Aile The Shotaが誠実に突き詰めた“良い音楽で楽しく踊ること” ワンマンツアー『odorimasenka』を振り返る

 Aile The Shotaが8月2日にツアー『Aile The Shota Oneman Tour 2024 “odorimasenka”』のファイナル公演を東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催した。今回の公演はバンド編成。HIRORON(DJ)、森光奏太/dawgss(Ba)、Hiromu(Key)の3人と、リアルサウンドのインタビュー(※1)で話していた通り、「自由に曲を聴いてもらいながら身体を揺らしてもらう」空間を作り上げた。

 大きな声援と手拍子の中に登場したShotaはエレクトロな「IMA」からライブをスタートさせ、Yohji Igarashiがプロデュースしたダークなトランス「Pandora」「Villains」で一気に序盤のアクセルを踏み込む。「Villains」には親友・Novel Coreが客演した。2人の息のあったパフォーマンスに場内の温度が上がる。Shotaはここから新旧のミドルテンポトラック「DEEP」「DAWN」(MATZ)「常懐」を歌う。力強く伸びる高音と、長い手足を大きく使ったダンスを見せて、観客をさらに自分の世界観へと引き込んでいった。

 中盤ではまずバンドメンバー・dawgssの楽曲「ランデヴー」をともに歌った。続いてShotaはステージ上手のリベットソファに座り、「無色透明」をHiromuのピアノ伴奏のみで聴かせる。さらにジャジーにアレンジされた「Like This」では、dawgssのベース、Hiromuのピアノに加えて、HIRORONのスクラッチが一体となって極上のグルーヴを奏でた。アフロビーツな「hungover」では後方に用意された高いステージでShotaが艶やかなダンスで再び魅せる。続く「new blood」と「NEBULA」にはダンスチーム・THE SPC BOYS CLUBが登場。ジャージークラブやグライムを取り入れたスタイリッシュなダンストラックで力強いステージを見せた。

 さらに新曲「愛のプラネット feat. dawgss」をサプライズで初披露、そして名曲「HAPPY TEARS」にはNovel Coreが再び登場した。歌い終えると2人は抱き合って、「早くアリーナクラス(の会場)で対バンしような」と熱い友情を垣間見せた。ファンキーなハウス「Yumeiro」、Shotaのリズミカルなボーカルを堪能できる「so so good」、1stシングル「AURORA TOKIO」でライブは徐々にクライマックスへ。

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