THE RAMPAGE筆頭に新興グループも大活躍 総勢106名で締め括った『LDH LIVE-EXPO 2023』

座長 THE RAMPAGEが貫禄のステージ 片寄涼太もサプライズ登場

 そんな各グループが誇るパフォーマーが顔を揃えたのが、本編中盤に開幕した“SPECIAL TEAM BATTLE”。THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、THE JET BOY BANGERZのパフォーマーに加えて、メンバー全員が世界大会でのチャンピオンタイトル保持者という新生RAG POUNDも参戦し、白熱したバトルを繰り広げた。強者揃いのステージで先陣を切ったのは、THE RAMPAGEのダンスリーダー・与那嶺瑠唯。鈴木昂秀・龍の幼馴染みペアも加勢し、大所帯ならではの迫力で相手を威圧する。対するFANTASTICSのトップバッターは、EXILEを兼任するリーダー・佐藤大樹。THE RAMPAGE 藤原樹がタンクトップから腹筋を見せつけて挑発すると、FANTASTICS 瀬口黎弥はワイルドにタンクトップを破り捨てた。

RAG POUND

 また、BALLISTIK BOYZの砂田将宏・深堀未来がブレイクダンスで煽れば、THE JET BOY BANGERZからは、不敵な笑みを浮かべるリーダー・田中彰とアクロバット担当の佐藤蒼虎が応戦。職人気質のクランプ集団 RAG POUNDと、THE RAMPAGEのクランパーである長谷川慎・武知海青のバトルや、“ダンスの申し子”ことFANTASTICSのリーダー・世界を返り討ちにするべく、THE RAMPAGEがリーダーである陣・LIKIYAとグループのブレイン・山本彰吾を送り込んできたところなども、じつにドラマティックだった。

 最終的には肩を並べて踊り、大団円となったダンスバトルを経て、次の瞬間、カメラは今まさにバトルを繰り広げていたステージの舞台下を映し出した。そこに待機していたのはなんと、出演が明かされていなかったGENERATIONSの片寄涼太。バトルを終えて舞台裏に降りてきたメンバーを次々に捕まえては、「お、(藤原)樹! 来年よろしくね」「(砂田)将宏! 2024年ご飯でも行こう」などと気さくに声をかけていく彼に、後輩たちはタジタジ。最後は“陣先輩”ことTHE RAMPAGEの陣にステージに送り出され、今年自身が出演したドラマ『推しが上司になりまして』(テレビ東京系)のオープニング曲「Dance the life away」(ソロ曲)を披露した。先ほどステージに現れた関口メンディーと中務裕太が「涼太、見てる!?」と呼びかけながら、同作の主題歌である鈴木愛理の楽曲「最強の推し!」を踊ったのは、ここに繋がる伏線だったようだ。

片寄涼太

 そして片寄涼太と言えば、2024年1月からスタートする戦国時代活劇『HIGH&LOW THE 戦国』の主演。長年王子様キャラが定着していた片寄の「行くぞ、てめぇら!」から、本邦初披露となる同作の主題歌/須和国テーマソング「NO FEAR NO MORE」(片寄涼太×DOBERMAN INFINITY)に突入すると、客席は興奮で大きく波打った。

片寄涼太×DOBERMAN INFINITY

 さらに『HiGH&LOW THE 戦国』からは、THE RAMPAGEのボーカル RIKUとヒップホップユニット MA55IVE(LIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀)による新曲「INFERNO」(尊武国テーマソング)も、RAG POUNDとのコラボパフォーマンスで初披露。RIKUの燃えたぎるボーカルと、MA55IVEメンバーたちの縦横無尽に駆け回るラップが、誰もまだ見たことのない『HiGH&LOW』の世界に手招きする。その余韻の中、MA55IVEはオリジナル曲「INVADERZ」「Determined」で畳みかけた。

RIKU×MA55IVE

 気づけば、すでに40曲以上の楽曲が披露されており、早くも開演から3時間が経過していた――だが、まだまだライブは終わらない。クライマックスに向かう重要なポイントを任されたのは、LDH随一のお祭り男たち、DOBERMAN INFINITYだ。SWAYが「全員、手のひら見せてくれ!」と叫ぶと、5人は『SO RICH』を投下。“現代のHiGH&LOW”で鬼邪高校のテーマとなっている『JUMP AROUND ∞』も人気が高く、彼らの音楽が多次元の『HiGH&LOW』を繋ぐ存在となっていた。

DOBERMAN INFINITY

 新旧の楽曲を織り交ぜて駆け抜けたブロックの後半には、DOBERMAN INFINITYがデビュー前からカバーや楽曲提供を行うなどしていた親密な関係のBALLISTIK BOYZを呼び込み、2組で「SAY YEAH!!」を歌う“〈めちゃやべぇ!!〉コラボ”が実現。「DOBERMAN INFINITYは来年10周年を迎えます。2024年、俺らと一緒に遊んでください!」と呼びかけて5周年の節目に発表した「We are the one」を歌うと、P-CHOの煽りに応えるように大合唱が充満する。DOBERMAN INFINITYの中では末っ子として愛されているボーカル KAZUKIも、2023年からは林 和希としてソロ活動を本格的にスタート。2024年2月にソロシングル『東京』のリリースと、初のソロツアー『林 和希 LIVE TOUR 2024 “I”』の開催を控えている中、ステージ中央でソロ曲「Wow」を歌い上げ、このブロックの幕を降ろした。

林 和希

 2日目の公演では、ダンスバトルと、この後に控えるTHE RAMPAGEブロックの間にTAKA、YUICHIRO、KEISEIから成るボーカル&コーラスグループ・DEEPが登場した。繊細なピアノが奏で始めたのは、後輩たちに受け継がれている名バラード「SORA〜この声が届くまで〜」。メンバーが「この曲を知ってる方は一緒に歌ってください!」と呼びかけると、大合唱が観客を包み込み、続く「君じゃない誰かなんて〜Tejina〜」ではYUICHIROの圧巻のロングトーンに温かな拍手が。その感動的な光景を眺めながら、リーダーのTAKAは「こんなに拍手をいただけるとは……ありがとうございます!」、KEISEIも「泣きそうになりました、マジで!」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

DEEP

 さらにDEEP名義としては5年ぶりのリリースとなる新曲「Darlin'」を初披露。「大晦日だから(笑)」とWOLF HOWL HARMONY のSUZUKIとRYOJI、THE JET BOY BANGERZ の宇原雄飛を呼び込むと、DEEP SQUADとしても「Get With You」を歌い、観客は久しぶりに生で届けられた6人のハーモニーを堪能した。

DEEP SQUAD

 そこに満を持して再登場したTHE RAMPAGEは、2023年に開催したアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023 “16”』のセットリストを引き連れて、ステージを自分たちの色に染めていく。1曲目は、ツアーでもオープニングを飾った「16BOOSTERZ」。緩急をつけながらも次々に形を変える構成で、ますます加速していくTHE RAMPAGEの意気込みを伝える。今年新たに生まれたパーティチューン「ROLL UP」や、ラテン調の「Fandango」「LA FIESTA」も今では彼らのライブに欠かせない楽曲に育っており、じゃれ合いながら「WELCOME 2 PARADISE」を踊る16人の姿には胸を撫で下ろしたRAVERS(ファンネーム)も多いことだろう。

 結成10周年を迎える2024年には、初のベストアルバム『“16SOUL” & “16PRAY”』をリリースする他、アリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16』と『THE RAMPAGE OFFICIAL FAN CLUB EVENT 2023 “THE RAVERS DAY”』の開催も控えているTHE RAMPAGE。年々個人活動が盛んになっている彼らだが、2023年に引き続き、2024年も16人揃って全国各地で大暴れしてくれそうだ。

 最後は「24karats」メドレーを熱唱。各グループそれぞれの衣装を身にまとい、大晦日の夜にはEXILE THE SECONDがサプライズ出演し、MA55IVE&川村壱馬のラップパートが加わった新アレンジの「24karats STAY GOLD」(EXILE THE SECOND/THE RAMPAGE)、「24karats TRIBE OF GOLD」(EXILE THE SECOND/THE RAMPAGE/FANTASTICS/BALLISTIK BOYZ)、「24WORLD」(EXILE THE SECOND/THE RAMPAGE/FANTASTICS/BALLISTIK BOYZ/LIL LEAGUE/WOLF HOWL HARMONY/THE JET BOY BANGERZ/WOLF HOWL HARMONY)というキャスティングで、賑やかにエンディングを迎えた。

EXILE THE SECOND

 EXILE THE SECONDも他のグループと同様、6年ぶりのアリーナツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2024 “THE FAR EAST COWBOYZ”』の開催を控えているなど、2024年も精力的に活動していくことを発表しており、この日のステージでも後輩たちを引き連れてアグレッシブなダンスを展開した。とはいえ、あくまでも今回はTHE RAMPAGEに座長を任せるというのが、長年、次世代にEXILE魂を受け継いできたLDHのスタイル。代表で川村壱馬が出演アーティストを順次紹介すると、LDHアーティストたちは“2024年”に向けて歩み出したのだった。

■出演
<12月30日(土)>
THE RAMPAGE / FANTASTICS / BALLISTIK BOYZ
EXILE B HAPPY
KID PHENOMENON / THE JET BOY BANGERZ / WOLF HOWL HARMONY
DOBERMAN INFINITY / PKCZ®︎ / Girls2 / iScream / Lucky²
サプライズゲスト:片寄涼太、中務裕太、RAGPOUND

<12月31日(日)>
THE RAMPAGE / FANTASTICS / BALLISTIK BOYZ
EXILE B HAPPY
LIL LEAGUE / KID PHENOMENON / THE JET BOY BANGERZ / WOLF HOWL HARMONY
DEEP / PKCZ®︎
サプライズゲスト:EXILE THE SECOND(AKIRA / 橘ケンチ / NESMITH / SHOKICHI)、RAGPOUND
※総勢106名出演

三代目 J SOUL BROTHERS、MATEのための特別演出盛りだくさん 『JSB LAND』アフターパーティレポ

『三代目 J SOUL BROTHERS PRESENTS “JSB LAND” 〜AFTER PARTY〜』が、12月26日に…

Jr.EXILEによる熱狂の宴『BATTLE OF TOKYO』 “新たな舞台=超バンコク”からのゲストも登場したステージを徹底レポート

LDHが仕掛ける、Jr.EXILE世代のアーティストを主役とした総合エンタテインメントプロジェクト『BATTLE OF TOKY…

関連記事