SixTONES、デビュー前の楽曲が今もなお愛される理由は? 結成時から続く音楽への真摯な姿勢

 もちろん、本家SixTONESはいうまでもなく、「BE CRAZY」ではワイルドな力強さを、対照的に「Hysteria」では繊細で妖艶な歌声を響かせるなど、デビュー前から楽曲の世界観に負けることなく歌い上げ、自分たちの多面性さが表れていた。グループの結成は2015年だが、それ以前から各々がキャリアを重ねきたことが表現の深みとなって活かされていた。2曲の楽曲にSixTONESの軌跡と思い出が重なりつつも、いまなお色褪せることなく瑞々しさを保ったまま愛されている。

 この2曲は、発表から5年以上の時が経過しようとしている。当時のパフォーマンス映像を観れば初々しさや懐かしさを覚えるが、まだデビュー前の彼らがそれぞれの楽曲の世界観を創り、歌い上げる歌唱力やパフォーマンス力には改めて驚かされる。

 楽曲の持つ洗練さもさることながら、メンバーが様々な仕事を通して歌唱力や表現力が高まりつづけるいま、どんなアレンジと歌声が収録されるのか。SixTONESの音楽を聴いていく中で、こうしたアレンジ曲をはじめやコラボレーションを聴かせてくれるのも楽しみのひとつであり、彼らの作品の特徴と言えそうだ。音楽を愛するSixTONESならではの取り組みに注目したい。

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