TREASURE、2度目の日本ファンミーティング『WONDERLAND』開催で見せる進化 この夏に残す名シーンへの期待

TREASURE、ファンミで発揮される魅力

 YG ENTERTAINMENT所属のグローバルボーイズグループ・TREASUREが、7月6日の神奈川・ぴあアリーナMM公演を皮切りに、全国6都市23公演をまわる『2024 TREASURE FAN MEETING~WONDERLAND~』を開催する。今回は5都市19公演を駆け抜けた日本で初のファンミーティング『2023 TREASURE FAN MEETING~HELLO AGAIN~』以来2度目の開催となるだけに、期待が高まっている。そこで本稿では、TREASUREのファンミーティング開催を前に、彼らのファンミーティングの魅力をあらためて考えていきたい。

 まず、これまでのライブ活動遍歴を振り返ってみると、TREASUREは2020年のデビュー以降、韓国のみならず、日本をはじめとするアジア各国にもファンダムを拡大。2022年からは翌年1月の京セラドーム大阪公演を含む自身初の日本ツアーを、2023年からは17都市40公演で約42万人を動員した初のアジアツアー『2023 TREASURE ASIA TOUR 2023 HELLO』を行い、今年5月からはマニラ、香港、バンコク、クアラルンプール、ジャカルタの5都市8公演をまわって世界各国のTREASURE MAKER(ファンの呼称)との出会い/再会を果たした。

TREASURE - 'TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME OSAKA' (HELLO -JP Ver.-)
2023 TREASURE TOUR [HELLO] SPOT VIDEO

 今年はじめには、2023年リリースの2ndフルアルバム『REBOOT』を携えた2度目の日本ツアー『2024 TREASURE TOUR [REBOOT] IN JAPAN』で全16公演を敢行し、前回の日本ツアーを上回る約30万人を動員した。特にこの一年間で、彼らはグループとして着実にこれまで以上のグローバルな進化を遂げてきたと言えるだろう。

 このように精力的に各地をまわるTREASUREだが、「ライブ型アーティスト」と呼ばれる彼らの強みのひとつは、やはりそのパフォーマンス力の高さにある。最新曲「KING KONG」や昨年リリースの「BONA BONA」に代表されるような、ラップパートやパフォーマンスが光るダンサブルなHIPHOPを軸としながらも、TikTokで大流行した「DARARI」や日本2ndミニアルバム『THE SECOND STEP : CHAPTER TWO』収録の「HELLO」、2023年発売の2ndフルアルバム収録曲「B.O.M.B」など、ポップで爽快感あるボーカルメインの曲調を楽しむこともできる、彩り豊かなライブセットリストが強みだ。強烈なEDMサウンドを主流とするYG ENTERTAINMENTの「ハンドマイクで歌う」実力派の血筋を根底にしっかりと受け継ぎつつも、HIPHOPテイストとナチュラルテイストのどちらも似合う“コンセプト昇華力”を持つ10人だからこそ開拓できる新たな路線だと言えよう。

TREASURE - 'KING KONG' M/V

 一方、パフォーマンスのみならず、ファンミーティングだからこそ楽しむことができるメンバー同士のトークや絡みも見逃せない。

 たとえば、前回のファンミーティングで椅子取りゲームを行った際には、ジフンとジョンファンが物理的に椅子を抱え上げて持っていってしまうなど、勝つためには手段を選ばないメンバーたちの珍行動が連発。また、イントロクイズで無双していたハルトに対し、ヨシとアサヒが哀愁感を漂わせて嘆くコントのようなシーンもあり、何時間観ていても飽きないエンターテインメント全開でありながら、素の10人の姿をたっぷり堪能できる時間だった。

TREASURE - [T.M.I] EP.42 '2023 FAN MEETING ~HELLO AGAIN~ (Aichi Sky Expo)' Behind The Scenes

 10人中3人が日本出身メンバーであることはもちろん、韓国出身のジフンをはじめとしたメンバーも日本語力を備えており、今回の日本でのファンミーティングでもどんなやり取りで観客を笑いの渦に包むのかが見どころだ。きっと、ライブとはまた違った魅力に気づくことのできる時間となるだろう。それに彼らのファンミーティングは、ファンクラブへの入会は関係なく参加することができる。彼らの存在が気になっているリスナー、ライブに足を運んだことのないファンも観覧しやすい空気が終始流れているのだ。

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