SKE48 熊崎晴香・入内嶋涼・太田彩夏・浅井裕華・倉島杏実インタビュー メンバー卒業が相次ぐも「未来への不安はありません」

 2024年10月5日に16周年を迎えるSKE48が、その目前となる10月2日に33rdシングル『告白心拍数』をリリース。“出会った瞬間、胸が高鳴る”というみずみずしい恋をドラマチックに表現した楽曲で、SKE48らしいアグレッシブなパフォーマンスがインパクト抜群だ。

 そこで、同曲センターの熊崎晴香、初選抜の入内嶋涼に加え、太田彩夏、浅井裕華、倉島杏実の5名にインタビュー。まずは、初めて表題曲のセンターを飾った熊崎について話を聞いてみた。すると……今回のセンターは熊崎本人だけでなくメンバーたちにとっても「念願」だったと感じられた。(松本まゆげ)

「くまさんをしっかり支えられる存在になりたい」(倉島)

SKE48 「告白心拍数」 Music Video / 2024.10.2 on sale

――長く選抜メンバーに名を連ねてきた熊崎さんが、ついにセンターとなりました。このタイミングでのセンター抜擢について、ご自身はどう捉えていますか?

熊崎晴香(以下、熊崎):シングルの発売日が16周年を迎える手前ということで、改めてSKE48を引っ張っていく存在にならなければいけないなと思いました。もちろん、これまでも引っ張る立場ではあったんですが、もう一段階気持ちが引き締まったのを感じています。

 それに……念願のセンターだったので。すごく立ちたかった場所なので。「諦めないでここまでやってきてよかったな」と。「諦めないでここまでやれば、夢は叶うんだよ」と、少しでもメンバーの背中を押すきっかけになれていたら嬉しいです。

――周りの方々に報告はしましたか?

熊崎:家族には言いました! 今回センターだと伝えられた日は、「面談があるので事務所に来てください」と言われていて。「面談ってなんだろう?」と思いつつ、家族にもそう伝えて家を出たんです。

――「面談があるらしい」と。

熊崎:はい。で、報告を受けた少しあとくらいに、親からLINEで「どうだったの?」と聞かれて。そこはひとまず、「将来について話しただけだよ」と嘘をついたんです。その後、家に帰ってから「センターだよ!」と直接報告したら、めちゃくちゃ喜んでくれました! もう大騒ぎで、肩を組んで「わっしょい! わっしょい!」って!

太田彩夏(以下、太田):わっしょいて(笑)!

浅井裕華(以下、浅井):でも、すごく想像できる(笑)。

熊崎:お父さんも「鳥肌立ったよ!」と腕をぶつぶつにしていて(笑)、すごく嬉しかったです。近くで支えてくれていた家族が、こんなに喜んでくれることが幸せでした。

――選抜メンバーのみなさんは、センターの熊崎さんの背中をすでに見ていると思います。

太田:そうですね。今回のMV撮影は1日で撮り切るスケジュールだったので、朝からずっと撮り続けていたらさすがに疲れてくるじゃないですか。だけど熊崎さんは疲れを一切感じさせず、ずっと笑顔でキラキラパフォーマンスしていて。それを見て、私たちも自然と気合いが入りました。これまでもずっと私たちを引っ張ってくれていた方ですけど、「この背中についていきたいな」という気持ちがより強くなりました。

浅井:私は、くまさんとは同じTeam Eで活動しているので、劇場公演『声出していこーぜ!!!』でもセンターに立って引っ張ってくれる姿をずっと見ているんです。なので、その背中を選抜メンバーとしても感じられることが本当に嬉しい! 振り入れで会った瞬間、「くまさん! 嬉しいー!」って駆け寄っちゃったくらい(笑)。みんなもきっと、待ちに待ったくまさんのセンターだと思っています。

倉島杏実(以下、倉島):私も、くまさん念願のセンターを務めるシングルに選抜メンバーとして参加できて、すごく嬉しいです。同じチームのくまさんが満を持して真ん中に立ってくれるということで、後ろからしっかり支えられる存在になりたいなと思いました。実際、MV撮影で後ろから見たくまさんは、劇場公演と同じ安心感と安定感がありました。ほかのチームのメンバーにも、その感覚を味わってもらえて良かったなと思っています。

熊崎:えー、もーう! 本当にありがとう! みんなの言葉、個人的に録音したいよ!

太田:今日(※取材日)はずっと褒められっぱなしですからね!

入内嶋涼(以下、入内嶋):私はTeam KⅡなんですけど、Team Eのことも大好きで。「SKEフェスティバル」公演(「声出していこーぜ!!!」以前に行われていた公演)も何度も見に行くくらいだったので、客席から見ていたあの姿をシングルの選抜メンバーとして後ろから見られたことが嬉しいです。こんなに迫力があるんだ!と圧倒されましたし、ずっとキラキラで、ずっとかわいかったです。

浅井:ファンだ!

太田:愛を伝えちゃってる(笑)。

入内嶋:シングルの表題曲でセンターに立つくまさんを見たかったので、本当に嬉しいです。

熊崎:ありがとう……! ってことはさ、さとかほ(佐藤佳穂/入内嶋が「憧れ」と公言する、Team Eメンバー)よりも好きってことでいい?

入内嶋:あっ……!!

太田:あらっ……!?

熊崎:……やっぱ、そこは譲れないみたいです(笑)!

「さとかほさんのおかげで、火がついた」(入内嶋)

入内嶋涼

――入内嶋さんにも、初選抜となった心境を伺いたいです。

入内嶋:去年の生誕祭で、さとかほさんからお手紙をいただいたんですが、そこに「いつか選抜で一緒にお仕事するのを待っているから、頑張ってね」という一文があって。そこから選抜になりたい!と本格的に火がついたんです。今日、この場にさとかほさんはいませんが、これからお仕事でご一緒する機会が増えると思うとすごく楽しみですし、ここまで応援してくれたファンのみなさんにも早く見てもらいたいです。

 私も、家族にはもう報告しました。どんな反応をしてくれるのか知りかったので一人ひとりに電話で報告したんですけど、電話越しでもわかるくらい泣いて喜んでくれたのが嬉しかったですね。

――Team KⅡリーダー・太田さんは、入内嶋さんが選抜入りしたことについてどう見ていますか?

太田:今回Team KⅡからは、さあや(入内嶋)とふゆっぴ(藤本冬香)が初選抜になったんですけど、2人ともファンの方にしっかり「選抜に入りたい」と伝えていたのが印象的で。だからこそ、こうやって実を結んだんだなと思いましたし、声に出す大切さを改めて2人から学びました。

――選抜になったことで、目に留まる機会もグッと増えると思います。なので、太田さんが思う、入内嶋さんの推しポイントを教えてください。

太田:「告白心拍数」のMV撮影で思ったのは、腰を使うダンスがうまいんですよ。私たちのチームの『時間がない』公演では腰を活かした振りがあまりないので、今回ガッツリ見て「こんなにうまいんだ!」と驚きましたね。しかも、こういうダンスの表現力自体も高いこともわかって、新しい発見になりました。みなさんにもぜひ、パフォーマンスに注目してほしいです!

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