ジョナス・ブルーが繰り広げた一大ダンスパーティー 1年ぶりジャパンツアー東京公演を観て

 ジョナス・ブルーが約1年ぶりに来日し、ジャパン・ツアー『Jonas Blue LIVE in Japan special edition Featuring Jack & Jack, JP Cooper, William Singe』を開催した。4月17日に東京・東京ガーデンシアター、翌18日に大阪・なんばHatchと、単独来日公演としては過去最大規模となった本ツアー。イギリス・ロンドンを拠点に活動しながら日本でも絶大な人気を博し、さらにその影響力を拡大し続けている彼の勢いをそのまま反映したような一大パーティーが繰り広げられ、大盛況のうちにその幕を閉じた。本稿では初日・東京公演の模様をお伝えする。

 ゲストDJのBABY-TおよびTJOがフロアを温めていく中、東京ガーデンシアターの広大な客席はみるみるうちにオーディエンスで埋め尽くされていく。ゲストDJタイムが佳境を迎える頃にはすっかり満席となり、そんな会場へ向けてTJOが「本番はこれからです! このあとは……ジョナス・ブルー!」と絶叫して喝采を起こすと、不意に場内が暗転。地鳴りのような重低音サウンドが響きわたってフロア中を振動させ、スリリングな光の演出とともにオーディエンスの高揚を否応なしにかき立てていく。舞台中央にはやぐら状に組み上げられたフューチャーライクなデザインのDJブースが鎮座しており、ステージ背面は一面の巨大スクリーンになっている。その壁いっぱいに「JONAS BLUE」の文字列が大写しになると、DJブースの陰からジョナスがもぐら叩きよろしくひょっこりと顔を出した。場内は割れんばかりの大歓声に包まれる。そしてジョナスによる「トーキョー・ジャパン、準備はいいかい?」の掛け声を合図に、「Don’t Wake Me Up」でいよいよパーティーの火蓋が切られた。

 ジョナスはご機嫌な様子でフロア中に笑顔を振りまきながら、「By Your Side」など自身の代表曲はもちろん、アリアナ・グランデ「yes, and?」のようなヒットナンバーのリミックスなどを縦横無尽にプレイ。フィルターやフェーダーを駆使して出音をコントロールしながらシンガロングやハンズアップを促せば、聴衆もそれにもれなく満額回答で応える。会場はいつしか桁外れな規模の巨大クラブと化し、フロアに波打つオーディエンスは荒れ狂う大海原のように躍動した。

 20分ほどが経過したところでいったんブレイクポイントを作ったジョナスは、ここで最初のゲストボーカリスト・JPクーパーを呼び込む。披露するのはもちろん、ジョナスの名を一躍世に知らしめた代表曲「Perfect Strangers feat. JP Cooper」だ。JPの生歌唱に客席から届けられる盛大なシンガロングも加わり、会場全体が一体となるパフォーマンスが繰り広げられた。その後もジョナスは「Finally」「Fast Car」などをはじめとする自身の楽曲を中心に、アヴィーチー「Levels」のような世界的アンセムも織り交ぜながら、ますます客席をヒートアップさせていく。

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