香取慎吾はお化け嫌いを経て初出演、20年変わらぬ稲垣吾郎……『ほん怖』メモリアルイヤーの面白さ
8月17日夜9時より、今年も『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系/以下、『ほん怖』)がオンエアされる。夏の風物詩として長年愛されてきた『ほん怖』だが、今年でなんと放送25周年という大きな節目を迎える。「過去最高に暑い夏」とも言われている今年の夏だが、『ほん怖』が例年通りヒンヤリとさせながら、メモリアルイヤーらしく胸をアツくさせる回となりそうだ。
稲垣吾郎の変わらなさっぷりに今年もザワザワ
今回は放送開始25周年を迎えるのと同時に『ほん怖』クラブリーダーに稲垣吾郎が就任して20周年という記念回でもある。もちろん20年も続けていれば、周囲の子どもたちも成長していく。子どもたちの顔ぶれは入れ替わるのに、稲垣だけがまるで時を止めたかのように変わらぬ姿でそこにいるようにさえ見えてくる。
年を重ねても変わらぬ美しさをキープし続ける稲垣を褒める意図で、SNS上では「稲垣吾郎の見た目が変わらないのが一番怖い」なんて声で盛り上がるのも、『ほん怖』にまつわるひとつのお約束だ。
そんな稲垣がこれほど長く『ほん怖』リーダーを務め続けてきたのは、“稲垣×怖い話”の相性の良さにあるように思う。稲垣は日頃からいわゆるバラエティ的なノリのリアクションを嫌い、そうした指示をするスタッフを逆にイジっていく。大げさに驚いたり、オーバーに感情を出すようなことはしない。稲垣へのそうした信頼感があるからこそ、思わず彼がビクッとせずにはいられない話に、より恐怖が際立って見える。
また、オムニバスドラマの感想を言い合う稲垣と子どもたちのやりとりは、視聴者もホッと一息つける貴重なタイミングでもあり、他の怖い話を取り上げる番組にはない大きな見どころ。その時も、稲垣は子どもたちに対して過剰な子ども扱いをしないところが気持ちいい。フランクに話しながらもどこかいい緊張感がある空間で、子どもたちも「はい、吾郎さん」とちょっぴりビジネスライクな受け答えをしてみせる。そうしたメリハリのある空気感が、バラエティ番組としての楽しさと怖い話を聞くテンションのバランスを取っているのだ。
今回のオンエアに先駆けて、大野公紀プロデューサーは「稲垣吾郎さんと子どもたちによる『ほん怖』クラブは、やりとりが盛り上がる、より一段と温かい雰囲気のスタジオを準備しています。かわいらしいトークも含めて、ぜひお楽しみください」(※1)とコメントを寄せており、怖い話が苦手だという人も、今年こそ挑戦しやすいタイミングかもしれない。