Knight A - 騎士A -、初の日本武道館で見せた“夢の先へ行く”姿勢 4幕で演出した豪華絢爛な舞台

 人気の2.5次元歌い手アイドルグループ Knight A - 騎士A -が、結成記念日の8月2日に、初の日本武道館公演『Knight A - 騎士A - ONE MAN LIVE 2024 in 日本武道館!“最終決戦” 夢のその先へ____。』を開催。「最終決戦」と「夢のその先へ」をテーマに全4幕仕立てで構成されたライブは、LEDパネル、ミラー床、各種特効を駆使しながら、歌舞伎・能・剣舞などの世界観をオマージュ。テーマに紐付いた「最終決戦」と「夢のその先へ」という2曲の新曲も披露。初めてKnight A - 騎士A -のライブに足を運ぶ人でも楽しむことができる、エンターテインメント性あふれるショーによって、彼らが目指す“夢のその先”を提示した。

 まず【プロローグ】では、春に開催された『Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-「Adam」 / 「Eve」』でたどり着いた“楽園”で、観客を出迎えた。そこには巨大な1本の桜の木が月明かりに照らされ、周りには花が咲き誇り無数蝶々が飛び交う、和風ファンタジックな世界。SEに乗せて4人が登場すると、大歓声に包まれた会場。壮大なスケールが広がる「EDEN」では、テクニカルなラップと甘くエモーショナルな歌で観客を魅了し、一転ドラマチックなロックチューン「『A』BYSS」では、ばぁうのキメ台詞〈こっちおいで。〉に、会場が黄色い歓声で染まった。

 歌舞伎における書き割りで組まれたセットがデジタル化されたイメージで、シーンが次々とチェンジしていく舞台。【第一幕】は、和の凛とした雰囲気の「真世界」で始まり、浮世絵風のアニメーションをバックに、刀を持ってパフォーマンス。間奏ではメンバー紹介の映像に合わせ、殺陣を披露し会場を沸かせた。

 夜のネオン看板が怪しく光るセットでは、ホストをモチーフにしたラップナンバー「HIME×GOTO」を繰り出して武道館がパーティー会場に。「今日はKnight A - 騎士A -の最終決戦日だ、おまえらぶち上がる準備できてるだろうな!」と客席に声をかけたそうま。しゆんが「東京、声出していくぞ!」と叫ぶと、観客は大歓声でそれに応えた。

 “和風ブロードウェイ”をキーワードに、キラキラのハットを被ってパフォーマンスした「Shall we Dance!!」は、スタンドマイクに手を掛けながら歌い、絶妙なハーモニーを重ねる。〈Shall we Dance!!〉のかけ声で、観客が〈フゥー!〉っと叫び、スピンスパークラーが回る演出で、きらびやかな世界を共に楽しむ。また「乙女警察」では、サイレンの音やジャジーなトランペットが鳴り響き、ステージ上での早替えも披露。大歓声とクラップが響き渡る会場で、振り付けを交えながらスリリングに歌い上げた。

 まるで深海にいるような感覚になった「ask yourself」では、バックに歌詞が映し出される。メンバーは自分の気持ちを吐露するように、エモーショナルにリーディング。最後の「2人だけの優しい世界を望んで生きてもいいかな」という言葉に、静かに顔を覆うファンもいた。そして第一幕のラストには、穏やかな時間が流れるようなミディアムナンバー「One Night Love」を披露。会場にはシャボン玉が吹き上がり、バックには無数のランタンが空に上がっていく映像。メンバーはもちろん武道館に集まったファン一人ひとりの思いが、浄化されていくようなイメージが広がった。

 恒例の挨拶のあと、広い会場と鳴り止まない歓声に、「エグすぎ」「パンパン」「ヤバ!」と口々に感想を言い合った4人。そうまはみんなで声出しをしようと提案し、観客の歓声に「24時間聞いていたい」とコメント。てるとくんは、ペンライトの色をメンバーカラーに揃える趣向で、「写真に収めたいくらいすごい」。しゆんは「1階席! 2階席! 武道館にお越しの皆さん!」と声をかけ、武道館が揺れるような歓声に「すごっ!」。最後にばぁうは、「おまえら日頃の鬱憤を全部出せ!」と前置きし、メンバーの名前や「ばぁう君!」と自分の名前を叫び、最後に会場全部で「Knight A - 騎士A -!」と会場の一体感を高めた。

 8月2日はKnight A - 騎士A -の結成記念日であるということで、「記念日にふさわしい特別なメドレーを用意しました。我々の春夏秋冬を味わってくれ!」とそうま。【第二幕】は、これまで彼らが歩んできた道のりを回想するように、四季にちなんだ楽曲をメドレーで届けた。“春”はシドが書き下ろしたロックナンバー「春風と君」。桜や鶯が描かれた金びょうぶの映像をバックに熱唱。“しゆそま”“ばうてる”が向かい合って、お互いの体に触れるような仕草には観客から歓声が飛んだ。夏は「飴色花火」で、メンバーはトロッコで会場を巡りながら、楽曲で描かれた胸キュンのワンシーンをエモーショナルに歌い上げた。“秋”は10月末にハロウィーンがあるということで「One Night Halloween」を披露。しかしカボチャやゴーストではなく、妖怪が百鬼夜行を繰り広げる和風ハロウィン。そして“冬”の「クリスマスはいらない」では、浮世絵や日本画の雪景色をバックに、4人は切なくロマンチックな情景を歌い上げた。

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