Girls²はファンに光を与え続ける 涙と笑顔に溢れたデビュー5周年記念、代々木第一体育館ワンマン
6月30日、Girls²がデビュー5周年を記念したワンマンライブ『Girls² 5th Anniversary 『We are Girls² -The Live-』をグループ史上最大規模の国立代々木競技場 第一体育館で開催。活動初期の楽曲から最新曲まで、全31曲を1万人のファンに届け、5年間の軌跡を振り返ると共に、新たな未来への一歩を踏み出した。
ライブ直前、グループを代表して、小田柚葉、鶴屋美咲、小川桜花の3人が、報道陣からの取材に受け答え。半年もの間準備を重ねてきたという今回のライブについて、「長い準備期間があったからこそできた、色々なものを用意している。ファンの皆さんにとっても過去一のライブになるのでは」(小川)「今日が5年の間で一番の思い出になると思います」(小田)「衝撃だったデビュー発表の日を彷彿とさせるような何かがあるかも……」(鶴屋)と語り、期待感を高めてきた。
この日の天気はあいにくの雨模様だったが、彼女たちの5周年を共にお祝いしようと多くのファンが集結。親子連れの姿も多く見られた。アリーナの中心に設置されたセンターステージをぐるりと囲むように配置された客席は、開演前からメンバーカラーのペンライトの光で埋め尽くされ、待ちきれんばかりに熱いメンバーコールがあちこちから飛び交う。
期待が最高潮に高まったところで、Girls²の代表曲「I wanna 宣言」で勢いよくライブはスタート。真っ白な新衣装で8人がステージに登場すると、嵐のような大歓声が響き渡る。小田が「代々木行くぞー!」と煽るとその声援はより大きくなり、観客の気合いが伝わってくる。サビでは会場にいる全員が一緒に踊り、早くも一体感が生まれていた。曲のラストには特効の爆音が響き、華々しい幕開けを飾った。
メンバー最年少の菱田未渚美が「今日は最後までその調子で、一緒に思い出作っていこうね!」と眩しい笑顔を見せると、ポップな「C'mon Neo Zipang!!!」を爽やかに披露。原田都愛、山口綺羅によるクールなラップも光り、ライブは勢いを増していく。続く「人人人生紹介ソング - 続編 -」は、8人のキャラクター性を歌詞に載せた自己紹介ソング。観客はメンバーの名前を全力で叫び、ステージ上の彼女たちはその声を受けて、さらにキラキラと輝いていた。
ここで、小川の「私たちにも皆さんにも寄り添ってくれる曲です」という前振りから、10月リリース予定の新曲「寄り道 -take it easy, baby-」をライブで初披露。チルな雰囲気のトラックに、オーディエンスの背中をそっと押すような優しい言葉を乗せて歌う。グループリーダーの鶴屋は太陽のような笑顔を、増田來亜は繊細な歌声を、隅谷百花は伸びやかで美しい歌声を届け、会場いっぱいに温かい思いを届けた。
「Juga Juga JUNGLE」「UNCOOL」では、椅子を使ったダンスパフォーマンスを披露。まるで横に誰かがいるようにそっと寄り添ったり、背もたれに手をかけて腰をくねらせたりと、妖艶な表現も。これまでのポップで元気な表情とは違う、大人っぽい一面で会場を魅了した。
「STARRRT!」「#キズナプラス」「Girls Revolution」などのメドレーパートでは、トロッコに乗ったメンバーがアリーナを周回し、スタンドや後方の観客にも近づいていく。両手を振ったりハートを作ったりする度に、客席からは悲鳴のような歓声が上がり、歓喜するファンの姿を見てメンバーも心底嬉しそうな笑顔を見せていた。
鶴屋が「これからもGirls²が誰かの支えになりますように。そんな思いと感謝の気持ちを込めて書いた手紙から生まれた曲です」と伝えてから、8人が思いを乗せて歌ったのは、「LETTERS」。5年間積み重ねてきた思いを全て歌に込めるように、優しく力強く歌い上げる。続いて、鶴屋のキーボードの演奏に合わせて「スキップ」を、菱田のキーボード、小川のアコースティックギターの演奏に合わせて「ありがとう ~ひとことあなたに~」を届ける。スクリーンには、これまでの思い出の写真がいくつも映し出され、活動初期のまだあどけない姿や、メンバー同士でふざけあっている姿などが流れ、5年間の成長と歩みをファンと共に噛み締めた。
盛大な拍手に包まれ、観客からの「ありがとう!」という声も飛び交う中、メンバーは一旦退場。メインステージにはダンススクール・EXPG STUDIOのキッズダンサーが登場する。未来のスターたちによる元気いっぱいのパフォーマンスで、記念すべき舞台に華を添えた。あたたまった会場に、黒とピンクのスタイリッシュな衣装に着替えたGirls²が再び登場。キッズダンサーたちを従えながら、貫禄たっぷりのダイナミックなダンスを披露。小田は得意のアクロバットで会場を沸かせる場面も。溢れる高揚感と共に、ライブ後半戦がスタートした。