リアルサウンド連載「From Editors」第49回:『作りたい女と食べたい女』で高まる手作りナン欲

 「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。

“つくたべ”で高まる手作りナン欲

 ご飯が美味しそうなドラマや映画って観ていて楽しいですよね。そんなことを改めて感じたのが、NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2でした。

 お隣同士に住む料理が大好きな野本さん(比嘉愛未)と、食べるのが大好きな春日さん(西野恵未)。シーズン1では一緒にご飯を食べるようになったり、お出かけしたり、と少しずつ距離を縮め、野本さんが春日さんへの感情を自覚し始めたくらいまでが描かれていました。全10回だったシーズン1に対し、シーズン2はなんと全20回ということで、とても楽しみにしていました。

 2人だけでなく、職場の人たちがそれぞれ持つ悩みも丁寧に描かれることで厚みが増してリアリティを感じられます。そして新キャラクターとして南雲さん(藤吉夏鈴)や矢子さん(ともさかりえ)も登場。大人になってから一緒にたこパを開催する友達ができるなんて素敵すぎます。1話15分という短い時間ながら、決して駆け足な印象はなく、同性カップルの部屋探しのハードルの高さ、うまくいかない親との関係性、会食恐怖症などなどを一つひとつじっくりと描いているドラマです。

 そして何より、毎話出てくるご飯が本当に美味しそう。画面から匂いや温度まで伝わってくるようです。ちなみに公式サイトにはメイン料理から季節ならではのご飯、スイーツまで、ドラマに登場した料理のレシピも公開されています。普段ほとんど(いや、全く)自炊しない私ですが、“つくたべ”に加えて『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の影響もあり、ナンを手作りしたい欲が高まっております。手作りナンでカレーパーティがしたい……!

 
 
 
 
 
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