KJRGL、深い海から飛び出した青年6人組グループが描く“理想の姿” 「記憶に残る音楽を生み出したい」

KJRGLが紡ぐ音楽、「prologue」から描いていく世界観

——皆さんは様々な道のりを経てKJRGLとしてプロの世界に進みます。いよいよですね。

ISSAC:オリジナル曲の歌入れも終わって、ミュージックビデオも撮影が済んでいます。準備万端ではありますが、自分が歌手デビューするという実感はまだ湧いていませんね。でも今はとにかくパフォーマンスを披露するのが楽しみで仕方がありません。

KOUKI:グループ名には“Kind(of)Just Right Good Luck(うまくいきますように)”という意味が込められているんですが、個人的にすごく気に入っているんです。今の時代って情報があふれすぎていて、生き急いでいる感じもありますよね。そういう状況だからこそ、肩の力を抜いてそれぞれの人生を楽しく過ごしてほしい。そんなメッセージが自分たちのグループ名に入っているんじゃないかって、勝手に解釈しているんです。

——クジラというイメージにも合いますね。

KOUKI:自由で、堂々としているところがそうですよね。そういう面もアピールできたら嬉しいですね。

——現時点でのグループの持ち味は何でしょうか?

RIKU:グループでも個人でも十分に活躍できるポテンシャルがある点です。それぞれ個性があるのに、グループとして動くとまとまりがある。しかもナチュラルに見えるのがセールスポイントになると感じています。

——それでは、音楽の面でもいろいろと教えてください。初のシングル「prologue〜the deepest blue」ですが、初めて聴いたときの感想はいかがでしたか?

KJRGL "prologue〜the deepest blue" Music Video

AKIRA:正直驚きました。自分たちが最初に出す曲は明るくてポップなものだと思い込んでいたのもあったのですが、実際に届いたサウンドは明るくなかった(笑)。それでもコンセプトである「僕たちが声を取り戻すまでの物語」のエピローグと考えると、間違っていない方向性だったと思います。深海から水面に浮上していく様子がイメージできる音作りも気に入っています。

KOUKI:正直に言うと、最初に聴いた時は変わった曲だなぁと思いました。映画やミュージカル、オーケストラを鑑賞しているような気分になるのに、収録時間はかなり短い。そこが面白いですよね。

——同感です。しかも新人の曲としては異例中の異例ですよね。

SAERON:最初に聴いたときは音が暗すぎるって思いました。

——大丈夫ですか、そんなこと言って(笑)。

SAERON:でも、あとで歌詞を翻訳して不安や孤独がテーマだとわかって納得しました。それでもやっぱり暗いですよね(笑)。

——プロローグとなるこのシングルがあったからこそ、次の曲がより一層輝きましたね。9月18日に発売する正式デビュー曲「overture〜the blue wave」はポジティブなダンスポップで、皆さんの物語の幕開けに相応しい内容です。歌詞にもある通り、〈深い海から空へと〉飛び出しました。

DIEN:この曲を初めて聴いたときのことが忘れられません。本当に楽しくて心地いいサウンドだったので、メンバー全員が気に入ったんです。早くこの歌で踊りたいと思いました。

ISAAC:あまりにもサウンドが良かったので、今すぐに皆さんに聴いてほしい! と思いました。ダンスは有名な振り付け師のペク・グヨンさんが担当してくださったんです。こちらも期待してください!

——パフォーマンスについて特にアピールしたいポイントは何でしょうか?

RIKU:「prologue〜the deepest blue」のダンスは、K-ダンス界のトップクルー「1MILLION」のメンバーとして知られるHarimu(ハリム)さんが指導してくれました。踊るのがすごく難しい曲ですが、音にしっかりと向き合ったサビのダンスに注目してほしいです。「overture〜the blue wave」のほうも、腕を振り回すような動きを見せる1回目のサビ、1人が歌っているときに残りの4人が横並びで腕を組む2回目のサビがユニークでインパクトもあります。ぜひチェックしてください!

——2024年はこうしたシングルに加えて11月20日にリリース予定のEP『prelude〜the brilliant blue』によって、「深い海の底で混沌とした状態から始まり、海の外の世界を見たくて少しずつ浮上していく様子」を表現していくわけですが、ファンの皆さんにはどのように見守ってほしいと考えていますか?

SAERON:僕たちが今後描いていく世界観をファンの皆さんが見るだけでなく、一緒に作っていってほしいなって……見守っていただきながら、ひとつのストーリーを共に歩んでほしいですね。

KOUKI:このチームは「声」もテーマになっているので、曲を出すたびにボーカルのトーンや表情が変わっていくんです。そのあたりも僕たちの世界観のひとつとして注目してほしいです。あとは6人の歌唱の違い。グループだと全員の声のトーンを合わせる傾向がありますが、KJRGLはそれぞれの個性を生かしています。だから誰が歌っているのかわかりやすい。その点は、ファンの皆さんにとっては嬉しいのではないでしょうか。

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