bokula.が交わした新たな約束　シンガロング大発生、ライブならではの熱気に包まれたリキッドワンマン

「みんな幸せになってほしいなって思う。俺が関わらせてもらった以上は、おまえが生まれた一生くらいは愛されるべきだなって思う。それができるバンドがbokula.だと思っています」

　そう話すえいの口調はどんどん昂っていく。そしてその気持ちを受け取ったとでもいうように、バンドが力のこもったサウンドをぶちかまして披露した「愛してやまない一生を.」。4人とオーディエンス全員で歌うサビが文字どおり“僕らの歌”として響き渡る。最高潮を迎えたフロアを前に、えいは「愛してるぜ！」と叫んだ。そしてその勢いのまま「群青謳歌」へ。そこに込められたbokula.の、えいの物語が、リキッドルームを覆う一体感によって肯定されていくような感覚とともに、ライブはクライマックスを迎えたのだった。

　そして「高鳴り」で本編を終えると、アンコールでは今回のツアー会場限定でリリースされている「若者が全て.」を披露。そしてbokula.のライブの締めに欠かせない「満月じゃん。」をそのままの勢いで繰り出す。しかし1回だけでは足りなかったようで（「もっと気持ちよくなりたい！」とえい）、続けざまにもう一度演奏。さっきよりもスピードアップした「満月じゃん。」が最後の最後に場内の温度をさらに一段高めて、ツアーは終わりを迎えたのだった。

「まだまだ、bokula.で時代を作ることは終わらないから、一生よろしくね！」

　えいが最後に放った言葉はbokula.と僕たちの約束だ。この日のライブ中には9月にSpotify O-EASTで本ツアーの追加公演『僕らで時代を作ります。 ～これ“わや“じゃん～』の開催も発表された。そうやって一歩一歩進んでいくバンドの軌跡が、きっといつしか「時代」と呼ばれるものになっていく。bokula.が作る新たな時代は、まだまだ始まったばかりだ。

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■セットリスト
6月19日（金）東京・LIQUIDROOM
1. 愛すべきミュージック
2. 足りない二人
3. ハグルマ
4. 涙ばっかのヒロインさん
5. ブルースカイ
6. 不完ロマンス
7. 怪火
8. グッドラック
9. 最愛のゆくえ.
10. 夢を見てた.
11. いつ失ってもいいように.
12. 美談にしないで.
13. 夏の迷惑
14. ラストティーンエイジ
15. バイマイフレンド
16. 愛してやまない一生を.
17. 群青謳歌
18. 高鳴り

En1. 若者が全て.
En2. 満月じゃん。
En3. 満月じゃん。

■ライブ情報
bokula. 『涙 滲むのは心の本音です.』Release Tour「僕らで時代を作ります。 〜これ"わや"じゃん〜」
9月29日（日）東京・渋谷Spotify O-EAST / 前売 4,000円（D代別）
https://eplus.jp/bokula/