ZIPANG OPERA、4人のソロやデュエットも収めた初EP 初単独ツアーに向けた意気込みも
ソロ曲に込められた4人のこだわり
――それぞれのソロ曲も聴き応えがありました。佐藤さんの「シンギュラリティサーカス」は1コーラス目で4＋2拍子になったり、息もつかせぬ展開が特徴ですね。
佐藤：「最近は展開しまくる曲しか聴かれない」という話を聴いたので、今回は展開を特に多くしてもらいたかったんです。申し訳なかったのですが、何回も作り直してもらいました。最終的に世界観があってサーカスっぽい曲調がハマったなと。歌詞はAIが人知を超えるという「シンギュラリティ」になぞらえて「自分の殻を破る」という精神的な内容です。1日くらいで完成したかな。リズムに関しては、もともと得意なので問題ありませんでした。
――福澤さんの「Devilish」はしっとりとした質感がありつつ、EDMな展開でした。
福澤：ベースを中心に構成した、セクシーで大人な曲調で攻めてみようかなと。レコーディングもスムーズにいきました。ライブの時は盛り上がる曲の間などで起爆剤になればと思っています。ただ個人的には、Devilish（＝悪魔的）というよりAngelic（＝天使のような）な女性の方が好きですね（笑）。
――「刹那」は心之介さんが作詞、シンガーソングライターのOHTORAさん、ビートメイカーのmaeshima soshiさんが作曲で参加されています。こういった人選は？
心之介：まず音楽的なリファレンスがあって、お2人はそれを表現するのに適任でした。お2人のことはRin音さんの「AN IDOL」を制作されていたので存じ上げていて、一緒に作業をさせてもらえて楽しかったです。歌詞は片想いの沼にハマった男性目線。好きなアニメなどから着想を得て、切ないパラレルワールドをイメージしながら歌詞を付けていきました。
――spiさんの「Story of My Life」は唯一のバラードで、サビの終わりやラストでは、儚さが表現されていると感じます。
spi：最初はノリのいい曲をやりたかったんですよ。でもEPのバランス的にバラードをという話になり……（笑）。自分からは英語を増やしてほしいとお願いしたら、作詞の土屋飛鳥さんが「自分を鼓舞して未来の自分を信じて進む」という内容のリリックを作ってくれました。
あとはミックスを担当してくれた春川仁志さんが素晴らしかったです。全体的に眩しくて気持ちがいいサウンドを多め、そしてハイの成分を拾うマイクを使って録音したい、とオーダーしました。こだわったのは音。儚さのイメージについては、極端に小さい声でレコーディングしたものを前面に出すようにしています。
初単独ツアーでどう化けていくのか
――そして、いよいよ初の単独ツアー『ZIPANG OPERA 1st Tour 2024 ～Rock Out～』が開催ということで。こちらの意気込みはいかがでしょうか。
佐藤：ようやくという感じ。感無量ですね。生の強さがあるユニットなので、ライブでどう化けるのかに注目してもらえれば。
spi：とにかくメンバー間でもセットリストを考えたり、準備を頑張っていますね。「ライブがめちゃくちゃ面白い」と思わせるのは当然として、加えて良い意味で裏切る演出についても詰めているところです。
福澤：スタンディングできる会場は初めてなので、ファンのみなさんとどんな熱量の交換ができるのかが楽しみです。ワクワクですね。
心之介：EPを引っさげたZeppツアーなので、過去曲も含めて一緒に歌えたらと思っています。ぜひ予習をしてきてほしいですね。
――今回のツアーでは台湾公演も予定されていますね。
福澤：アジアのファンの方々に会える絶好の機会なので待っていてほしいですね。個人的には食べ物も楽しみです。
心之介：未開の地に向かう、本当の“航海”になるので不安も含めて楽しめたらと思いますよ。
佐藤：これまでの経験上、海外でも国内でもやることは変わりません。自信を持って100%ブチかましていく。これだけです。
――ツアー後も含め、2024年のZIPANG OPERAはどこを目指すのでしょう？
spi：新しいファンを増やして、どんどん前に進みたいです。定期的に活動を積み重ねていく予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。
■リリース情報
ZIPANG OPERA『Rock Out』
配信：https://lnk.to/zipangopera-rockout_digital
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