稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、2023年は新しい地図にとってひとつの区切りに さらなる個人活動充実への期待も

 稲垣は、この日の放送で“2023年お騒がせした有名人”ゲストとして登場したジャングルポケットの斉藤慎二にも「斉藤さんが何を面白いことやるか、どういうコントをやるかしか興味がないから」と話していた。そして、「もしかしたらそれは愛がない(と思われる)かもしれないけど、面白いことをやってほしい」と続けたまっすぐな言葉に斉藤はもちろん、観ているこちらまで心を動かされた。

 すべてを知ろうとすることを愛と感じる人もいる一方で、その人が何を成し遂げようとしているのか、その本質的な部分にだけ集中して注目していく、そういう愛の形もある。それは長年「プライベートを聞いちゃいけない空気」「どこに住んでいるかも知らない」「仕事の付き合い」「メンバーに会うのに少し緊張感があった」「楽しいだけじゃなかった。気を遣うし」と言ってきた彼らの変わらぬ形なのだとも思った。

 そうして2023年を振り返る彼らを見ていると、2024年はより個々の活動が充実していく年になる予感がする。それは少しだけ寂しいけれど、3人が一歩ずつお互いの歩みを近くで感じながら進んだ6年前とは異なるところまでたどり着いたのだと思うと、頼もしくもある。

 そして、時々顔を合わせた際には、「久しぶり」なんてちょっぴりよそよそしくしながらも、それぞれの本業での活躍をちゃんとチェックしていて、感想をそっと言い合う。そんな彼ららしいやりとりが見られるのも楽しみだ。一見するとクールでビジネスライクな付き合いに見えて、その奥底には誰よりも熱いリスペクトと特別な思いがある。そんな独特な関係性を見守りつつ、2024年の躍進を期待したい。

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