SixTONES ジェシー、『新空港占拠』での成長 ポジティブキャラを封印して広げた表現の幅

 SixTONESのメンバーからも、「優しい」と称されることが多いジェシー。何も考えずただおちゃらけているように見えて、実は人一倍みんなのことを考えているように感じる場面が多々ある。奥行きのある優しさ、というのだろうか。身近に楽しめていなさそうな人がいたら、無理に笑わせるのではなく、そっとそばにいてあげるような。楽しさの押し売りをしないところも、ジェシーが好かれている理由だ。

 本来のポジティブキャラを封印して、闇を抱えている大河を演じるのは、なかなか難度の高い挑戦だったはずだ。先のラジオ放送では、「(撮影現場に)子役ちゃんもいて、合間に俺が変顔とかして遊んでんの。銃持ってるんだけどもさ……」「一応怖い役だからさ、ドライとかリハーサルとかで、銃を向けてお芝居とかやるんだけど、さっきの印象が残っててさ、俺が真剣に芝居してるもんだから(子役が)笑っちゃうのよ!」とふだんのキャラと異なる役柄を演じているからこその葛藤を明かしていた場面もあった。 

 しかし、大河を演じたことで、ジェシーの俳優としての幅は広がったにちがいない。何やら、続編がありそうな終わり方だった『新空港占拠』。個人的には、息を引き取ったように見えていた大河が実は生きていて……みたいな展開が見られることを願ってしまう。

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