MFS、“存在感”と“親しみやすさ”の相反する魅力で熱狂生んだ初ワンマン 客席エリアでDJも
MFSが初のワンマンライブ『MFS 1st Full Album 「COMBO」ONEMAN LIVE』を6月28日に東京・WWWで開催した。素晴らしい1stアルバム『COMBO』のリリースに加え、『POP YOURS 2024』でも堂々とパフォーマンスして、新人らしからぬ存在感を放つ彼女の初ワンマンはチケットが完売。この日の東京はあいにくの荒天であったが、熱心なファンたちが開演前からWWWの前に行列を作っていた。
会場に入ってすぐ視界に飛び込んできたのは、ステージ上方から吊るされた巨大なフラワーアレンジメント。DJブースもトロピカルな緑と花で飾りつけられ、『COMBO』のジャケットの世界観を拡大したようなステージが作られていた。オープニングは相棒のRUIが担当。ヒップホップ、グライム、ハウスなどさまざまなダンスミュージックを縦横無尽に選曲して観客の体温を上げていった。
ライブはアルバムの1曲目でもある「BINBO」からスタート。圧巻の声量と滑舌ですぐに観客をバイブスをキャッチする。前半は『COMBO』収録曲を中心に、代表曲「BOW」などをラップしていった。最初のゲストはJJJ。「Drink」と「Mirror」を二人でぶちかまして大歓声を巻き起こす。「Mirror」のイントロ中にJJJが「これ、俺のボイパだから」と言うと観客はさらに熱い声援を二人に送った。その後、MFSはMCで「4年前にラップ始めてから、こうやってワンマンができると思ってなかったです。その……少なくともここにいる400人は私のこと好きってことですよね?」と語りかけた。観客がポジティブに返答すると「助かります。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。 今日は最後まで楽しみましょう。本当にありがとうございます」と感謝の挨拶をした。
中盤は「Moonlight」や「Fall Pow」など落ち着いたトーンの曲を歌う。特に印象に残ったのは「second thought」の曲中で話した「人生には上がったり下がったりいろんなことがあるけど、それも無視して自分らしく生きていきましょう」という彼女の言葉。そこからanddy toy storeを招いた「Enter」へ。またドラムンベースの「Blessyou」、歌唱の表現力も聴かせる「grind night」とさまざまなサウンドでMFSの世界を見せていく。初期曲「MYSELF」では観客が自然にハンズアップした。