East Of Eden、草野華余子により引き出された真骨頂 個性を爆発させながら強固なバンドへ
「一人ひとりの個という点が、線になって面になった」(Ayasa)
――性質が真逆の人たちが同じバンドにいることももちろんですけど、その2人が主メロを担っているのもこのバンドの面白いところですよね。
湊:そうですね、今のお話を聞いて改めてそう実感しました。確かに言っていただいたように私は本能型なので、すごくわかりやすく「こういうのが欲しい」ってことが伝わったらすぐ形にできるんです。ただ、地面に突き刺す歌い方って、それ以前はやったことがなくて。そういう意味では今回のレコーディングは新しい経験も多くて、収穫が多かったと思います。
草野:あかねちゃんは R&Bとかが得意な歌唱スタイルをされているんですけど、そんな中でも(クリスティーナ・)アギレラみたいに“ガレた”瞬間がカッコいいので、今回はその部分をうまく出せたのかな。その一方でAメロでの、絹みたいに女性らしく囁くように歌うところは私のディレクションなしで、ご本人のアイデアでいろいろ歌ってもらえました。静かに歌うところでは、私の場合は喉を締めて苦しいっていう雰囲気で歌うことが多いんですけど、あかねちゃんはちょっと諦めたみたいなニュアンスを出してくれたんです。
湊:そこは本当に本能で歌っていたので、無意識でした(笑)。
草野:レコーディング当日のSNS投稿で、「今日は5皮ぐらい剥けました」と書いてくれてて。実際、普通にサラッと歌ってもらったテイクと、ディレクションが入ったテイクを聴き比べて、「本当だ、全然違う!」って驚いてくれたりしてました。
湊:草野さんもブースの向こうで、私と同じぐらい歌ってましたよね。
Ayasa:えーっ、そうだったんだ!
草野:ディレクションのときって、あかねちゃんは言葉で伝えるより実際に歌ってみせたほうがすぐ伝わるので。エンジニアさんは私の爆音の歌を聴きながらレコーディングしていて、かわいそうでした(笑)。
湊:歌いすぎて、喉をやられてましたよね(笑)。
Ayasa:でも、そのバイブスが音にしっかり表れていますよね。
草野:とにかく耳がいいから、あかねちゃんは一度聴いたら次にはしっかりできているんですよ。しかも頑固で芯がある人だから、仮歌に流されすぎず、しっかり自分流に仕上げてくる。これが素直な人だと全部仮歌通りに歌ってしまって、個がなくなってしまうことも多いんですけど、やっぱりソリスト/ボーカリストってこうあるべきだなとレコーディングを見て実感しました。
――草野さん的にもこの経験を通じて刺激も得られたわけですよね。
草野:そうですね。それぞれの音源データをデスクトップにかき集めて並べたときに、必ずしもこのバンドをやらなくても自分の在り方がある、独立した女性たちが集まってやってるんだから、そりゃあこれだけ強固なものになるよなって再認識させられて。今回の「Judgement Syndrome」は私からの挑戦状じゃないですけど、「これはできるのか、East Of Eden?」っていう始まりの1曲になったと思いますし、手前味噌ですけどEast Of Edenのこれからの一端を担う曲が書けたなっていう自負にもなりました。
Ayasa:今回の新曲について話すときによく言うんですけど、今までのEast Of Edenはどちらかというと個が集まったバンドというか。「Evolve」然り「This Moment」然り5人の個が強くて、「このパートはこの人が引っ張ってます」みたいなことがすごく多かったと思うんです。でも、今回はその5つの個が手をつないで、バーンと押していくみたいな印象が強くて。一人ひとりの個という点が、線になって面になった――そういう意味では、よりバンドらしく音を伝えられる楽曲が今回の「Judgement Syndrome」なんだと思います。
草野:1stライブの映像を拝見したときは、『アベンジャーズ』じゃないけど、すごいスーパープレイヤーがゲストとして集まって5人でライブしたみたいな感覚があったんですけど、それって裏を返せばバンドが生まれたてのタイミングにしか見られないものだと思うんです。ここからツアーも控えているし、活動の頻度がどんどん上がっていく中で、そういうバンドらしい一体感がどんどん強まって、グラデーションを描きながら混ざり合うような姿を見せていってほしいですね。
――「Judgement Syndrome」という新たな手札が増えて、ここからバンドがどう進化していくかが楽しみです。そういえば、East Of Edenの皆さんはドラマ『御社の乱れ正します!』第3話にゲスト出演していましたが。
Ayasa:開始早々に登場するっていう。
湊:『ウォーリーを探せ』状態でしたよね(笑)。
草野:でも、ピンクとか黄色い髪の子もいるし、「あんな派手なOLおる?」って思ったけど、Yukiさんが一番それっぽい出立ちだったのが面白かったです(笑)。
Ayasa:確かに、Yukiさんが一番オフィス街に溶け込んでいましたよね。自然すぎて、「いるよね、こういう綺麗な“デキる女性”って」みたいな(笑)。
湊:撮影は本当に朝が早くてびっくりしました。しかも、セットの準備などもあって待ち時間も長くて。「撮影現場って、こういう感じなんだ」って、驚きの多い経験でした。
Ayasa:演奏のお仕事で舞台には携わったことがあるんですけど、かなりライブに似ていて。生モノなので本番1回通すだけですけど、ドラマや映画は同じことをカメラの角度を変えて何度もやったり、時系列も変わってくるので全然違うなと思いました。
草野:そう考えると、ドラマや映画ってレコーディングに近いのかもしれませんね。
湊:確かに。出番は一瞬でしたけど、いい経験になりました。
――6月には初の東名阪ツアー『East Of Eden 1st Live Tour - Forbidden Fruit -』も控えています。
Ayasa:ちょうど今、セットリストを考えているところなんですけど、オープニングから面白いことになるんじゃないかな。今度のツアーに関しては7月にリリースが決まった2ndミニアルバム『Forbidden Fruit -2nd piece-』の楽曲も披露する予定で、すでにライブでやっている曲もありつつ、今までの東京2公演とはまた違ったものが見せられるんじゃないかと思います。
湊:「Judgement Syndrome」も、3月の初披露のときからまた成長した姿を見せられると思うので、楽しみにしていてほしいです。
――そして、East Of Edenと草野さんの次のコラボレーションにも期待しています。
Ayasa・湊:またお願いします!
草野:ぜひ! 頼まれましたら、這ってでもやりますので(笑)!
■リリース情報1
East Of Eden「Judgement Syndrome」
配信中:https://eastofeden.lnk.to/JudgementSyndrome
■リリース情報2
East Of Eden『Forbidden Fruit -2nd piece-』
2024年7月24日(水)CD&配信同時リリース
※全5曲入り、曲順未定3タイプ共通
Judgement Syndrome / Chasing The Moon / 鈍色のラビリンス / Eden / 新曲(タイトル未定)
<商品詳細>
【初回限定盤A】 CD+Blu-Ray
価格:5,500円(税込)
<Blu-ray収録内容>
1. Judgement Syndrome(MV)
2. タイトル未定(MV)
3. Judgement Syndrome(MV)-Making Movie-
4. タイトル未定(MV)-Making Movie
【初回限定盤B】 CD+DVD、
価格:4,400円(税込)
<DVD収録内容>
1. Judgement Syndrome(MV)
2. タイトル未定(MV)
【通常盤】 CD
価格:2,750円(税込)
<ビクターオンラインストア限定「East Of Eden / Forbidden Fruit -2nd piece - オリジナルTシャツ」付きセット商品詳細>
【Forbidden Fruit -2nd piece-[VICTOR ONLINE STORE限定セットA】
[初回限定盤A+ Forbidden Fruit -2nd piece- オリジナルTシャツ(黒/白・M/L/XLサイズ)]
各9,350円(税込)
【Forbidden Fruit -2nd piece-[VICTOR ONLINE STORE限定セットB】
[初回限定盤B+ Forbidden Fruit -2nd piece- オリジナルTシャツ(黒/白・M/L/XLサイズ)]
各8,250円(税込)
ビクターオンラインストア販売ページ:https://victor-store.jp/special/eoe202407
■ツアー情報
『East Of Eden 1st Live Tour - Forbidden Fruit -』
[日時・会場]
6月8日(金)大阪 なんばHATCH 開場18:00/開演19:00
6月22日(土)東京 豊洲PIT 開場17:00/開演18:00
6月28日(金)名古屋 ダイアモンドホール 開場18:00/開演19:00
[席種・価格・問い合わせ]
大阪 なんばHATCH
S席(特典グッズ付):13,000円(税込) ※全席椅子指定席
A席:7,500円(税込) ※全席椅子指定席
※別途ドリンク代600円
※問い合わせ:キョードーインフォメーション https://kyodo-osaka.co.jp/
0570-200-888 (日祝休み 11:00~18:00)
東京 豊洲PIT
S席(特典グッズ付):13,000円(税込) ※椅子指定席
A席:7,500円(税込) ※椅子指定席
スタンディングエリア:6,500円(税込) ※整理番号付き
※別途ドリンク代600円
※問い合わせ:DISK GARAGE https://info.diskgarage.com/
名古屋 ダイアモンドホール
S席(特典グッズ付):13,000円(税込) ※全席椅子指定席
A席:7,500円(税込) ※全席椅子指定席
※別途ドリンク代600円
※問い合わせ:SUNDAY FOLK PROMOTION https://www.sundayfolk.com/
052-320-9100 (12:00〜18:00)