乃木坂46が向かう新フェーズ Mrs. GREEN APPLE、サンボマスター……対バンライブで広げる可能性

 そんな『風とロック』を経て出演となる『Mrs. TAIBAN LIVE 2024』には、35thシングル『チャンスは平等』の選抜メンバーが出演。山下美月の卒業後、初めてのライブという貴重なステージでもある。あくまでミセス主催のライブではあるが、乃木坂46のモバイル会員向けの先行チケット抽選も行われていたため、双方のファンが楽しめる客席の比率になるのではないだろうか。

 今回の対バンライブに先駆けて、大森元貴(Vo/Gt)が4月29日深夜放送の『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)に出演。中西アルノ、川﨑桜、奥田いろは、五百城茉央とMrs. GREEN APPLEの「春愁」をコラボ歌唱している。「春愁」は大森が高校の卒業式翌日、当時18歳の時に書いた楽曲。奥田、五百城はこの春に高校を卒業したばかりのメンバーであり、当時「春愁」を聴いて「変われた自分がいました」と涙する冨里奈央に、大森は「当時の自分も救われるというか、報われるというか。(『春愁』が)誰かのもとに届いて、そういう音楽の作用があるというのを僕も感じられて嬉しいです」と笑みを浮かべていた。

 大森が同番組への出演を決めたのは、5期生メンバーがMrs. GREEN APPLEの楽曲を番組で歌っているのを目にしたからだという。5期生は「点描の唄 (feat. 井上苑子)」をはじめ、「青と夏」、「ダンスホール」、そしてオンエアでは大森が見ているなかで「ケセラセラ」と数多くのMrs. GREEN APPLEの楽曲を歌唱してきた。収録の裏側に密着した『超・乃木坂スター誕生! 5期生の挑戦』(Hulu)では、5期生が歌う「ケセラセラ」を観て、彼女たちには「ふわふわしたイメージ」があったが、「内なる熱いものを感じて。歌とかこの道に対する譲れないものがあるんだろうな。歌に真摯という意味で“芯”や“熱いもの”を感じました」と大森はコメントしている。

 どのような形で、どの楽曲が歌われるかはわからないが、『Mrs. TAIBAN LIVE 2024』でMrs. GREEN APPLE×乃木坂46のコラボステージが実現する可能性は大きい。乃木坂46にとっては、大森が「ケセラセラ」での歌唱に「おお!」と驚いていたように、Mrs. GREEN APPLEファンの心を掴むことが対バンライブに出る大きなチャンスと言える。そして、ほかの坂道グループが先立って進出しているロックフェスへの出演など、乃木坂46にとっての未知の領域に挑むことがさらに間口を広めていくことにも繋がっていくだろう。

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