リアルサウンド連載「From Editors」第50回:名台詞・名シーンだらけの恋愛ドラマ『Eye Love You』
「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。
終わるのが今から寂しいドラマ『Eye Love You』
2024年1月期のドラマが続々とクライマックスに向かっている今日この頃。『Eye Love You』(TBS系)もあと少しで終わってしまうと思うと、ただただ寂しい……。目を合わせている間だけ相手の心の声が聞こえる特殊な能力=テレパスを手にしてしまったチョコレートショップの社長・本宮侑里(二階堂ふみ)と韓国人留学生ユン・テオ(チェ・ジョンヒョプ)のラブストーリー、というちょっぴりファンタジックな設定に放送開始時はそこまで食指が動かなかった私。韓国ドラマも恋愛ものはあまり観ていないこともあり、どうなのかなーと思いながらNetflixで観始めたところ、どハマリしてしまいました。
テオのストレートすぎる愛情表現はひたすらに愛らしいし、テレパスのせいで恋愛から遠のいていた侑里がどんどんテオのペースに乗せられていく様子も非常にキュート。テオを演じるチェ・ジョンヒョプさん、侑里を演じる二階堂ふみさんの“恋をしている人の表情”が素晴らしく、観ているこちらまで笑顔になってしまいます。
そして、毎話必ずと言っていいほど「これぞ恋愛ドラマ!」的な名台詞・名シーンが出てくる出てくる。放送後にこれだけ「あのシーンがよかった!」と盛り上がることができるドラマ、久々な感じがします。侑里をお姫様のように扱うテオの振る舞いは韓国ドラマ的なエッセンスかと思いますが、これはたしかに一度ハマったら抜け出せなさそうです。個人的には侑里に密かな思いを寄せてきたビジネスパートナー・花岡彰人(中川大志)が侑里を勝たせ続けてきたじゃんけんのシーンがとても好きでした……。同じく侑里を支えてきたショコラティエの池本真尋(山下美月)に侑里がテレパスの能力を打ち明けた後に友情が深まったワンシーンもよかったです。侑里とテオを取り巻く周囲の人間関係含め、一人ひとりのキャラクターが魅力的に描かれているのも、このドラマへの愛着が増すポイントのように思います。
ちなみに、侑里が聞こえているテオの心の声は基本的には韓国語ですが、「テオの"心の声"字幕付きSPバージョン」をTverやU-NEXTで観ることができるというのを知り、1話から見直してしまいました。テオの心の声の意味がわかった上で観る2回目もまた違った楽しみ方ができます。ストーリーが進むにつれ、不穏な感じが色濃くなってきていますが、どうかハッピーエンドで終わることを願うばかりです。
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■放送情報
火曜ドラマ『Eye Love You』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん、鳴海唯、絃瀬聡一、杉本哲太
脚本:三浦希紗、山下すばる
演出:岡本伸吾、福田亮介、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、車賢智、佐井大紀
主題歌:Omoinotake「幾億光年」(Sony Music Labels)
編成:平岡紗哉、髙田脩
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/EyeLoveYou_tbs/
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