、手拍子したりと各々のスタイルで5人の奏でる音楽に酔いしれていた。

 本編最後には「楽しいか? 嬉しいか? ゾクゾクもするんか? 一つひとつの感情を瞬間瞬間で爆発させるのがSUPER EIGHTのライブです。幸せをくれて本当にありがとう。感謝してます。感謝してる、や、ありがとうを上回る言葉、たった5文字、愛してるという言葉で返し続けたいと思います。受け取ってください。育ててくれてありがとう」と安田。そして、SUPER EIGHTとしてパワーアップして1発目のライブ、節目の今を締めくくるのにふさわしく「Eighdays」へ。「愛してくれてありがとう」と言い、本編は終了した。

 たくさんの歓声に応える形でやってきたアンコールは「乾杯!!節」からスタート。メンバーはスタンドに登場したトロッコに乗り、会場を広く一周。メンバー、観客、その場にいた全員が一体となって〈乾杯!!〉を言い合う姿は、歌詞の通りまさに“宴”状態。そこから「∞SAKAおばちゃんROCK」「無責任ヒーロー」へと繋げ、ポジティブな時間が流れる。できるだけ、多くのファンと目を合わせ、めいっぱい感謝と愛を伝えている姿が印象的だった。

 そして、最後には村上が「大事な、大事な、大事な、大事なSUPER EIGHTERに大きな拍手を〜!」と言い、会場全体が大きな拍手。横山は「隣の方と手を繋いでいただけると…」と言い、お決まりの「最高で、最強の、SUPER EIGHT!」と挨拶。四方八方に銀テープが飛び散る様子は幻想的だった。

 約2時間かけて行われた今回の公演。見るたびにパワーアップする5人の姿は、SUPER EIGHTが私たちにとって最高で最強のヒーローであることを、今一度示してくれたように感じた時間だった。来るドーム公演では、さらにパワーアップした姿を見せてくれることだろう。

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